【セカンドハラスメントとは】二次被害を防ごう!意味・具体例・対策・対処法

セカンドハラスメントとは、ハラスメントの被害を受けた人がその事実を告白した際に受けるハラスメントのこと。例えば信頼できる人に相談したにも関わらず勝手に流布されることにより、加害者以外の人たちから精神的苦痛を与えられることを言います。

 

セクハラやパワハラの被害を受けながらも相談できず1人で苦しむ人も多い中、解決策を求めて勇気ある告白をする人もいます。その行為を後悔させてしまうようなセカンドハラスメントは、実はとても身近なハラスメント。あなたのふとした発言や行動がハラスメントになる可能性もあるのです。

 

セカンドハラスメントの被害者にならないために、そして知らないうちに加害者にならないように正しい知識を身につけましょう。

セカンドハラスメントとは

セカンドハラスメントは、ハラスメントの二次被害。ハラスメントの被害を受けた人が相談したり援助を求めたりした際に、相談した相手や周囲の人たちから責められたり、被害を軽視されたりなどのハラスメントを受けることです。

 

昨今増えているハラスメント。しかし話題になっていることもあるせいか、被害者の悩みを真剣に扱わず、よくある問題として受け止めてしまうことも、セカンドハラスメントの原因と考えられます。

 

また、ハラスメントへの対処法を周りの人が知らない、ということもあるでしょう。

 

セカンドハラスメントは他のハラスメントと異なり加害者が不特定多数になる可能性がある、あるいは被害者のことを思っての行動がハラスメントになってしまうこともある点で対策が難しいものになっています。

セカンドハラスメントの実例

よくセカンドハラスメントの対象となってしまうのが、男性から女性へのセクシュアルハラスメント。日本における女性蔑視や男性優位な社会もあいまって、被害を告白してももみ消されてしまったり、被害者側が責められたりすることがあります。

 

例えば日本の#MeToo※運動の先駆けと言われる、ジャーナリストの伊藤詩織さん。2019年に自らのハラスメント被害を実名公表した裁判に勝訴しましたが、実名で告白してから2年以上もの間さまざまなセカンドハラスメントを受けたそうです。

 

中でも警察とのやり取りの中で行われた等身大の人形を用いた被害の再現の強要はBBCなど海外メディアでは驚きとともに報じられました。

 

自ら声をあげた後の社会のリアクションはある程度予想していたものの、想像を上回るさまざまな声がありひどく孤独を感じたと言います。

※#MeToo
セクハラなどの性暴力を受けた女性が連帯を示すためのハッシュタグ。

参考:ELLE  #MeToo 伊藤詩織さん、パリですべてを語る

セカンドハラスメントの具体例

セカンドハラスメントとみなされる可能性があるケースを紹介します。
同じ発言でも状況によってはハラスメントとみなされない事もあり、ハラスメントの判断は難しいものです。

被害者を責める

「上司と2人で食事に行くなんて。どうしてちゃんと断らなかったの」
「そんな服装をしていたからだよ」
「いつも成績が良かったらハラスメントなんてされないんじゃない?」

ハラスメントの被害にあった自分に寄り添ってくれると信じて相談したのに、自分が責められてしまうと「相談しなければよかった」と後悔するでしょう。

 

相談された人は相手の軽はずみな行動を注意するつもりの言葉なのかもしれません。しかし「断らなかった」「相手の好みの服装を着ていた」「成績が伸び悩んでいる」からといって、ハラスメントをして良い理由にはなりません。

 

被害者はただでさえ自分を責めています。信頼している相手にも味方になってもらえず、さらに自分を傷つけてしまうでしょう。

被害事実を否定する

「あの人はそんなことするような人じゃない」

上司にハラスメントの相談をしても、その事実を受け入れてくれないケースもセカンドハラスメントにあたります。

 

例えば、1日にこなせない量の業務を任せる、必要な連絡事項を伝えないなどのいじめを先輩から受けて精神的に辛い日々。意を決して上司に相談をすると「あの人はいじめをするような人じゃない」「君のためを思ってのことだ」とハラスメントを否定されてしまうのです。

 

本来上司は事実確認の上、職場環境を整えるように努めなければならないでしょう。確認することもなく告白されたハラスメンの事実を否定し、対処を怠るとセカンドハラスメントとみなされます。

社会はそういうものだと諭す

「社会人ならそのくらいのことは我慢できないと」
「そんなことで騒いでいたらやっていけないよ」

ハラスメントを訴えてもそのくらいは問題にならないと軽視するような発言もハラスメントにあたります。「ハラスメントかどうか」は周りが決めることではありません。

 

上司から社会の常識のように言われてしまうと、そのような行動をハラスメントと思った自分を疑ってしまいそうですが、自分が嫌だと思ったらハラスメント。そして上司の発言は立派なセカンドハラスメントです。

本人の許可なく言いふらす

信用して相談したのに、言いふらされてしまう被害もあります。

 

例えば上司からパワハラを受けていることを同僚に相談すると、その上司も含め周囲に話が伝わってしまうケース。

 

言いふらされたことにより、周囲の人から陰口をたたかれたり上司からのパワハラがさらにヒートアップしたりと、職場環境が悪化する可能性があります。

 

