コーチングで目標達成を実現しよう!コーチングについて詳しく解説【ティーチングとの違いも】

コーチングとは、目標達成を実現するツールの1つ。目標達成、人材開発や社員教育の手法としてコーチングを取り入れる企業もあるようです。

 

「コーチング」の言葉は知っているけれど具体的な内容はよく分からない人も多いのではないでしょうか。

 

この記事では、コーチングに期待できる効果、コーチングのデメリット、そしてティーチング・カウンセリングとの違いも紹介しています。

 

自分ひとりでは実現できないような目標もコーチングで可能になるかもしれません。現状に満足せず、さらに上を目指したいという人はぜひ参考にしてみてください。

目次

コーチングとは

 

 

コーチングとは相手の内面にある答えを引き出すことによって目標を達成するための方法のこと。オンラインや対面で1対1の会話で行われます。

 

コーチに現状を説明したり、コーチからの質問に答えたりする中で、自分では見えなかった問題点に気付き、解決策を考えられるようになります。

 

マネジメントにおける人材開発、リーダー育成、組織開発のためにコーチングを導入する企業もあるそう。

 

コーチングはクライアントに対して傾聴、観察、質問、提案などを行うことで、クライアントが求める結果を効果的に実現できる方法なのです。

コーチングの歴史

そもそもコーチングの元となる「コーチ(coach)」という言葉は1840年代、学生に受験指導をする個人教師に対して使われました。その後1880年代に、スポーツの指導者もコーチと呼ばれるようになります。

 

マネジメントの分野で使われるようになったのは1950年代。マイルズ・メイス(Myles Mace)氏の著書『The Growth and Development of Executives』 (1959年)に「コーチング」という言葉が初登場しました。

 

さらに1990年代、マネジメント分野のコーチを育成する機関が誕生し、トレーニングプログラムを提供するようになったのです。

 

日本では1997年コーチ・エィが日本初のコーチ養成機関を設立。コーチングが広く日本でも知られるようになりました。

どんな人が受けるのに向いているのか

コーチングに向いている人はズバリ!

 

「目標設定がしっかりしていて、意欲的に目標に向かって行動できる人」

 

コーチングは目標に向けてのプロセスを学んでいくものなので、そもそも目標が設定されていないと始まりません。

 

また、コーチングで自分の行動に改善すべき点が見つかったとしても、それを変えようという意欲が本人になければせっかくのコーチングも無駄になってしまいます。

 

コーチの話を素直に受け入れ、前向きに行動する姿勢を持ち合わせている人はコーチングによる大きな成果が期待できるでしょう。

コーチング・ティーチング・カウンセリングの違い

 

コーチングと似た言葉に「ティーチング」そして「カウンセリング」があります。

 

それぞれの何が違うのでしょうか?言葉の違いを説明します。

「コーチング」

コーチングの最大の特徴は「答えは自分で導き出す」ということ。必要な答えを教えるのではなく、そこに行きつくまでのプロセスを学習させる手法です。

 

・キャリアビジョンを考える
・目標を設定する

このような場面に適しています。

「ティーチング」

ティーチングは考え方、方法、スキル、戦略、手順などを教えること。同時に大人数に同じ内容を学ばせられる手法です。

 

ただ短時間で効果的に知識を教育できる一方で、指導者への依存が高まり、自分で考えなくなる恐れがあります。

 

・知識を習得する
・緊急性が高い業務をする
・コンプライアンスを遵守させる

このような場面に適しています。

「カウンセリング」

カウンセリングも答えに行きつくまでのプロセスを学習させるもので、その点に関してはコーチングと同じです。

 

コーチングとの違いはスタートとゴール

 

コーチングは現状がスタート、さらに発展した未来がゴール。カウンセリングは悩んでいる状態など心が病んでいる状態がスタート、ゴールは心身の回復を図ることです。

 

・ストレスで体調に変化が現れた
・何をやっても楽しくない

このように心からのサインが出ている時に適しています。

コーチングのメリット

 

コーチングを受けることで得られるメリットには次のようなものがあります

自分自身で答えを導き出す能力が身につく

コーチングでは答えを教えてはもらえません。自らがその答えに気づくまで何度もコーチングは行われるもの。

 

その繰り返しで課題に対するアプローチのパターンが身につきます。

 

その結果、今までは上司にすぐに質問していたことでも、質問する前に自分なりに考えられるようになるでしょう

熟考するようになる

コーチングを受けると熟考するようになります。

 

コーチとの会話の中で自分だけでは思いつかなかった考え方に気づくことができ、限定的な自分の発想の外に出れるように。そして、さまざまな角度から物事を考察できるようになるのです。

 

意見を求められたとき反射的に思いついた内容を答えるのではなく、熟考してから話せるようになるでしょう。

自分だけでは分からない本当の問題に気付ける

自分の嫌な部分には無意識に目をそむけてしまうもの。しかし、コーチングではその目をそむけていた部分と向き合う必要も出てきます。

 

その結果、自分では気付けなかった自分の本当の問題点に気付き、対処できるようになるのです。

 

自己満足にならず客観的に効果のある戦略を考えられるようになり、仕事にも活かせるでしょう。

結果から学ぶことができる

コーチングを受けていると結果から学び、次に生かせるようになります。

 

ティーチングとは異なり、コーチングでは正解がないことも。そのため結果がどうであれ、それまでのプロセスに不備はなかったかを見る力が養われるので、残念な結果からでも学べるようになるのです。

 

失敗と思ったことも、そこから学び次に生かせばそれは失敗ではありません。

 

