もう逃げたくない!逃げ癖の克服方法4選|逃げてしまう心理・原因もわかりやすく解説

「嫌なことがあるとすぐ逃げ出したくなる」
「逃げ癖がついてしまっているのをどうにかしたい」

逃げ癖で悩む人は少なくありません。

 

逃げ癖とは「嫌なことや困ったことが起こった時に解決せずに途中で逃げ出してしまう性格」のこと。逃げちゃいけないとわかっていてもつい逃げてしまい、落ち込むこともあるかも知れませんね。

 

この記事では相談員としての職務経験がありメンタルケアの知識もある筆者が逃げ癖のある人の心理を徹底分析。克服法を紹介します。

 

自分の逃げ癖の原因を探り、さっそく対処していきましょう。

目次

逃げ癖のある人の心理

 

逃げ癖はどのような気持ちでしてしまう行動なのでしょうか。逃げ癖のある人の心理を深堀りしてみましょう。

逃げるのも大切と考えている

「逃げるのも自分を守るためには大事なこと」と確信し、すぐに逃げ出す人もいます。確かに逃げるという行動は大切な防衛本能。心や体が大きなストレスによってダメージを受けないようにするための働きです。

 

しかしどんな時でも「まず逃げる」が正解ではありません。多少の困難な状況を打破しようと努力することで業績は上がり、個人としてもスキルアップできるのです。

 

努力の姿勢もなく「逃げることは大切」と正当化しても周囲の理解は得られないでしょう。

先のことや周囲の状況を想像しない

逃げ癖のある人は自分が逃げることで周囲やこの先にどのような影響が出るか、想像していないから簡単に逃げることができてしまいます。自分のことしか考えられていないのです。

 

自分がその仕事から逃げることでチーム内の誰かがその仕事を肩代わりする可能性もあります。またスケジュールに余裕がなくなり、ミスが発生しやすい状況になってしまう恐れも。

 

そのようなことを一切想像せず、自分が楽になりために逃げてしまう人はやがて信用を失ってしまうでしょう。

失敗を恐れる

失敗するのが怖いので逃げてしまうこともあるでしょう。例えば完璧主義の人は失敗した自分を許せないので、あらかじめ失敗のリスクがあることから逃げようとします。

 

ストレス耐性が低く、失敗したらひどく落ち込み次の業務に支障をきたしてしまうような人も失敗を恐れるあまり逃げ出す傾向があるでしょう。

 

失敗するかどうかはやってみないとわかりません。失敗してもそこから学べば落ち込むことはないでしょう。逃げ癖があると失敗から学ぶ機会を失うのでいつまでもスキルアップできません。

他人に依存している

逃げ癖がある人は「誰かがやってくれるに違いない」と思っています。自分以外の誰かに依存して自分は逃げてしまうのです。

 

自分の所に仕事が回ってきそうだと察知するとさりげなくその場を離れ、依頼されないようにする人はいませんか。この行動は自分がその仕事から逃げると同時に他人にその仕事を任せているのです。

 

「その仕事ができるのは自分しかいない」と思えば逃げませんよね。他人に依存しているからこそ逃げてしまうのでしょう。

続けられない

任された仕事から途中で逃げてしまう人もいるでしょう。仕事を進めているうちに「なんでこの仕事しているのだろうか」と目的意識が薄れ、やる気が続きません。

 

「もっと他に自分の能力を活かせる仕事があるのに」と集中力が途切れ、今の仕事を投げ出してしまうのです。自分で納得せずに仕事に着手したことで、最後までやり遂げる責任感も薄れてしまうのでしょう。

逃げ癖のデメリット

 

逃げ癖があると、社会人としては大きなデメリットが発生してしまいます。

信用されない

ビジネスは信頼関係が非常に大切。逃げ癖があると信頼関係を築くのは困難になります。

 

逃げ癖がある人は、仕事を断ったり、途中で「できません」と投げ出してしまうもの。それが続くと「どうせあの人に頼んでも無駄だ」と信用を失ってしまうのです。「どうせまた断られるだろう」と思われ仕事を頼まれなくなってしまうかも知れません。

