キャリアアンカーとは何か?無料診断・選ぶだけ60個の職場条件リスト・タイプ8つの解説

キャリアアンカー

キャリアアンカーとは、個人のキャリア選択に欠かすことができない”絶対に譲れない軸”(価値観・欲求・動機・能力など)を意味します。

 

周囲がどれだけ変化しても揺るがない不動のキャリアアンカーは、社会環境が目まぐるしく変わり、同じ仕事を続けていくのが難しい現代に「自分らしく働き続ける」鍵を握ります。

 

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目次

キャリアアンカーとは?意味・定義

キャリアアンカーは、個人のキャリア選択に欠かすことができない”絶対に譲れない軸”(価値観・欲求・動機・能力など)を意味します(アメリカ、マサチューセッツ工科大学の組織心理学者エドガー・シャイン博士が提唱)。

 

語源は、『Anchor:船の錨(いかり)』。錨がないと船は意図せず流されてしまうことになぞらえ、人生とも言い換えられる長い長いキャリアという名の航海を、沈没することなく進み続けるための要とされています。

 

 

自分のキャリア・アンカーを持っておかないと、外部要因(報酬・権力・肩書など)の誘惑に揺さぶられ、後に大きく後悔してしまう選択(就職や転職など)を選びかねません。

 

つまり、自分のキャリア・アンカーを明確にしておくことは、キャリアにおける意思決定に自信を持ち、長期的にも納得できるメリットがあるのです。

キャリアアンカーの8個の分類

シャイン博士によると、キャリアアンカーは8つに分類することができます。

❶専門・職能別タイプ
現場思考、エキスパートを目指す。特定の分野で能力を発揮。専門性や技術が高まることに幸せを感じる。

 

 

❷全般管理タイプ
出世思考、経営者やゼネラル・マネージャーを目指す。企業経営に求められる能力の獲得を大事にする。大きな責任を持ち、組織を動かす「先導」に価値を感じる。

 

 

❸保障・安定タイプ
堅実に働きたい。予測できない変化を嫌い、安定を求める。一つの組織に忠誠を尽くす傾向があり、社会的・経済的な安定を得ることが幸せ。

 

 

❹起業家的創造性タイプ
既存に捉われない「新規性」に価値を感じるタイプ。起業家・発明家・芸術家を目指す。リスクを恐れず、挑戦することが幸せ。

 

 

❺自律と独立タイプ
独立思考。ルールを嫌い、集団行動が苦手。自分のスタイルを崩されることを嫌い、所属したくない。研究職に多い。自由さが高い程幸せを感じる。

 

 

❻奉仕・社会貢献タイプ
社会性を重視。不正は悪。「世の中のためになるか」が大きな価値基準であり、医療・看護・社会福祉・教育分野に興味を持つ。誠意を重視する。

 

 

❼純粋なチャレンジタイプ
難しい挑戦を愛するタイプ。誰もが避けること、解決不能だと思われていたことに興味を示す。競争も好き。挑戦自体に価値を感じるため、変化のない仕事は苦手。多様な選択肢を望み、一貫性の小さいキャリア形成を歩む傾向。に見える問題の解決や手ごわいライバルとの競争にやりがいを感じる。

 

 

❽ ワーク・ライフ・バランスタイプ
個人的な欲求・家族の願望などのプライベートと仕事のバランスを重視する。「在宅勤務」「育休制度」に関心が高く、飲み会や残業を避ける傾向がある。

1人につき1つのタイプというわけではありません。あくまで傾向を示し、複数のタイプが混合しているのが通常です。そのため、自分なりのキャリアアンカーを考えるときは「優先順位」をつけてみるのもおすすめ。

 

