社会人が価値ある人脈づくりをする方法|大事な準備・注意ポイント

人脈づくり

人脈づくりの大切さを感じている社会人は多いでしょう。脈づくりを試みる理由は人それぞれ変わりますが、中には、ざっくりと

「人脈は多いに越したことがない」

といった思いを持って動いている方もいるかもしれません。

 

もちろん、それも間違いではありませんが、「価値のある人脈づくり」をするに当たっては、もう少し慎重になっても良いかもしれません。

・目的を明確にし、
・自分自身が相手に与えられる価値ある何かを確認し、
・適切な方法を選定し、
・やってはいけないことを念頭に置いた上で、

始めて、時間を無駄にすることのない有意義な人脈づくりができるのではないでしょうか。

 

今回は、「価値のある人脈づくり」をする上で大切なことを順に解説していきます。

目次

人脈づくりをする前に!しておきたい準備

より良い人間関係を築く前に、しておきたい準備を紹介します。3つのポイントをチェックして、有意義な時間を過ごせるようにしましょう。

人脈を広げる目的を考える

「人脈が大切」と言われることは多いですが、「なぜ人脈が大切なのか?」を考えたことはないかもしれません。

 

あなたはなぜ人脈づくりをしたいと思うのですか?

・同じ業界で働く仲間を見つけて刺激を受けたい
・興味がある仕事の人と繋がって、あわよくば転職したい
・単純にいろいろな働き方を聞きたい

例えばこのような理由があるでしょう。「何を目的とするか」で人脈づくりの方法も、作る人間関係も変わってきます。

 

まず初めに「人脈づくりをしたい理由」を考えてみましょう。

価値のある何かを与えられる存在になる

「自分自身が周りに与えられる価値」を明確にしておきましょう。言い換えると、「会いたいと思われる自分になる」ということです。

 

上司と部下のように「絶対に関わらなければならない関係」ではないからこそ、「自分は何を与えられるか」が大事になってきます。

 

win-winとなる関係性が理想であるため、例えば、

・一般的に知れ渡っていない貴重な情報を持っている
・何かしらの知識/専門性/ノウハウに長けている
・ほとんどの人が持っていない貴重な経験をしている

など、自分が与えられる何かをつくることが大切です。

 

ただ「とりあえず人脈づくりの場に行ってみる」行動力も大事。あまり考えすぎずにとにかく足を運んで、そこから「自分のどんな話が他人にウケるか」試してみても良いでしょう。

自分の価値を分析して見極める

「会いたいと思われる自分」になるために必要なことは、仕事におけるスキル/専門性が必須だと考えてしまう人も多いでしょう。

 

しかし必ずしもそういった価値だけが大切なのではありません。

 

先程も少し紹介しましたが、例えば以下のようなことでも相手によっては必要とされることがあります。

大好きな趣味に関する知識/ノウハウ
(旅行/ゲーム/ハンドメイド/歌手/ファッション/イラスト、など)

 

・他人の話を聴くことが好きで相談されやすい

 

突拍子もないアイデアがよく浮かぶ

 

過去の貴重な経験をしている
(自分の経験に限らず、家族や身の回りの経験でも、詳しい情報さえあれば価値になる場合も)

自分が相手に求めることと、相手に自分が与えられることを比べ、双方にとって価値ある人脈となるのがベスト。

 

その上で、必要なものを紹介した上記の具体例のような様々な視点からも考えてみましょう。

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人脈を広げるおすすめの方法

いざ、人脈を広げようと思っても、どのような方法で行えば良いかわからない人もいるでしょう。今回は4つの方法を紹介します。

SNSを通じて出会う

TwitterやInstagramなどのSNSで人脈が広げるのは、一番やりやすい方法でしょう。

・興味が似ている人をフォローする
・積極的にコメントをする
・フォロワーが開催しているイベントに行く
・同業者何人かで集まる

SNS上だけで意見交換をして仲良くなる方法もあれば、SNSをきっかけにして実際に会うこともできます。

 

フォローしてから何度かやり取りをしたり、投稿からその人の価値観がなんとなくわかったり、興味分野が同じことがわかったり。お互いがお互いのペースで徐々に良い関係性を築いていけるのは、SNSが持つ唯一無二のメリットではないでしょうか。

 

最近では、SNSで一緒に働く人を募集する人も。投稿でなんとなくの価値観がわかるので、入社後のギャップが少なそうですね。SNSというフラットな関係で始まったからこそ、入社前に会社の状況や人間関係などを聞きやすいかもしれません。

紹介してもらう

既に知り合っている友人・知人・会社の社員(上司/同期/部下問わず)から、紹介してもらうパターンもあります。はじめから共通の知り合いを持っているため、信頼を築きやすいでしょう。

・興味がある業界に勤めている
・会いたい人と友人関係にある
・友達が多い

そんな人にあなたの想いを伝えてみれば、きっと素敵な人を紹介してくれるでしょう。

 

しかし一方で関係が悪くなった場合、自分だけでなく紹介者にも迷惑がかかる可能性もあります。万が一「気が合わない」と思っても顔や態度には出さず、「こんな価値観もあるんだ」「今まで会ったことないタイプだ」と一期一会を楽しむようにしましょう。

交流会・イベントに参加する

自分の専門分野・興味ある分野を取り扱った交流会・イベント参加を通じて、人脈づくりをする方法もあります。イベントを探せるアプリPeatixやFacebookを通じて、興味あるイベントに参加してみましょう。