コーチングを受けることで、失敗したり、自分の理想の結果にならなかったりしても前向きな気持ちで進んでいけるようになるのです。

コミュニケーションに自信が持てる

コーチングは会話を通じて行われるため、自然とコミュニケーション能力がついていきます。

 

コミュニケーションに苦手意識を持っている人もコーチからの質問に答えていると、話の進め方がわかるようになるはず。

 

他の人と話をするときもコーチから質問されるときのことを思い出しながら会話をすればうまくいきます。苦手意識もなくなってコミュニケーションに自信が持てるようになるでしょう。

コーチングのデメリット

 

コーチングにもデメリットと言えるものがあります。

そもそも持っていない技術に対しては結果が出にくい

コーチングはあくまでもクライアントが持ち合わせているスキルを伸ばしていく手法なので、そもそも持っていないスキルを身につけるには向いていません。

目標への意欲が低いと結果が出にくい

コーチングには目標設定が必要。そしてその目標達成に向けての意欲も大切です。

 

目標が定まっていなければそのプロセスも考えられないので、コーチングで結果を出すのは難しくなります。

 

また目標があっても、意欲的でなくコーチに任せるような姿勢では結果は期待できません。

時間がかかる

コーチングは気付きを大切にする手法。自分で気付まで繰り返し会話を重ねていきます。

 

そのため気付くまでの時間は内容や人によってさまざま。1回のコーチングで答えが結果が出ることはほとんどないと言ってよいでしょう。

 

時間がある程度かかることは覚悟しておきましょう。

コーチとの相性が大切

コーチングは、コーチとの相性も重要なポイント。

 

1回ではわかりにくいかもしれませんが、何回かコーチングを受けてるとコーチと合わないと感じることもあるでしょう。相性が良くないと感じるコーチには自分を開示するのはためらってしまいますね。

 

相性が合わないとふさわしい結果につながらないことも。

 

会話中心のコーチングだからこそ、相性は重要なポイントになるのです。

コーチングを受けるときのポイント

 

より効果的にコーチングを受けるためのポイントを紹介します。

 

コーチングは自分の中にある答えをコーチの手を借りて導き出す方法です。まずは自分で自分のことをよく知ることがコーチングを受けるポイントです。

コーチングに自分が望んでいる内容を明確にする

コーチを探す前に自分が望んでいる内容を明確にしておきましょう。

 

・ゴール(いつまでに、どんな姿になりたい)
・なぜそのゴールを設定するのか
・ゴールに向けて自分の何を変えたいと思っているのか

このようなコーチングを必要と感じている理由を具体的にしておくことが大切。

 

コーチを選ぶときに必ず自分の要望は伝える必要があります。要望が具体的であればコーチ側もそれに応えられるか判断がしやすくなるでしょう。

コーチングに自分がかけられる費用や時間を明確にする

コーチングは「自分への投資」。自分のゴールのためにどのくらいの投資ができるのかを考えましょう。

 

コーチングが効果を発揮するようになるには、時間も費用もかかるもの。

 

事前にどのくらい予算やコーチングにかけられる時間があるのかを把握しておかないと、効果が出る前に辞めざる負えない状況に・・・なんてこともあり得ます。

 

一般的にかかる時間や料金、コーチングが行われる場所については以下の通り。ぜひ参考にしてコーチングに向けてのプランを立ててみてください。

 

・場所

主にオンライン・電話・個室・パブリックスペース(カフェ、ホテルラウンジ)

 

自分の内面を開示することもあるので、安心して話せる環境が望ましいでしょう。

 

・時間

一般的には、月2~4回。1回のセッションは45~90分が多いようです。

 

・料金

相場と言えるほどのものがなく、料金の幅が広いよう。自分の予算にあったコーチを探すのが良いでしょう。

コーチとの相性を見極める

コーチングはコーチとの相性が大切です。安心して自分をさらけ出せるコーチとめぐり逢うために以下のポイントで自分にあったコーチを探しましょう。

 

コーチを探す方法は主にインターネットでの検索や知り合いからの紹介が一般的なようです。

 

・コーチの背景を調べる

 

コーチの背景についてHPや案内でよく調べましょう。

 

・得意分野
・実績
・資格

自分の目標に沿った実績があるかどうか、どのようなアプローチの仕方を得意としているかなどが分かると選びやすいでしょう。

 

資格があれば安心ということではありませんが、それだけ勉強している証なので資格も1つの目安。

 

実は、コーチにコーチングを受けた経験があるかどうかも1つポイント。

 

実際コーチの中にはコーチングを受けている人もたくさんいます。学び続けているコーチなら考え方も柔軟で常に新しい視線を模索しているので心強いですね。

 

・体験してみる

 

トライアルコーチングができる場合もあります。特にコーチングが初めてという人は無料のトライアルを受けてみるとコーチングが実感できて良いでしょう。

 

ただし、トライアルだけで相性を見抜くのは難しいこともあります。初対面で素直な気持ちを出せないのと同じように、コーチも初回はクライアントの状態を探るだけということも多いからです。

 

トライアルでは結果を求めずに、コーチの話し方、使う言葉、表情の変化などを観察しましょう。「コーチはいますか?」など質問してもいいかもしれません。

 

会話をしながらこれから何回もコーチングを受けたい気持ちになるか、考えましょう。

 

・相性が良くない時は即決断する

 

コーチングの内容ではなく、話し方や態度などで相性が合わないと感じた場合はすぐに別のコーチを探しましょう。

 

自分の素直な気持ちを出せないと目標への道も遠回りしてしまうかもしれません。

 

相性の良し悪しはどうにもできないことなので、我慢することなく即コーチを変えることを決断しましょう。

 

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