「何もない自分」をまずは認めよう|何もないと感じる理由・対処法

何もない自分

「自分には何もない」と落ち込んでしまうことはありませんか。

 

毎日のようにSNSにアップされる楽しそうな写真を見ると、「自分には発信するような物は何もない」と落ち込む。面接で自分の長所は?と聞かれても答えられず、言葉に詰まってしまう。

 

自分は何もない人生なんだ、と思ってしまうのは辛いこと。自分には価値がないと思うと、何をする気にもなれないでしょう。

 

この記事では自分には何もないと思う原因を探り、その対処法を紹介しています。何もないと感じるのはダメだと思う人にぜひ読んでいただきたいです。

目次

「何もない」と感じる理由

「自分には何にもない」と思ってしまう理由としては次のようなことが考えられます。

ひとりで抱え込んでいるから

悩みを誰にも相談せずにひとりで抱え込むと「何もない」気持ちが膨らみます。解決しようとしても自分一人では解決策が浮かびにくいためなかなか解決できず、自分は「何もない」と思うのでしょう。

他人と比べるから

「自分には何もない」という気持ちをもう少し深堀すると「”あの人は~なのに”自分には何もない」と、人と比べていることに気付くでしょう。

 

例えば同僚が職場で称賛されているのを見ると、羨ましく思うときはありませんか。自分も称賛されるようなことはないかと考え、それが自分にはないと気付くと「自分には何もない」と落ち込んでしまうこともあるでしょう。

 

「隣の芝生は青い」と言いますが、本当は大差なくても他人のものは良く見えてしまいます。あなたにはないスキルを持っている人がいるように、他人が持っていないスキルをあなたは持っているはず。

 

それがわかれば「何もない」と感じなくなるでしょう。

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最終ゴールだけを見ているから

「将来はこういう人になる」とゴールを決めても、そのゴールに近づいている実感がわかず「自分には何もない」と無力感を覚えることがあります。

 

最終ゴールを達成するにはとても長い時間がかかるため、達成感を感じられないのです。

 

人生の大きなゴールに行き着くためには、時間も経験も必要。最終ゴールにたどり着くまでには、いくつものステップ踏まなければなりません。

 

しかしその過程では「何もない」と辛くなってしまいますよね。

自己肯定感が低いから

自分に自信が持てないことが原因で「自分には取り柄も何もない」と思い込んでいる人もいるでしょう。

 

そういう自己肯定感が低い人は「ここ、直してね」と軽く上司に言われただけでも「こんなミスも自分で気付けなかった」と落ち込んでしまうかもしれません。

 

同じように上司に言われても、落ち込むかどうかは発想の転換次第。「取引先に渡る前にミスを見つけてもらえて良かった、次は気をつけよう」と考えられれば、前向きに次の業務に取り組むこともできます。

 

しかし自己肯定感が低いといつまでも自分を責め続けてしまうため、「自分は何もできない」と深く落ち込むことになるのです。

「何もない」と感じることは大事

「 『自分には何もない』と感じる自分はダメだからなんとかしよう」と思っているかもしれません。しかし「自分には何もない」と感じることこそ大事なのです。

 

「何もない自分」を変えるために、避けてはならないファーストステップがあります。

 

それは「自己受容」、ありのままを認めること。つまり「『自分には何もない』と感じる自分がいる」と思うことです。

 

ありのままの自分を受け入れると心が落ち着くため、新しい一歩を踏み出す準備が整います。

 

「なんとか変えよう」と新しい一歩を踏み出す前に大切なのは、自分の足でしっかり立つこと。「こんな自分はダメだ」と自分を否定していると心は不安でいっぱい。何をしても「これで良いのか」と迷ってばかりで心は落ち着かず、自分の足でしっかり立つ状態は作れません。

 

「何もない自分」も自分です。「理想的な自分」とはかけ離れていて辛いかもしれませんが、今は「理想的な自分」になる準備段階や修行の時期と捉えて、ありのままの自分を受け入れましょう。

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「何もない」と感じるときの対処法

「自分には何もない」と辛くなってしまったら以下の方法を試してみてください。

相談する

自分で考えてもなかなか解決策が見つからない時は、周囲の人に相談してみましょう。他人には自分とは違う視点があるため、思いがけない意見や良い解決策を聞けます。同じ悩みで困ったこともあるかもしれません。

 

周囲の人の意見を聞くと狭かった自分の視野を広げられるので、「何もない」と勘違いしていたことに気付けます。

何がないのか書き出す

何もないと感じる時には、その心にあるモヤモヤした気持ちを書き出しましょう。モヤモヤしたままでは心は不安定。新しい一歩を踏み出せません。

 

自分にはないと思っていることを細かく具体的に書き出すことで、ありのままの自分を客観視できるため、心が安定するのです。

 

