「非上場」を公言していたエージェントが、どうして上場したのかっていう話(上場のご報告)

2020年4月28日、株式会社エージェントは、

\東京証券取引所 TOKYO PRO Market に株式を上場いたしました/

2018年に上場を目指すことを決めてからの2年間。

まさかコロナ禍の中で上場するとは、当時誰も想像していませんでした。

上場が決まり、多くの皆様にご祝福いただき、本当に感謝しかありません。

盛大にセレモニー、とはなりませんでしたが、本日はお祝いの様子をレポートしていきたいと思います。

と、その前に。

実は2018年までエージェントは、上場するつもりはない! と公言しておりました。

いやもうほんと、びっくりしましたよ私も。今まで散々「理想を追求するために上場しません!」って言ってたのに。え? すごい方向転換だけどどういうこと??? ってね。

そもそも「上場する」とはどういうことなのかをご説明します。

上場ってなんだ?

上場とは、ひとことで言えば「誰でもうちの株、売買できますよ」という状態にすること。会社は株を買ってもらうことで、資金を手にすることができ、多くのお金を集めることができます。株を買った人のことを「株主」と呼びます。

世の中にはおよそ250万社が存在すると言われており、その中で上場しているのは、わずか3500社しかありません。なぜこんなに少ないのかというと、上場するためには一定の基準をクリアする必要があるからです。株式単位数、時価総額、事業継続年数、利益額……など、厳正なチェックが行われます。そんな厳正なチェックをクリアした「上場企業」は、第三者からのお墨付きをもらえているということですから、当然社会的信用も上がります。

いいことづくめなのに、なんで上場しなかったの?

ここまで聞くと「社会的信用が上がれば、ローンも組みやすくなるし、親も安心するし、いいことづくめじゃん! なんで今まで非上場なんて掲げてたの?」と疑問符を浮かべた方もいるのではないでしょうか。ええ、私もそう思っていました。

しかし、ここで忘れてはいけないのが株主の存在です。上場企業は必ず、株主総会を開いて、株主の皆さんに経営状況や今後の取り組みを報告します。なぜか?

株主の目線に立って考えてみてください。お金を出しているのに、いきなりなんの儲けにもならなさそうな事業を会社が始めたら、文句のひとつも言いたくなるでしょう? お金を出していただいている株主の皆さんには、経営状況、売上向上のために何をおこなっていくつもりなのかを説明しなければなりません。当然、株主の皆さんの意見も聞く必要が出てきます。

なぜ、エージェントが今まで「非上場」を掲げていたのか。その理由がこれです。エージェントは、「次代を創る」という理想を追求し続けたい。しかし、多くの個人投資家は「儲け」が欲しいもの。株主の意見の言うままになれば、理想を追求することが難しくなる、というのが、これまで「非上場」を掲げていた理由でした。

上場を決めたのはなぜ?

では、今回上場に踏み切ったのはなぜか。

その鍵は、株式上場した市場「TOKYO PRO Market」が握っています。

この市場は、2012年よりスタートした特定投資家(プロ投資家)向け市場です。「利益主義」というよりも「ベンチャー企業を応援する」側面が強い市場なので、通常の上場に比べ、社外からの 経営に対する意見は少ないのが特徴。

上場を目指す上で、多大なご協力をいただいた株式会社日本M&Aセンター 三宅卓様との対談にて、代表取締役の四宮が、上場を決めた理由について語っています。

祝・上場

そうして「TOKYO PRO Market」での株式上場を決めた2018年。2年間の準備期間を経て、晴れて2020年4月28日、株式会社エージェントは上場企業に名を連ねることができました。

新型コロナウイルス感染症が猛威を奮う中での上場。当初予定されていた上場セレモニーや会見も無期限延期となってしまいましたが、日本M&Aセンター様のご厚意もあり、自社にて手作りのセレモニーを開催(マスク着用、3密を徹底。撮影時のみマスクを外しております)。多くの皆様より祝福の声もいただき、本社玄関にはお祝いの胡蝶蘭が溢れるほどでした。本当にありがとうございました。

