“働く意味”って何?自分流の”なぜ働くのか”を探す方法【書籍・名言】

なぜ働くのか

「働く意味ってなんだろう?」「仕事って何なの?」、ふと考えたことはありませんか?

 

仕事は”心の持ち方”で全く違ったものになります。どこかでモヤモヤを抱えながら働いている人は、自分がほんとうに納得できる「働く意味」を探してみましょう。明日からの仕事が、少しずつ”変化”していることに気づくはずです。

 

この記事では、「働く意味とは」「必要なタイミング」「働く意味を見つけるコツ」を紹介していきます。前向きに仕事に取り組めるよう、一緒に“働く意味”を考えていきましょう。

目次

働く意味は人それぞれ異なる

なぜ働くのか

働く意味は十人十色。同じ想いを持って働く人は存在しません。それは、人それぞれに異なる遺伝的な特性、育ってきた環境があり、特有の”価値観・動機・想い”を持っているからです。

 

「内的キャリア」:目に見えにくい内面的なキャリア

 

「理想のキャリアを歩みたいならば、ロールモデルを見つけなさい」と言われています。

あの人のような仕事をしたい
あの人のような働き方をしたい
あの人のように稼ぎたい
あの人のように尊敬されたい
あの人のように影響力を持ちたい

誰もがこのような感情を抱いた経験があるでしょう。これが良しとされることは否定しません。しかし、それが行き過ぎてしまい、「自分の意志」を反映していないこともあるのではないでしょうか?

 

自分にしか決められない働く意味を”誰かに決められる”ことなく、”自分で決める”ことが、自分だけのほんとうのしあわせを追求する秘訣です。最初に、働く意味は”自分だけが決められること”を理解しておきましょう。

14個の働く意味【点数付けの例】

なぜ働くのか

アメリカの教育学者ドナルド・E・スーパーは、自身が提唱したキャリア理論『仕事の重要性研究』にて、仕事に対する人の価値観を14項目に分けています。

 

以下、仕事に対する人の価値観「働く意味」の14項目です。

❶能力の活用
-自分の能力を発揮できること
❷達成
-良い結果が生まれたという実感
❸美的追求
-美しいものを創りだせること
❹愛他性
-人の役に立てること
❺自律性
-自律できること
❻創造性
-新しいものや考え方を創りだせること
❼経済的価値
-たくさんのお金を稼ぎ、高水準の生活を送れること
❽ライフスタイル
-自分の望むペース、生活ができること
❾身体的活動
-身体を動かす機会が持てること
❿社会的評価
-社会に仕事の成果を認めてもらえること
⓫危険性、冒険性
-わくわくするような体験ができること
⓬社会的交流性
-いろいろな人と接点を持ちながら仕事ができること
⓭多様性
-多様な活動ができること
⓮環境
-仕事環境が心地よいこと

働いてるとき、どのような状況で、どのような気持ちになっているか、今一度振り返って意味ましょう。自分が大事にしている価値観を見つけ、それがどのくらい大事かを考えてみましょう。

 

14項目ごとに[1点-5点]と、点数をつけてみると、大事な価値観の順位付けができます。直感的にビビッと感じる項目があれば、その項目だけ点数付けしてみるのもおすすめです。

 

実際に点数付けをした例を挙げてみます。

❹愛他性:4/5点
-人の役に立てること
[理由]周りの社員に相談されたときにやる気が沸き起こることが多いから
[理由]営業先に「あなたの提案を採用したおかげで売上が好調だよ」と誉め言葉をもらっときから一気に熱量が上がったから。
[理由]学生時から人助けをしているときの気分の良さが癖になっていたから。

 ⓬社会的交流性:3/5点
-いろいろな人と接点を持ちながら仕事ができること
[理由]幼少期から人見知りせず、新しい交流が増える度に喜びを感じて生きてきたから。
[理由]信頼関係を築いていく過程が好きで、強い生きがいを感じるから。
[理由]学生時の部活動然り、前職の長期プロジェクト然り、チームが一体になっていく過程を楽しめるから。

⓮環境:4/5点
-仕事環境が心地よいこと

[理由]前職に比べて出勤時間が短くなった今の職場では、体調管理がしやすく、仕事のパフォーマンスが向上したから。
[理由]人間関係に問題があると、急激に熱意が冷めてしまう経験をしてきたから。
[理由]コミュニケーション量が多すぎない職場の方が、仕事に集中できるから。

特に「愛他性」「社会的交流性」「環境」が気になった場合、各項目の理由は上記のように考えることができます。自分が何を大事にして働いているのか、つまり、あなたにとっての”働く意味”を考える材料となるはずです。