次の3つの項目で書き出すと、今の状態を具体的に書けるようになります。

ないもの:「何がない」と感じているか
いつ:どんな場面で「何もない」と感じたか
あるといいもの:具体的に「何があると良い」と願っているか

例えば次のように書き出します。

ないもの:自分には人に話せるような長所がない
いつ:ランチでいつもみんなの話題の中心にいる友人を見て羨ましいと思った
あるといいもの:人を楽しませる会話術

ないもの:仕事ができない
いつ:上司に文書のミスを指摘された
あるといいもの:ミスなく文書を仕上げるスキル

『あるといいもの』を書くときは長所やスキルといった漠然としたものではなく、より具体的に書くことがポイント。いつ感じたかをよく思い出すと、考えやすいでしょう。

 

具体的な行動は後で改善策を考える時に役立ちます。

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段階ごとの目標を設定する

自分が求めている具体的な行動を最終目標とし、段階に分けて細かい目標を決めましょう。段階ごとの目標を達成するにつれ「自分には何もない」という思いは消えていきます。

 

例えば「最終目標:人を楽しませる会話術」で考えてみましょう。

1.羨ましいと思う人の行動を観察

まずは表情や使う言葉、間合いの取り方など周囲の人の反応など、観察した行動の中で自分で真似できるものを見つけます。

 

例えば相づちが上手な聞き上手な人の、相づちに使う言葉やタイミングをよく観察しましょう。相手がもっと話したくなるような相づちをいくつか見つけられれば、最初の目標は達成です。

 

2.親しい人との会話で、相づちを1回チャレンジ

Step1で観察した相づちの方法を『1回チャレンジ』が次の目標です。楽しませるはずが下手な相づちで変な空気になってしまうかも、と不安かもしれませんが勇気を出してチャレンジしましょう。

 

まずは家族や親しい友人との会話の中で1度だけ。もしうまくいかず変な空気になってしまっても気心知れた間柄なら笑って済ましてくれます。事情を話せばアドバイスをくれるかもしれません。

 

3.何回かチャレンジ

次の目標は『回数を増やす』こと。初回のチャレンジで成功を収めたら回数を増やしていきましょう。成功体験を積み重ね、自信を身につけていきます。

 

4.取引先や初対面の人との会話でもチャレンジ

次は『いろんな人との会話でチャレンジ』を目標にします。親しい間柄での会話で自信がついたら、取引先や初対面の人などいろんな人との会話でもチャレンジしてみましょう。

 

5.目標達成!!

見事『人を楽しませる会話術』身につけることに成功です。誰との会話でも話がはずむような聞き上手になり、もう「自分には何もない」と思うことはないでしょう。

 

このように少しづつ目標達成までのステップを踏んでいくことで、着実にゴールを達成できます。達成した頃には、「自分はこれができた」と自信になっているでしょう。

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資格を取る

資格は自分のスキルが客観的に評価されるもの。資格があると自信につながり、「何もない」とは思わなくなります。

 

MOSや日商簿記など仕事に役立つ資格の他に、カラーコーディネーターやアロマテラピーなど趣味に活かせる資格もあります。興味があって取りやすい資格にチャレンジしてみましょう。資格があれば新しいことにチャレンジできる可能性もあります。

 

資格を持っていれば「何もない自分」ではありません。資格取得のために努力した自分を「よくやった」と認めることができるでしょう。

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その日にあったチャンスを記録する

1日の終わりに「チャンス」を記録するノートを作りましょう。「チャンス」とは「心が動いたできごと」のこと。ノートに書き出すことで1日何かはしていたことに気付けるため、1日働いた自分を認められます。

例えば
・エレベーターの扉を開けて待ってくれた
・書類を届けたらありがとうと言われた

些細な事と思っても心が動いたらそれは「チャンス」。それをきっかけに何か嬉しいことや新しいことが始まるかもしれません。

 

できごとと同時に「その時の気持ち」や「次への意欲」を書き込むと、さらに明日が楽しみになります。

・エレベーターの扉を開けて待ってくれた→嬉しかった→自分も閉める前に乗る人がいないか確認するようにしよう。

 

・書類を届けたらありがとうと言われた。→嬉しかった→小さなことにも感謝の気持ちを伝えると気持ちが良い。

今日のできごとを「チャンス」と位置付けると、それが何かのきっかけになると前向きに考えられます。1日何もなかったと大きなため息をつくことはなくなるでしょう。

ありがとうを伝える

1日の終わりに「今日は誰に感謝しようか」と考えてみてください。1日のできごとを思い出しながら、きっと関わったたくさんの人の顔を思い浮かべるでしょう。

 

例えば仕上がりに不安を感じながら資料を提出したとき、上司の「ありがとう」のひと言で不安が飛んでいった気がしたこと。不安をかき消してくれた上司に感謝しようと思いますね。

 

「ありがとう」の言葉を使った場面を思い出すことで、今日1日仕事をした自分や自分を助けてくれる周りの存在を認められます。「何もなかった」わけではないことに気付くことができ、前向きに明日を迎えられるでしょう。

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まとめ

他人と同じような取り柄がなくても良いのです。なぜならあなたは他人にはない宝物を持っているから。

 

自分が何を持っているかわからない時には周囲の人に聞いてみましょう。

 

きっとあなたにしかない素敵なチャームポイントを教えてくれますよ。

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