公開企業として、ステークホルダーの皆様により信頼いただけますよう、社員一同精進してまいります。

引き続き、ご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

入社試験を3回受けた元フリーターは、今では経営陣と呼ばれている

 大阪、名古屋の拠点立ち上げを行い、現在は売り上げの過半数を占めるセールスソリューション事業部の西日本統括を務める田中。

 しかし、そんな田中も入社前はフリーターだったと語ります。だからこそ思う成長の定義と、次の経営層を育てるために意識していたことについて話を聞いてきました。

26歳、フリーター。 同世代にビジネスの世界で追いつくためには、とにかく仕事に時間を投下するしかないと思った

――入社試験を3回も受けたと聞きました。そこまでエージェントにこだわったのには理由があったのでしょうか。

 1度入社試験を受けたとき、落とされたんです。自分では納得がいかなかったので受け直しました。負けず嫌いだったので、意地を張っていた、という方が正しかったですね。結局3度も入社試験を受けたので、採用する側も根負けして「とりあえず働いてみれば」ということで、最初はアルバイトとして入社しました。

 実は、他社の内定も決まっていたんです。それでもエージェントを選んだのは「経験を積める環境に身を置きたかったから」。26歳のフリーターで社会人経験もスキルもない自分が、同世代にビジネスの世界で追いつくためには、とにかく仕事に時間を投下するしかないと思っていました。だからこそ、設立3年目という創業期であり、人数もまだまだ少ないこの会社は、自分を鍛えるためにはうってつけだと思ったんです。

 全国的なプロモーションをひとりで行ったり、大変なことも多くありましたが「30歳までには同世代を全員超えてやる」と思いながら、がむしゃらに働きました。

29歳で大阪オフィスの責任者、役職としてはゼネラルマネージャーとなりました。現在は西日本の責任者とマネジメント範囲を大きく広げられていますね。

名古屋オフィス立ち上げ当時。立ち上げメンバーを「会社が好きで、責任感がある」と語る。

 そうですね。現在は全国に広がるセールスソリューション事業部の、西日本エリア――大阪、名古屋、広島、福岡を担当しています。

 マネジメントには「業績」と「組織」の2軸があると思っています。厳密にはもっと細分化もできますが、今回はこの2軸で分類させてください。

 セールスソリューション事業部は、売上の大多数を占める主要な事業ですから、私の最も重要な役割は「業績」を守っていくことです。ここが崩れると、会社の業績が崩れることに直結します。そうなれば、メンバーの生活を守れませんし、会社自体が存続できません。

 経営における重要指標を担う役割をそれぞれが全うすることで経営が成り立つのだと思います。私の場合、それが「業績を守ること」です。

「主語を会社にする」とはどういうことか

――経営陣として、必要な力とは何だと思いますか。

 難しい質問ですね。要素がたくさんあるので一概には言えませんが「全体最適の視点」は必要だと思います。正解は誰にもわかりません。でも、選んだからにはやるしかない。選択した決断が、正解になるように動くしかないです。ただ、「私がこう思う」で選択してはならないと思います。視点はあくまでも会社であるべきです。その為には、視座を高く持って、できる限りの全体像を把握することは大切だと思っています。

――視座を高く持つためにはどうしたら良いでしょうか。

 自分の上司だったらどう考えるかを常に意識することではないでしょうか。少なくとも私はそうやってきましたし、それが一番手っ取り早い方法なんじゃないかな。主語を「会社」にする、というのはその繰り返しなのだと思います。

0から積み上げてきたからこそ思う、「成長する」とはどういうことか

――田中さんもそうやって成長してきたのですね。

 そうですね。成長の方法は私の中では3つ。「部下を育てること」「トップセールスマンになること」「組織創りに参画すること」。いずれも「自らの市場価値を上げること」だと思います。年功序列では市場価値は上がりません。

 市場価値を上げるためには、職務経歴書に書けることを増やすことが大切だと思っています。市場価値というのは他社から見た評価ですから、自分のことを知らない人が納得できるような実績を連ねられるようなものが必要です。例えば「事業を立ち上げた」とか「自分が講じた施策で年商3億達成した」とか。「社内で1番になった」というのでもいいと思います。そして、これらは意識しなければ実現できません。意識してはじめて、目標を達成するための行動が生まれるのですから。行動して、反省して、その反省を元に行動する。まさにPDCAですよね。PDCAの繰り返しが成長を促進させていくのだと思います。