 

イベントにはその分野に興味のある人がわざわざ足を運んでいます。

・話題が広がりやすい
・仕事につながりやすい

このようなメリットがあり、win‐winの関係を築きやすいとも言えるでしょう。

 

イベントはその日限り。機会を逃さぬよう、気になる人がいれば自分で話しかけましょう。しかし自分のアピールのしすぎは危険

・相手の話を最後まで聞く
・相手の話に興味を持って質問をする

「相手を尊重したコミュニケーション」を意識し、お互いが気持ちよく過ごせる場作りを心がけましょう。きっと「あなたと話すの楽しい」と思い、その後に繋がる出会いになりますよ。

社会人サークル・団体に参加する

社会人サークル・団体に参加する方法もあります。

・イベント好き
・登山好き
・球技好き
・カラオケ好き

など、あらゆる趣味に特化したサークル・団体はたくさんあります。

 

趣味を通じた人脈は、共通の話題が多く、話が弾むことが多いので、互いが楽しめる可能性が上がります。そうなると、長期的な人脈になることも増えるでしょう。

 

しかし、仕事に還元できる人脈となる可能性は比較的下がるでしょう。もちろん多種多様な職種で働く人と交流することで、新鮮な気づきを得られる可能性もあるので、一概に仕事に活きる人脈ではないとは言い切れません。

特定のコミュニティに所属する

社会人インターンシップやオンラインサロンなど、社外でもコミュニティに所属してみましょう。いろいろな境遇の人が集まって同じプロジェクトをすることで、会社とは違うやりがいや困難を経験できます。

 

SNSやイベント参加など、これまでに紹介した方法よりは負担が増えますが、その分濃い関係を築けます。「仕事だけだと物足りない」と感じる人にぴったりの方法でしょう。

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偶然の出会いを呼ぶために必要な6個の心掛け

計画的ではなく、偶然の出会いがきっかけで、大きく人生が変わることもあるでしょう。

 

偶然の出会いを呼び起こすためには6つの心構えが大切です。人脈づくりに合わせた行動例と一緒に紹介します。

①好奇心 [Curiosity]

興味を持ったイベントには参加してみる

②持続性 [Persistence]
SNSで情報発信し続ける

③楽観性 [Optimism]
「きっとこの出会いは何かに繋がる」とポジティブに考える

④柔軟性 [Flexibility]
考えが違う人の意見も受け入れてみる

⑤冒険心 [Risk Taking]
知っている人がいない場にも飛び込んでみる

⑥開放性 [Openness]

自分の想い・気持ちを周りに向けて発信する

開放性以外の上5個は、”キャリアの8割は偶然の出来事で成り立っている”とする計画的な偶発性理論で提唱されている項目です。

 

例えば、好奇心、楽観性、冒険心を持っている人はこんな行動を起こします。

偶然を掴まえる姿勢を持つ人

友人にご飯会誘われた、知らない人がいるらしい。緊張するし、話が合わないかもしれない。いつもなら行かないけどな…。いやっ、今回は行ってみよう!もしかしたら、次の仕事につながるかもしれないし。そうでなくても、交流を続けられる仲になるかも!その人を介して、さらに人脈が広がる可能性もあるし!

 

初めての人に会う時、不安に思ったら思い出してみましょう。

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人脈づくりで注意すべきポイント

人脈づくりにおいて、絶対にやってはいけないことを事前に心得ておきましょう。

自分本位にならない

先程から何度も説明している「会いたいと思われる人」になるべきである大前提を心得ておきましょう。

 

その際には、相手が

・何をされたら嬉しいのか
・どんな時に喜びを感じるのか

はもちろん、逆に

・何をされたら不快なのか
・どんな時に悲しみを感じるのか

などを配慮するようにしましょう。あなたが話したいことでも、相手にとっては不快な場合もあるので、表情や声色から反応を察することが必要です。

 

これができて初めて、自分本位ではない良い人脈が形成されやすくなるでしょう。

 

自分と他者の感情を正しく認識し、適切なコントロールができる能力”EQを鍛える7個の方法は以下の通り。

・聴く姿勢を意識する
・相手の良い部分を認める習慣を持つ
・1日の行動と感情を書き出す
・嘘をつかない
・感謝したことを思い出す
・幸せを感じるモノ/コトに触れる
・許しが「人間的な成長」につながることを理解する

詳しい解説は以下の関連記事をご覧ください。

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即レスを心がける

簡単なことに思えるかもしれませんが、相手からの連絡にはできるだけ早く返事することを心がけましょう。

 

相手からの信頼を失わず、少しずつでも積み上げるためには、相手が求めることはすぐに対応できるように努力することが大切です。

 

その際は以下のポイントを心がけましょう。

・相手を急かすような返事をしない
・言葉遣いに気を付ける
・時間が無い時は「用事があるので後で答えます」と送る

早く返事をするために、当たり前のことができなくなっては元も子もありません。社会人として、最低限守るべきことを守った上で、即レスを徹底しましょう。

まとめ

社会人の人脈づくりにおける大切なポイントを順に紹介しました。

・目的を明確にする
・自分が相手に与えられる価値を準備する
・適切な方法を選択する
・自分本位にならない
・即レスを心がける

など、様々な気づきが得られたのではないでしょうか。最後に、最も大切なポイントは、「会いたいと思われる自分になる」という大前提を忘れないようにしましょう。

 

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