【Iターン転職とは】ライフスタイルをガラッと変えたい!Iターン転職のメリット/デメリット・成功させるコツ

Iターン転職とは、都会から地方に転職・移住すること。

 

「都会の生活に疲れた…」

「田舎の生活に憧れる」

「自然が多い地方で子育てをしたい」

このようにライフスタイルを変えたい人にIターン転職はおすすめです。

 

今回はIターン転職のメリット・デメリットを理由とともに紹介します。また、Iターン転職を成功させる5つのポイントも紹介するので、Iターン転職を考え始めた人はぜひ参考にしてみてください。

目次

Iターン転職とは

Iターン転職とは都会で生まれ育った人が、地方の企業に転職して移住することを言います。

 

都会から地方という動きがアルファベットの“I”に似ており、他のUターンやJターンと比較して“Iターン”と言われるようになりました。

「Uターン」「Jターン」「Oターン」との違い

Iターンの他にもUターン、Jターン、Oターンと呼ばれるものがあります。それぞれの違いを見ていきましょう。

 

・Uターン:地方に生まれ育った人が都会に就職して移住し、再び出身地である地方の企業に転職して移住すること

 

「都会に疲れた。地元が恋しい・・・」Uターン転職のメリット/デメリット・成功させるコツ

 

・Jターン:地方に生まれ育った人が都会に就職して移住し、その後出身地に近い地方都市の企業に転職して移住すること

 

【Jターン転職とは】都会と地方の良いとこどり!Jターンのメリット/デメリット・成功させるコツ

 

・Oターン:Uターン(地方→都会→地方)の後、もう一度都会に戻って転職して移住すること

いろいろなターンがありますが、Iターン転職は都会で生まれ育った人だけに言えるのです。

Iターン転職がおすすめな人

どのような想いがある人にIターン転職がおすすめか、簡単にまとめてみました。

 

・地方でのんびり暮らしてみたい人
・自然豊かな地方で子育てをしたい人
・旅行をして魅力を感じた地方に住みたい人
・ライフスタイルを一変してみたい人

都会の環境だと落ち着けなかったり、子育てを考慮した時に自然豊かな環境を望んだりと、現在のライフスタイルをガラッと変えたい人にIターン転職はおすすめです。

Iターン転職のメリット

 

Iターンの特徴は何と言っても“地方”に転職すること。そのメリットを紹介します。

理想の暮らしが手頃に手に入る

都会において、家賃が安くて広い物件は駅から遠いものです。そうなると朝早くに出勤し、路線によっては満員電車。

 

反対に通勤時間を短縮しようとして駅の近くを探すと、狭い上に家賃が高くなります。安くて広い上に通勤ストレスがない物件は夢のまた夢です。

 

しかし地方に住むと、そんな夢のような物件が簡単に手に入ります。住居費と通勤の悩みが解消された理想の暮らしが手軽にできるのがIターン転職のメリットです。

新たなスタートが気持ちよく切れる

都会では求人も多ければ求職者も多いため、転職活動は企業のスピードにあわせて忙しなく動きます。

 

Iターン転職でもスピードは大事かもしれませんが都会ほど競争率が激しくないので、比較的自分のペースで転職活動ができるのです。

 

また、都会から地方へと環境が変わるため、そこでは全てが“始めの一歩”。前職と同じ業種でも新たな気持ちで取り組めます。中には未経験の職種に挑戦して、知らなかった自分に出会う人も。

 

新天地で“どんな仕事に就きたいか”より“どんなことをしたいか”で仕事の視野を広げるのも良いでしょう。

自治体の支援制度がある

各自治体ではそれぞれの特色を活かした支援制度があります。特に地方では空き家の活用が積極的に行われています。

 

空き家をリフォームして住めるようにするための修復の補助金制度がある自治体もあり、それを活用して自分好みにリフォームした家に住む人も。

 

都会では叶えられなかった一軒家も地方では叶えられる上に、自然も豊かなので落ち着いて子育てをしたい人には特におすすめです。

 

またIターン転職は、事業を起こしたい・独立したい人にもおすすめ。

 

新事業に対する支援がある地方もあれば、新潟県のように、継続したテレワーカーやフリーランスの移住者に対し最大50万円を支給(※東京圏内など条件あり)などの支援制度がある地方もあるのです。

自然に囲まれた豊かな生活ができる

地方は建物や人が少ない分、自然をより身近に感じます。何でもそろっている都会だからこそ、時に息苦しさを感じたことはありませんか?