働く意味を考えるべき時

「働く意味」はどんな時に必要なのでしょうか。特に重要な3つのタイミングを紹介します。

転職をする時

エントリーする企業を選ぶ、面接でアピールする、など転職活動のあらゆる場面で”働く意味”が必要です。明確になっていないと、いくら環境を変えても「なんか違う」状態を生み出してしまうでしょう。

 

転職はあくまで手段。自己分析の1つとして”働く意味”を考えることで、転職を成功させられるはずです。

昇進したい時

昇進はあなたの実力が認められた証拠であり、とても素晴らしいこと。しかし働く意味が明確になっていないと、転職と同様、手段である昇進が“目的”になってしまいます。

 

あなたが昇進して成し遂げたいことは何ですか?”働く意味”から考えていくことで、昇進のプレッシャーに押しつぶされたり、地位や名声に踊らされたりすることもなくなるでしょう。

プライベートに変化が起こった時

結婚や子育て、引っ越し、別れ、介護などプライベートではさまざまな出来事があります。そんな時に「自分にとっての仕事とは」を考え直すことで、環境が変わっても流されずにすむでしょう。

 

環境の変化は大きなストレスです。「働く意味」という軸を持っておくことで、立ち返る場所ができます。

自分にとっての働く意味を見つけるコツ

働くことを通じて何をしたいのか?どんな価値をつくりたいのか?を考え、「私にとって仕事とは~」という型に当てはめてみましょう。例を挙げてみます。

・私にとって仕事とは、人に”人生が好転する転機を与える”ものだ。
・私にとって仕事とは、”見るだけで心が喜ぶ街の景色を増やすこと”だ。
・私にとって仕事とは、”一生忘れられない出会いのきっかけをつくること”だ。
・私にとって仕事とは、”社員が納得を持って働ける職場づくり”だ。
・私にとって仕事とは、”顧客の課題解決に、誠意をもって取り組む姿勢”だ。
・私にとって仕事とは、”世界の困ったを減らすこと”だ。
・私にとって仕事とは、”「こんなもの欲しい」を考え抜くこと”だ。
・私にとって仕事とは、”大切な人の人生を彩るもの”だ。

どんな内容でも構いません。自分自身がしっくりくる言葉をきちんと定義できれば、働く意味が明確になってくるはずです。

 

この文章は、複数つくっても、途中で変えても全く問題はありません。むしろ、変えるべきタイミングもあるでしょう。大切なのは、自分の働く意味を思い出し、姿勢を改め、進むべき道を誘導してくれる指針であることです。

自分流の働く意味を信じ抜く秘訣は「自己肯定感」

なぜ働くのか

“自分の存在そのものを大事だと思える感情”、自己肯定感が低ければ、自ら考え、決めたことを信じることができません。

「自分が考えたことなんて…信じられない…」

と、自己否定の精神が邪魔をして、大事にすべきことを手放してしまうのです。

 

自分がどう思うかを大事にし、信じ抜くことは、自分流の働く意味を疑うことなく追い求め続ける姿勢につながります。

 

自己肯定感が下がっているかどうかを確認できる質問リストを用意しました。

当てはまる質問をクリックすれば、自己肯定感が下がる行動をしてしまった理由・背景の解説を読むことができます。思い当たる節を見つければ、それだけで既に、自己肯定感を高める準備が整い始めています。

 

自己肯定感を高める7つの具体的な方法も確認しておきましょう。

自己肯定感を高めると、自分が「何をしてきたか、何ができるのか、何を持っているのかは一切関係なく、自分自身が大事な存在だ」と思えるようになります。

「こんなんで本当に良いのかな?」

と、不安になりすぎず、自分だけの働く意味を大事にしていくことができるのです。

働く意味を感じながら前向きに働く方法

時にはネガティブになってしまうこともある仕事。そんな時に前向きに働ける方法を紹介します。

自己受容をする

どんな時でも「自分はこういう状態なんだ」「私にとって働く意味とは、こういうことだ」と受け止めることで、悲観的になりすぎることを防げます。

 

良い面も悪い面も、「これも自分だ」と理解して次のステップに向かえるでしょう。

 

ありのままを受け入れる”自己受容”の意味と方法

できることを仕事にする

あなたが「できること」はなんですか?その「できること」を仕事にすれば、自分の強みや他者からの感謝を感じながら仕事ができるでしょう。

 

頼りにされたり、他の人が苦労していることが難なくできると自信に繋がります。そこに「働く意味」を見出すこともあるでしょう。

・他の人より簡単にできること
・長時間しても苦痛ではないこと
・”どんな人でありたいか”に沿うこと

これらを考えて、「自分にできること」を見つけていきましょう。

好きなことを仕事にする

好きなことをやってると、時間がたつのが早く感じますよね。「これが私の働く意味だ」「毎日充実している」と前向きな気持ちで働けるでしょう。

 

しかし、好きなことだからこそ仕事にする難しさがあります。挫折しないために、こちらの記事をチェックしておきましょう。

自分なりのストレス対処法を持っておく

生きていると、あらゆるストレスがかかります。特に仕事では人間関係や評価、ミスなど、「立ち直れない」と思うことも珍しくないでしょう。

 

そんな時に「私はこれをすれば、また頑張れる」というストレス対処法があると、ストレスを溜めこまずにすみます。ストレス対処法リストを作るのがおすすめです。

 

仕事のストレス発散法50個大集合!