 

一度「逃げ癖のある人」と思われてしまえば、そのレッテルを払拭するのは難しいでしょう。

人間関係が悪化する

逃げ癖があるために職場の人間関係に悪影響を及ぼす可能性もあります。

 

例えば逃げ癖がある人に代わってその仕事を担当する人には時間的にも精神的にも負担がかかるでしょう。チームの1人が途中で投げ出してしまうことで団結力が弱まり、間接的に影響を被ることもあります。

 

職場の人間関係や雰囲気は仕事のモチベーションを左右する要素。逃げ癖があることで職場の雰囲気を悪化させ、周囲のモチベーションを低下させる可能性もあるのです。

スキルアップしない

逃げ癖があるとスキルアップの機会を見逃してしまうかも知れません。辛くても失敗から学び、その失敗を乗り越えてこそスキルアップできるもの。失敗や挫折から逃げているだけではいつまでも同じスキルのままです。

 

「難しい仕事を任せてもどうせ逃げるだろう」と思われ、変わり映えのない勤務環境になる可能性もあります。

 

逃げ癖によってスキルアップできないことで同じ仕事の繰り返しになり、自身のモチベーションも低下してしまうかも知れません。

自己肯定感が低下する

逃げ癖のある人は実は「こんな自分はイヤだ」と思っているかもしれません。「逃げてはいけないとわかっているのにいつも逃げてしまう」と自分を責めていませんか。

 

逃げ癖がある自分を受け入れられないので心はいつも不安な状態。「こんな自分でもOK」と自己肯定感を高めることは難しくなります。

 

自己肯定感が低下すると何に対してもネガティブ思考になりがち。逃げずに取り組んだ仕事で成果が上がっても「偶然そうなっただけ」と素直に受け止めることができません。

 

自分のことを受容できないことで逃げ癖に対処することからも逃げ続けてしまい、負のループから抜け出せないのです。

逃げ癖がついてしまう原因

 

逃げてはいけないとわかっているのに、どうして逃げ癖がついてしまうのでしょうか。その原因を探ってみましょう。

「逃げ」の成功経験がある

過去に「逃げて正解だった」と感じるような成功体験があると逃げ癖はついてしまいます。その時の快感を忘れることができないのです。

 

例えば面倒くさそうな仕事が回ってくる気配を感じてその場を去り逃げたとき。代わりに隣の席の人が任され、予想通り早出出勤や残業、休日出勤が続いて大変な状況に陥っているのを見て「あぁ、自分じゃなくて良かった」と思った経験が逃げ癖になるのです。

 

一度味わった快感はなかなか忘れられないものですよね。頭では「逃げてはいけない」とわかっていても成功体験の快感を思い出し、また逃げてしまうのです。

周囲が助けてくれる

いつでも周囲に助けてくれる人がいると逃げ癖がつきます。自分が逃げても周囲が助けてくれることで大きな影響が出ないため、逃げることがダメだとは思えないのです。

 

任された仕事が途中で難しくなってしまった時、アドバイスを求め自分で最後までやり遂げれば逃げ癖はつきません。

 

しかしそこで「じゃあ後はお願いします」と他人に委ねてることが許されてしまうと逃げ癖の始まり。「難しそうなのでお願いします」「わからなくなったのでお願いします」とどんどん周囲に甘えるようになるのです。

責任感が薄い

責任感とは自分の仕事に対して責任を果たそうとする気持ちのこと。責任感が強い人は任された仕事は自分の責任で最後まで全うするのは社会人として当然のことと思うでしょう。

 

しかし中には責任感をあまり感じない人もいるのです。そういう人にとっては最後までやり遂げられなくても大きな罪悪感もありません。

 

過去の自分の発言と異なる行動をしても気にならないのです。このような責任感が薄い人は辛い仕事から逃げることも大きな問題ではないかも知れません。

逃げ癖の克服法

 