同時に、自分が最も能力・スキルを発揮できる仕事環境はどんな環境かを考えてみましょう。

あなたが大切にする職場の特徴を探そう【選ぶだけリスト】

自分が最も能力・スキルを発揮できる仕事環境はどんな環境を考える上でヒントとなる、『よくある職場の文化』をキーワードで並べてみました。

無理!と感じるキーワード
良いかも!と感じるキーワード

キャリアアンカーを構築するためには、あたなが大事にしていること・絶対に避けたいことを知っておく必要があります。どちらも選んでみてください。

アットホーム
切磋琢磨
のんびり
バリバリ
じっくり育成
少数精鋭
競争・ライバル
議論
相談
協調
助け合う
非人道的
躍動感
淡々と
規律
華やか
素朴
鬼軍曹
不衛生
親会社からの制約
サークル感
チャレンジ
変化
安定
プロ意識
若い
熟練した
スピード感
丁寧
おおざっぱ
着実
明るい
落ち着いた
固い
まじめ
ユーモア
できなくてもやってみろ
確実生を求める
閉鎖的
官僚的
風通しが良い
穏やかな
プレッシャー
営業成績
個人主義
チームワーク
根性
楽しい
自分の仕事に集中
和気あいあい
責任が大きい
優しい
厳しい
安心
快適
真剣
笑い
改革
効率化
歴史を守る

直感だけで選ぶのがポイントです。一般的な常識に捉われてはいけません。大切なのは「自分がどう感じるか」。感覚を大事にしてください。

 

選んだキーワードをさらに深堀りしてみましょう。

どのような状況で感じるのか?
なぜそう思うのか?

頭で映像が浮かぶくらい具体化してみると、あなたがどんな職場で働きたいか、どんな働き方をしたいかが見えてくるかもしれません。

キャリアアンカーを自覚できる年齢は30歳前後

キャリアアンカーは長い年月を経て、様々な人生経験を通じた結果、自覚できるものです。多くの場合、30歳前後で自覚できるものであり、思い立ったらすぐ見つけられるものではありません。

・どんな人と働けば、能力をフルに発揮できるのか
・どんな環境であれば、全力で働けるのか
・やる気がみなぎる仕事の条件は何か
・モチベーションの源泉はどこにあるのか
・仕事に集中できなくなるときはどんなときか?
・絶対に許せない職場状況はどんなときか?
・どんな仕事が夢中になれるのか?
・どんな仕事だと成果が上げられないのか?

キャリアアンカーを自覚するためには、上記のような質問に答えられる必要があります。それはつまり、ある程度の職務経験が必要だということです。

 

これは、必ずしも年齢に限らず、”経験の数・幅“によって、キャリアアンカーが構築される程度が変わるということ。また、経験が不足していれば、いつまで経ってもキャリアアンカーは定まらないことを意味しています。

キャリアアンカー診断

揺るぎないキャリアアンカーをつくり上げるのには時間がかかります。がしかし、簡単に現時点でのキャリアアンカーを調べることも可能です。結果はあくまで参考程度に、これからキャリアアンカーをつくっていく材料にしてみるのがおすすめです。

 

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キャリアアンカーに加え、キャリアサバイバルも知っておこう

キャリアサバイバルを理解すると、キャリアアンカーを重視するだけでは順調なキャリアが歩めないことがわかります。

「今の時代はどんな能力・スキルを求めているのか?」
「勤務する会社からはどんな役割を任され、どんな成果が期待されているか?」

など、環境(時代の変化)・組織ニーズに合わせて「どう生き残るか?」を見極めなければならないのです。

 

もう少し具体的に環境・組織ニーズを考えるための質問を挙げてみました。

環境・組織ニーズの例

現在特に問題視されている社会問題は?
現在需要が伸びている人材の特徴(性格・スキル・能力)は?
現在注目されているサービス・企業は?
現代的とされる働き方は?
会社が抱える重要課題は?
会社から任されている役割は?
会社から期待されている成果は?
会社が求めている人材の特徴は?
会社がこれから抱えるであろう問題は?

さらに詳しい解説に加え、キャリアサバイバルを実行するためのチェック項目5個を紹介したキャリアサバイバルの意味とは?をご覧ください。

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