心地良い人間関係を築く

「どんな人と、どう働くか」は会社での居心地を左右する大事なポイント。心地よい人間関係を築くことで、前向きに仕事に取り組めます。

挨拶を欠かさない
・積極的に感謝を伝える

基本のことですが、これらを続けていると仕事のパフォーマンス向上にも繋がるでしょう。「仕事が楽しい」とさらに思えるはずです。

 

仕事のコミュニケーションで最低限必要なこと

趣味を優先する

仕事が好きではない場合、思い切って仕事の優先順位を下げて趣味に没頭しましょう。仕事から離れることで、「本当の働く意味」を考え直せることもあります。

 

仕事以外の時間を有効活用したり、定時までに終わるように工夫したりして、趣味中心の生活を送ってみましょう。

 

仕事より趣味優先な生活をする方法

働く意味を見つめ直せる名言

働く意味を見つめ直すことができる名言を紹介します。

世間体を気にしたり、常識に縛られたりしてはいけない。自分に正直な道を迷わず進め。好きなことをしないと、笑って死ねないぞ。

-冒険家 大場満郎-

やってみたい気持ちには正直に。最初のうちは、批判が付きものです。「笑って死ねない」人生を生きたい人はいないはず。好きを貫いてこそ、後悔しない笑顔に溢れた人生がつくれるのではないでしょうか。

誰もが天才だ。しかし、魚の能力を木登りで測ったら、魚は一生、自分はダメだと信じて生きることになるだろう。

-アルベルト・アインシュタイン-

皆それぞれに個性があり、活躍できる場所がある。そう信じて自分を磨き続けましょう。新しいことに挑戦しましょう。「自分はダメだ」と誤解したままの人生は避けなけらばいけません。

枯木裏龍銀。枯れ木であっても、強い風に煽られると龍のような鳴き声をあげるという意味。役に立たない人間は一人もいない。たとえ小さな働きでも、きっと誰かの役に立っている。

-禅語-

古木裏龍銀(こぼくのうりゅうぎん)「なんのために…」「誰のために…」、感謝をもらえず、やりがいを感じられない寂しさ、もどかしさを持って仕事をしていることはありませんか?あなたの仕事はもちろん、あなたのちょっとした笑顔、心遣い、どんなに些細でちっぽけに感じる事でも、巡り巡って誰かの役に立っています。

 

仕事で落ち込む自分を”そっと”支える魔法の名言集

働く意味を見つめ直せる書籍

働く意味を見つめ直せる書籍おすすめの人気書籍を紹介します。

はたらくを、しあわせに。 (日本一学生が集まるベンチャー企業の社長が明かす20代のための”働くトリセツ”)

 

「インターンシップ人気企業ランキン人材部門」大手を抑えて1位、人気企業の代表である近藤氏の「働く」ことに対する想い、20代に向けてメッセージがまとめられています。なぜイキイキ族とモンモン族がいるのか?を知れば、あなたの働く意味は変わるかもしれません。

 

転職の思考法

ストーリ仕立てでわかりやすく、思わず「仕事とは」「生きるとは」を見直してしまう変化をもたらす大ヒットキャリア本です。

 

書籍を通じて、「働くことの意味」を、より専門的、実践的な側面から学ぶことができます。

働く意味を持てれば、人生の主導権を握れる

腹の底から共感し、いつでも掲げていたい!と思える「働く意味」を見つけることができれば、人生は輝き始めます。

 

誰かに捉われることなく、自分自身の喜び・幸せを追求しやすくなるからです。

 

それでも、仕事にはある程度の我慢が付き物。やりたくないこと・気乗りしないことをやらなければならないことも多いです。苦しみ、悩むこともあります。

 

そこで、いまの仕事・いまの環境・いまの働き方をきちんと見つめ直し、改めて”自分流の働き方”を見つけ出しましょう。

「なぜ働くの?」
「働く意味ってあるの?」
「仕事って何なの?」

問い直してみてください。働く意味は、生きる意味。人生という物語を主導できる主人公は、自分自身であることを忘れないでください。

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