自分の逃げ癖を何とかしたい!と思う人におすすめの方法を紹介します。

タスク管理を徹底する

逃げ癖がある人はタスク管理を徹底しましょう。今自分が抱えている全体の業務の量とスケジュールを把握し、今日のやるべきタスクを決め、計画を立てましょう。

 

・ノート
・Excel
・タスク管理アプリ

このようなツールを使うと管理しやすくなります。

 

逃げたくなるような業務は午前中に済ませるのがおすすめ。つい後回しにしてしまいがちですが、あえて午前中のまだ集中力があるうちに終わらせてしまいましょう。

 

タスク管理を徹底していれば逃げ癖が顔を出し後回しにした業務があってもスケジュールが圧迫されていく様子が実感できるので、最後まで逃げてしまう事態は防げます。

 

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逃げ癖克服の協力者をつくる

逃げ癖に打ち勝つ自信がない人は協力者をつくりましょう。協力者にはできるだけ親しく、自分のことを理解してくれる人が適任。社外の人でも家族でも構いません。

 

逃げ出したくなったら協力者に「逃げたくなった!」とSOSを発信。「ダメ!」と喝を入れてくれることもあるでしょうし、「何があった?」と温かく話を聞いてくれることもあるでしょう。

 

逃げたくなる自分を自己否定してしまっても「ダメじゃないよ」と協力者が認めてくれれば、自己肯定感が低下しません。

 

適任が見つからない場合は架空の協力者でもOK。日記にSOSを発信、次の日には架空の協力者になりきってそこに別の色のペンで書き込むようにすると、メタ認知によって逃げ癖を克服できます。

逃げたら?逃げなかったら?の先を想像する

「逃げたい!」と思ったら想像力を働かせましょう。

 

・逃げたらこの後自分はどんな気持ち?
・逃げたらこの後自分以外にどんな影響が出る?
・逃げなかったらこの後自分はどんな気持ち?
・逃げなかったらこの後自分以外にどんな影響が出る?

逃げることで今は楽になっても、この先さらに苦しい状況になるのであれば逃げない方が良いですよね。後先考えずにパッと逃げてしまうのではなく、まず先を想像する習慣をつけましょう。

 

最初は頭の中だけで想像するのは難しいので、ノートやメモアプリに書き出して可視化してみるのがおすすめです。

成功体験をする

「逃げずに取り組んだ結果、成功した」との経験を増やすことで逃げ癖は克服できます。逃げずに取り組んだ達成感には逃げることで感じた快感以上の快感があるはず。

 

例えば「後回しにしたかったけど、すぐに取りかかった」のような小さなことでも成功体験です。その成功体験をノートやSNSで可視化することで見返して思い出すことができ、逃げだしそうになった時に踏ん張れます。

 

自分の逃げたい気持ちに気づき、その気持ちを許さず踏ん張った自分を褒めてあげましょう。自分で自分を褒めることで自己肯定感が高まり、自信がつくのでどんどん逃げずにチャレンジできるようになります。

「逃げたい!」気持ちも大切にしよう

 

時には「逃げたい!」と思う自分も許してあげましょう。そもそも逃げたいのは防衛本能。心も体も疲れているのかもしれません。

 

逃げずに無理することで大きなストレスがかかり、体調に支障をきたす可能性もあります。

 

どんなことからも逃げ続けるのは逃げ癖になりますが、心や体からのサインに気づいて逃げるのは逃げ癖ではなく正しい対処です。逃げたいという自分を責めずに優しく抱きしめてあげましょう。

 

どんなに仕事ができる人でも完璧な人間なんていません。辛い時には逃げても問題なし。自分の心と体を守ることが何より大切なことです。

 

しかし仕事は不特定多数の人と関わって成り立っているので、自分勝手な行動が与える影響は想像以上になる可能性があります。ただ「今の自分が楽をしたい」という自分勝手な思いだけで逃げてしまうのは社会人としては失格

 

逃げたくなった時、胸に手を当てて自分の心の声をよく聞いてください。きっと答えはもう出ています。あとは一歩を踏み出す勇気です。

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