 

地方に住むと自然に囲まれているため、近くを散歩するだけでも美味しい空気と一面の大空でリフレッシュできます。

 

何もないと言われがちな地方ですが、今はインターネットで充分補える時代。都会に対して便利さ以上に窮屈さを感じている人には健康的な暮らしがあっているのかもしれません。

Iターン転職のデメリット

 

次に地方に転職することのデメリットも紹介します。

地方の仕事探しは時間がかかる

地方の仕事探しには時間がかかります。これには2つの理由が。1つ目は仕事の求人数が少ないことです。都会の転職は、希望の職種に対して求人が多く、どれが自分に合っているのか悩むまでに時間がかかります。

 

しかし地方での転職はそもそも都会に比べ企業母数が少なく求人数も必然的に少なくなるため、見つかるまで時間がかかることが多いのです。

 

2つ目はインターネット上に掲載していない情報が多いこと。地方の企業は、大企業ではない限りあまり大手転職エージェントに登録をしていません。

 

そのため、Iターン転職に関しては大手転職エージェント以外にも、地方に特化した転職サイトや各自治体のHPなどを自分で探す必要があります。根気よく諦めずさまざまな媒体をチェックして情報収集しましょう。

都会とのギャップに直面する

都会の生活に慣れてしまったがゆえに直面するギャップ。1時間に数本しかこない電車、夜になると閉まるコンビニやスーパー、取り寄せないと買えない書籍など、日常生活で「都会だったら…」と思う瞬間に何度も直面します。

 

地方に馴染むと気にならなくなりますが、慣れるまでは不便と感じるでしょう。

仕事面で妥協する可能性がある

妥協する可能性があるのは“年収”と“仕事内容”です。

 

まず年収ですが、dodaの都道府県別の平均年収ランキングでは東京の平均年収が一番高く、上位5位までは神奈川、千葉、茨城、埼玉と関東が占める結果に。これより、Iターン転職する場合は年収が下がる可能性が大きいことはわかりますよね。

 

しかし、都会に比べて年収の額面は少々見た目な部分があります。地方では住居費や食費などの費用が抑えられるため、同じ年収でも都会か地方かで意味が変わってくるもの。

 

年収が下がったからといって過度に落ち込む必要はありません。これをキッカケに家計の見直しをすると良いでしょう。

 

次に仕事内容。これは地方にいけばいくほど、求人が少なくなるためです。また小さい企業だと人数が少ないため、1つの仕事だけではなく多くの業務を担う可能性もあります。

 

大手企業で働いていた人ほど仕事に対して大きなギャップを感じるため、後悔しないために事前に確認しておく必要があります。

学習の機会の少なさ

現在はオンライン受講可能なセミナーが多くなってきましたが、直接受けたり交流したりしたい人も多いのではないでしょうか。そうなると都会の頃に比べて、移動の時間とお金がかかってきます。

 

また、都会に住んでいた時は自然と情報が目につきましたが、地方では自分から情報収集をしない限り見逃してしまいます。そのため、地方に住んでいてもトレンドを知っておきたい場合はオンラインをフルに活用しましょう。

 

子育てを目的としたIターン転職の場合も同様です。もし、レベルの高い塾や団体に入れたいとなった場合は、無理なく通える場所に住むことをおすすめします。

Iターン転職を成功させる5つのポイント

 

Iターン転職のメリット・デメリットを踏まえ、成功に導くためのポイントを紹介します。

キャリアプランを明確にする

あなたのIターン転職の目的は何でしょうか?「都会の生活に疲れたから」「自然豊かな所で子育てをしたいから」という理由でも問題ないですが、もしかしたらその感情は一時的なものかもしれません。

 

費用もかかり、簡単にはやり直しがきかないIターン転職を衝動的に行うのは危険です。

 

「Iターン転職がしたい」と思うようになったら、まずはその先のキャリアプランを明確に立ててみましょう。キャリアプランを明確にすることで「今、本当に必要なのはIターン転職なのか」「Iターン転職をすることで理想の自分の姿を叶えられるのか」の判断ができるようになり後悔しない選択をすることができます。

 

