人間力って何?社会人として必要な人間力を高める方法5選|人間力の高い人の特徴も解説

「あの人は人間力がある」
「人間力を鍛えよう」
「優れた人間力」

このように「人間力」とは近年よく使われる言葉です。しかし、人間力とは具体的にどんな力なのでしょうか?普段何気なく使っているものの、いざ明確にその意味を言葉にして説明しようとすると難しいですよね。

 

でもきっとビジネスで成功するためにも、良好な人間関係を作るためにも、あらゆる場面で「人間力」が重要であることは間違いなさそうです。

 

今回は「人間力」の本来の意味を理解し、それを高める方法について詳しく解説していきます。

 

もし「人間力をもっと高めたい」「自分にもできそうだ」と思えたら、まずは一歩、何かしらの行動に移すための指針としてください。

目次

人間力とは

 

2003年、内閣府は「人間力」を以下のように定義しました。

 

「人間力とは、社会を構成し運営するとともに、自立した一人の人間として力強く生きていくための総合的な力」(引用:人間力戦略研究会報告書

しかしこれだけでは、とても難しく感じますよね。簡単に言うと人間力は「社会で自立して生きていく力」

 

「人間力のある人」とは、一人の人間としても、また、社会人としても、困難や環境に左右されずに自立して力強く生きていける人のことを指すのです。

人間力の要素

 

人間力についてもう少し具体的に解説していきましょう。人間力は以下の3つの要素から構成されるものだと定義されています。

 

「社会で自立して生きていく」ために具体的にどんな力が必要なのでしょうか。1つ1つ見ていきましょう。

知的能力

知的能力とは、学校で習う読み書き、算数、ITスキルなどの基礎学力、仕事で使う専門的な知識や資格、ノウハウのこと。

 

学力や知識を継続的に高めていく力、また、それらを応用した論理的思考力、創造力といったものも含まれます。人間力にはこういった後天的な知識とそれを継続して高めていく力が必要なのです。

社会・対人関係力

社会・対人関係力は、コミュニケーションスキル、リーダーシップ、公共心、規範意識、他者を尊重しお互いを高め合う力の5つから構成されるもの。他者との関りや共存に欠かせない能力を指します。

自己制御

自己制御とは、知的能力、社会・対人関係力の2つを発揮するための意欲、忍耐力、自分らしい生き方や成功を追求する力を指します。

 

目標を達成させるためには、自分の欲求をコントロールできる能力、自制心が必要。これが欠けているとすぐに諦めてしまったり、挫折してしまいます。人間力にはこのような持続する力、やり抜く力が必要なのです。

人間力の高い人の特徴

 

次に人間力の高い人の特徴について詳しく解説します。人間力の高い人はどのような特徴があるのでしょうか。

 

自分にどのくらい当てはまるか、または周りに当てはまる人はいるか、などイメージしてみましょう。

自分の軸を持っている

人間力の高い人はブレない信念を持っており、それに基づいて行動します。

 

人間力の高い人は、自分らしい生き方や成功を追及する力があるもの。そのため、常に自分はこうあるべき、自分はこうありたい、という理想があり、それが自分の考え方の軸・基盤となるのです。

 

損得や自己保身から物事を考えたり、行動したりはしません。また、その時の状況や気分によって行動が極端に変わったりせず、いつも心に自分の判断基準である「軸」があります。

 

そのため、周りの人は「この人なら安心して任せられる」と信頼し、人がたくさん集まってきます。「この人のためなら」と多くの人が力を貸してくれるでしょう。

思いやりがある

人間力の高い人は、思いやりがあって人の気持ちを考えて行動することができます。

 

人間力があるということは、他者との関わりや共存に欠かせない対人関係能力を持っているということ。その基本となるのが他人を思いやる心、思いやりです。

 

人は生きている限り誰かしらの他人と関わり合っているもの。どうすれば喜んでもらえるのかを考えることは仕事でも家族や友人関係でも原点ともいえます。

 

常に相手の気持ちに思い巡らすことは、自分が何をするべきかを知る上で欠かせないのです。そのように人と接することができると、周りからは信頼され、男女問わず人から好かれるでしょう。

 

さらに人間力の高い人は、そこで謙虚さを失わず、周りへの感謝の気持ちも忘れません。

素直である

人間力の高い人は、自分のためになると思ったことを素直に取り入れることができます。また、自分に非がある場合はそれを素直に認めることができるでしょう。人間力の高い人が持つ知識や対人関係力を追及し続ける力には、素直に受け入れる心が必要不可欠なのです。

 

年齢を重ね、キャリアを積むと新しい考え方を取り入れることが難しくなるもの。しかし人間力の高い人はこれを成長の機会と前向きに捉えて素直に受け入れることができるのです。また、自分自身がそのような考え方をするため相手の非を許すこともできるでしょう。

目標を達成するための努力ができる

人間力の高い人は目標を達成するために自身の欲求をコントロールし、努力を継続する力を持っています。自ら掲げた目標をなんとしても達成させるという気持ちが強いので、そのための努力も苦になりません。

 

自ら目標達成に必要なタスクを整理し、期日を決めて、行動に移します。人生の明確な目標、使命感を持っており、常に自分を高めようと努力をしているのです。

 