より働きやすい環境にするために被害を訴えたのに、異動や転職を考えざるを得ないほど、職場にいづらくなってしまうでしょう。

異動させる

ハラスメント被害を訴えたために異動させられてしまうことも、セカンドハラスメントにあたります。

 

社内の相談窓口に相談し、一件落着と思っていたら次の人事で異動。ハラスメントを受けない環境にという理由でも、「なぜ被害者の私が対処しなければならないんだ」と不利益な部署への異動に納得いきませんね。

 

セクハラやパワハラの加害者、あるいは加害者側に加担している人が立場を利用して更なるハラスメントを起こしているのです。

セカンドハラスメントへの対処法

セカンドハラスメントを受けてしまった時の対処法を紹介します。

記録する

他のハラスメント同様、セカンドハラスメントに対してもやはり記録は大切。相談するときの資料として、訴える時の証拠として有効です。

記録する内容
・日時
・場所
・同席した人
・言われた(された)内容

録音できるようであれば、積極的に録音しておきましょう。特に同席者がいないような場面では録音データは効力を発揮します。

外部機関に相談する

セカンドハラスメントかも、と思ったらできるだけ早く専門の外部機関に相談するようにしましょう。自分で解決しようと抱え込んでしまうとどんどん悲観的になる恐れがあるため、相談することが大切です。

 

口の堅い信頼できる人が周りにいる場合は、その人に相談することも1つの方法。しかし加害者に対して具体的にアクションを起こそうとするならば、専門家の意見を聞くことが得策です。社内に話が広まる恐れもないため、職場に居づらい状況になることを防げます。

 

『ハラスメント悩み相談室』

セカンドハラスメントの対策

セカンドハラスメントの被害者・加害者にならないために何ができるのか、みていきましょう。

セカンドハラスメントを知る

他のハラスメント同様、セカンドハラスメントに関する知識不足がハラスメントを生み出す原因の1つ。セカンドハラスメントという違法行為について、社員全員を啓蒙する姿勢を会社に求めましょう。

・社内研修
・資料や記事の共有

会社全体の動きがなくても、部署やチーム内で情報を共有することはできます。小さな集団でハラスメント防止への意識が高まっていくと、やがて会社全体にその空気は広がっていくでしょう。

相談を受けたら「傾聴」を徹底する

どんな内容についても、人から相談を受ける時には「傾聴」を心がけましょう。話の途中で疑問が湧いても反論したくなってもグッと我慢。徹底して聞くことで相談する人は安心して話すことができます。

相談された内容について不用意な発言をしない

セカンドハラスメントの原因の1つに、相談を受けた人の想像力が足りないことがあげられます。何気なく言った一言が、相談者の傷ついた心には深く突き刺さってしまうかもしれません。

 

言葉をかける場合には、ハラスメントで傷ついている相手の精神的な状況を想像して言葉を選ぶようにしましょう。前述した傾聴も一緒に行うことで、「相手が何を求めているか」を察することができるはずです。

本人の許可なく行動しない

親身になって相談にのると「自分が何とかしてあげないと」という気持ちになるかもしれません。

 

しかし相談者に黙って行動することは避けるべきです。その内容について勝手に他の人に相談すること、対応をお願いすること、などは本人が望んでいることとは違う可能性もあります。

 

相談は「話を聞いてもらう」ことが最大の目的と心に留めて「傾聴」に集中しましょう。対策を練るのは専門家に任せて、相談者の心に寄り添うことが相談を受ける人の役目です。

相談する人を見極める

ハラスメントの被害を相談する際には、相談相手を見極めることが重要です。軽はずみは発言が多い人や偏見がある人に深刻な悩みを相談してしまうと、セカンドハラスメントを受ける可能性が大きくなります。

 

日頃のコミュニケーションの中で、周囲の人の価値観や口の堅さなど観察しておきましょう。交流関係なども知っておくことで、相談内容を流布されるリスクを予想することができます。

 

職場で嫌われる人の特徴

親身になってくれる人と共に行動する

親身になってくれる人と一緒に過ごす時間を増やしましょう。ハラスメントに立ち向かうときにも心強い味方になってくれるだけでなく、ハラスメントに傷ついた心を癒す時間を共有してくれます。

 

残念ながら、セカンドハラスメントの事例を見ると、警察や弁護士などによるハラスメントも少なくありません。ハラスメントの窓口である労働行政に相談しても、セカンドハラスメントの可能性は0とは言えないのが現実です。

 

しかし必ず親身になってくれる人がいるはずです。専門的な知識がなくても、自分のことのように共感してくれる人が必ずいます。

 

親身になってくれる人が1人いれば十分。自分だけで抱え込まず親身になってくれるその人と共に行動するようにしましょう。

セカンドハラスメント以外にも!あなたはいくつ知ってる?職場で起こり得るハラスメント

セカンドハラスメント以外にも、職場ではさまざまな種類のハラスメントが起こり得ます。例えば以下のハラスメントを知っていますか?

「自分は大丈夫」と思っていても、知識不足だと被害者にも加害者にもなる可能性が高まります。被害者、そして加害者にならないように、以下の記事をぜひチェックしてみてください。

関連【ハラスメント大全2021】職場で起こる40種類のハラスメント一覧

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