そこまで突き詰め考えて決めたIターン転職は、少し辛いことがあってもモチベーションを最後まで保てるはず。紙に書き出しながら考えると、考えが可視化され頭が整理されるのでおすすめです。

 

【キャリアプランを進める手順・方法】

 

キャリアプランを進める手順は4つあります。

 

❶キャリアの枠組みを理解する
❷市場価値の枠組みを理解する
❸目標を立てる
❹偶然の大切さを理解する

各ステップの具体的な方法は、『キャリアデザインの実践方法4ステップ』を参考にしてみてください。

 

キャリアプランとは何か?読んですぐ真似できる例文・事例・書き方・考え方

転職先を決めてから引っ越す

引っ越してから職を探した方が、面接など通う必要がないので楽だと思うかもしれません。

 

しかし、引っ越したものの職が見つからない場合、わざわざ時間をかけて遠くの会社に通ったり、事によってはまた引っ越しをしたりするはめになります。

 

時間はかかるかもしれませんが、実際に訪問することで土地柄や会社の雰囲気が事前に分かるので安心です。

 

また「Iターン転職である」と事情を話せば企業側もスケジュールや面接方法も調整してくれるかもしれません。よほどのことがない限り、転職先を決めてから引っ越すようにしましょう。

各方面から求人を探す

デメリットでお伝えしたように、地方での求人は少ないため中々見つかりません。複数の媒体を上手く組み合わせて使っていきましょう。

 

転職先の探し方を紹介します。気になるものは積極的にチェックしましょう。

 

【転職エージェント・サイト】

 

あなたの年齢や希望職種、勤務地でおすすめの転職エージェントやサイトが変わってきます。自分に合った転職サービスを見極めることが大切です。

 

【地方のハローワーク】

 

大手の転職エージェントに比べ、地方のハローワークは地域密着型。そのため、エージェントには掲載していない地元の優良求人や、地元の職員だからこそ分かる生の声を教えてくれます。

 

また、全国のハローワークで開催する面接会やセミナーなどのイベント情報も検索可能。オンラインでのリモート参加も多くなってきているのでおすすめです。未経験の職種でも、ハローワークは職業訓練のサポートもあるので安心でしょう。

 

【ハローワークとは】ハローワーク(公共職業安定所)の利用方法・メリット/デメリット

 

【知り合いの紹介】

 

もし移住先の近辺に知り合いがいる場合は、声をかけてみるのもおすすめです。求人を出していない状態でも、採用されることもあります。また、全員知らない人よりも知り合いの紹介だと信頼も生まれやすいので、早く馴染めるというメリットもあるでしょう。

移住先での支援制度を把握しておく

メリットでもお伝えしましたが、各自治体が移住者にむけてさまざまな支援制度を設けています。検討中の人は42都道府県の移住サイトをまとめた記事をご覧ください。

 

活用できるものはどんどん取り入れてみましょう。

 

【おすすめ記事】

 

【特集】おすすめの移住サイト42道府県分まとめ!〜最新の移住イベント情報なども満載〜【2020年7月更新】

 

42都道府県分の移住情報サイトがまとめられているので、比較しながら見ることができます。

移住するまでの必要な時間と費用を把握しておく

Iターン転職は会社と住居が変わるため、費用と時間が多くかかります。そのため引っ越し費用や変更手続きに要する時間は事前にしっかり把握しておきましょう。

 

特に住民登録など役所での手続きは受付時間が限られているので、仕事が始まる前に済ませるのがおすすめです。

 

また、退職のタイミングも大きく関わってきます。退職から次の会社まで期間が空きすぎると、収入がない状態での出費が続き精神的にも不安になるでしょう。

 

そうならないためにもハローワークの失業給付の情報を把握した上で、退職のタイミングを見極めましょう。

 

仕事を辞めるタイミングって?円満退職への4つのヒント

 

【失業保険(失業手当)とは】失業保険について理解して、退職後の転職活動の不安を減らそう!

おわりに

 

都会から地方にうつるIターン転職は、さまざまなメリット・デメリットがあります。

 

仕事と住まいが変わると、ライフスタイルも大きく変わるもの。大きな選択なのですぐには決断が難しいはずです。そこで焦ってしまうと、転職後に「やっぱり・・」と後悔することになってしまいます。

 

まずはIターン転職の目的をしっかり考え、覚悟できるまで情報収集しましょう。自分自身にとってベストな選択ができることを祈っています。

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