「自分はこうなりたい」「10年後にはこんな生活がしたい」など理想とする人物像や生活スタイルを明確にイメージしています。

自己理解が深い

人間力の高い人は、自ら決めた目標を達成するために自分をどうコントロールすべきか知っています。目標をやり抜くためにはどんな努力をすべきか、自分自身と対話してきた結果、自己理解が深まっているのです。

 

そのため、自分の感情、モチベーション、健康管理など自分自身でコントロールすることができます。

 

また人間力のある人は、どのように自分のモチベーションを高い位置でキープするか、どうするとやる気が出るかなども分かっているため、パフォーマンスにムラがありません。

コミュニケーション能力が高い

人間力の高い人の特徴の1つが多くの人と良好な関係が築けるコミュニケーション能力の高さ。

 

人間力の高い人は、他者を尊重し共存しようと相手の声を聞き、良好な関係を築くために伝え方を工夫します。それが、コミュニケーション能力の高さとなるのです。

 

うまく伝えることができる、という発信する能力だけでなく、傾聴する能力にも長けているでしょう。人の話に耳を傾け、真剣に話を聞くことができるため、他者理解が十分にできるのです。

 

また、他者に対して客観的で友好なアドバイスをすることができるため、他者に気づきを与えることもできるでしょう。

人間力を高める方法

 

人間力は持って生まれた資質だけではなく、心がけ次第で高められるもの。人間力を高める方法について具体的に解説していきます。

自分自身を知ろう

人間力を高めるためには、人間である現状の自分にどんな能力があるかを知ることが必要。すでに備わっている能力と足りない能力がわからなければ、何を伸ばしていいかわかりません。

 

また、自分の感情をコントロールするためにも、自分自身について知ることは大切。

 

まず自己分析を行いましょう。

 

自分自身を分析するときは、単に長所と短所を洗い出すだけでなく「自分はこういう行動や思考パターンを取りやすい」との考察にまで踏み込んでみてください。

 

そのためには、長所と短所を洗い出す際に、それが発揮された具体的な場面・エピソードも一緒に出してみると良いでしょう。

 

人間力の高い人は常に自分を向上させたいと考えています。そして、自分の「軸」を必ず持っています。そのためには自己理解を深めることで、自分自身の強みと弱みを把握し、自分の考えの基準を知ることから始めましょう。

 

 

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周りの人への感謝を探そう

人間力の要素の1つ、対人関係能力の基本となるのが他人を思いやる心、思いやりです。人間力を高めるためにはまず相手を思いやる心を身につけましょう。

 

しかし「相手を思いやりましょう」と言っても何をしたら良いのかわかりませんよね。そこでおすすめなのが、身近な人に感謝の気持ちを伝えることです。手紙やメールでも構いません。どんなに些細なことでも感謝を伝えましょう。

 

感謝を伝えるのは、相手の自分に対する思いやりに気づかなければできないこと。感謝を伝えようと自分への思いやりを日々の中で探すことで、思いやりとはどういうことか実感できるようになるのです。

 

思いやりがどういうことわかれば、自分も実践できるようになりますよね。人間力を高めるために、今から「ありがとう」を積極的に伝えて行きましょう。

目標達成力を鍛えよう

人間力を高めるうえでは、目標達成力を養うことが大切です。人間力の高い人は設定した目標に対して達成するための努力を継続し、やり抜く力があります。

 

さまざまなことに対して目標を立て、それを達成するためにやらなければいけないことを整理し、スケジュールを立てる習慣をつけてみましょう。

 

小さな目標でも良いのです。目標の設定と達成を繰り返すことで自信につながり、大きな目標に向かって努力するきっかけとなるはずです。

常に自分を高めよう

人間力を高めるためには、継続して学ぶことが欠かせません。人間力の高い人は、より良い自分になりたいという向上心があり、常に新しい知識を身につけるための努力をしているからです。

 

人間力の要素に知的能力がありますが、単に学力や知識があるだけでなく、それを継続的に高めていく力も大切な要素とされています。目的を決めて勉強をする、資格を取るでも構いませんし、読書をすることも良いですね。

 

また、自分の働く業界の動向について自発的に情報収集をしたり、仕事の方法を改善したりすることも、自分を高めることにつながります。

素直になろう

人間力を高めるために、素直であることが大切です。人間力の高い人は、柔軟に他者の意見を取り入れたり、自分自身のフィードバックを受け入れることができるため、より自身を向上させることができるのです。

 

素直に相手の話を受け取ることができるとプラスとなる情報が必ずあります。

 

「この人に言われた」「自分のこと嫌いなのかな」「何か裏があるのでは」とマイナスに受け取らず、「言われた内容が自分にとってためになることか」を基準に考える癖を意識的につけておきましょう。

 

第一歩としてまず、信頼できる人に自分についてのフィードバックをもらうのがおすすめ。自分の強みと弱みはどこなのか、なぜそう思うのか、などのフィードバックが欲しいと伝え、素直に受け取ってみてください。

 

大人になるとそういった機会自体が少ないため、貴重な機会と言えるでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

 

人間力を高めることをハードルが高く感じていた方もいるかもしれません。しかし誰しも最初から簡単にできていたわけではないのです。できそうなことから意識して挑戦してみましょう。

 

まずは、自分に足りている能力と足りていない能力をしっかりと見極めることからスタートです。足りないところを見つけたら、自分にはまだ「伸びしろ」があるのだ、と前向きに捉えることが大切ですね。

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