 稀に「たまたま達成できた」という例もあるのでしょうが、この場合「成長できた」とは言えませんよね。

 自分がマネジメントをするときには必ず「それって考えて行動したの?」という質問はするようにしています。考えることを癖付けることが、PDCAの基礎だと思うので。

――拠点や事業の立ち上げを経てこそ感じることでもありますよね。とはいえ、現在の立場ではあまり直接メンバーをマネジメントしていく機会は減っていると思います。どんな人にマネジメントを任せていきたいですか。

 ラストマンの意識は持っていてほしいです。自分が最後の砦だ、という意識。これを、それぞれが守っていくべき場所で発揮できればとても強い組織になると思います。「自分が最後のひとりだ」と思えばチェックの量も変わるでしょう? この意識を持ってもらうために「考えて行動する」癖を付けることを重要視してきました。

 エージェントという会社はこれからも進化していきます。大きな変化も伴うでしょう。私は創業期から関わってきましたが、変化が大きくて本当に飽きませんよ(笑)だから、マネジメントをするしないに関わらず、変化に対応できる人がエージェントには合っているんだと思いますね。

田中良治(Ryoji Tanaka)

セールスソリューション事業部西日本統括ゼネラルマネージャー。
26歳で職歴の無い状態で入社し、多数の商品プロモーションイベントに携わる。
現在にも続くモバイル事業の立ち上げ、また大阪・名古屋オフィスの拠点立ち上げを行い、同オフィスの責任者を務めた。

田中が経験した仕事に応募するには↓


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「経営とは何か」大手人材派遣業界出身GMと考える

現在の弊社売り上げの過半数を占めるセールスソリューション領域。その東日本における責任者を務め、ゼネラルマネージャーとして経営の一翼を担う二宮。

 今回は、そんな二宮と「エージェントにおける経営とは何か」について探っていきます。

1から新しく何かを創り出せるような仕事がしたい

――転職は38歳の時。当時同業大手で要職にも就き、順風満帆に見えたタイミングでの転職です。いったい何がこの決断を後押ししたのでしょうか。

 前職は大手と呼ばれる会社にいましたが、実は社会人になるタイミングではベンチャー志向だったんです。頑張ったら頑張った分だけ評価されるような、成果が目に見える組織で、何か新しいものを創り出せるような仕事がしたいと思っていました。前職では組織拡大に伴って階級も上がり、社会に与えられるインパクトも大きくなってはいたと思いますが、元々の志向も相まって、「1から新しく何かを創り出せるような仕事がしたい」と思ったんです。

 転職の際は「ベンチャー企業であること」を条件とし、できれば自身のキャリアを活かせて、社会にインパクトを与えられるような ビジネスモデルの会社がいい、と考えていました。人材派遣業界に身を置いていましたから、人の成長を支援できるようなエコシステムを創り出せるような仕事ができることが理想でした。

 エージェントとの出会いは、実は10年ほど前にまで遡ります。前職とは競合という関係でしたから、過去には代表や当時の経営陣とも顔を合わせる機会もありました。「競合」とは言いつつも、同じクライアント先の「困った」解決のため、一緒に仕事を進めていく機会も多かったので、私自身はエージェントとは「協業」関係でもあると思っていました。互いの社員同士が接する機会も多く、エージェントは「人を大切にしている会社」という印象がありましたね。

 代表や人事から聞いた、「社員採用による特定派遣」という戦略構想を聞いて、案件と人が一緒に成長していけるような体制を創り出せると思い、入社を決意しました。現在は、その構想を踏襲するヒューマンソリューション事業部も管轄しています。

外部から認められる会社にすること

――二宮さんの仕事におけるミッションとは何でしょうか。

 「エージェントを大きくしていくこと」ですね。具体的には、国内拠点を増やしていくことです。

現在国内6拠点を展開。福岡オフィスの開所式ではテープカットを務めました。

拠点立ち上げに挑戦したメンバーにもインタビューを行っています。

 規模が大きくなって、売上が上がれば個々の給与も増額します。また、個人の事情で引越しを余儀なくされた場合、複数拠点にオフィスがあれば、拠点異動という方法で対応できる。

 人によって感じ方は様々だと思いますが、やはり外部から認められることは大切だと思うのです。結婚のとき、就職のとき、いいか悪いかは別として、会社名で安心感を与えられる可能性はある。知っている会社であれば親御さんだって安心でしょう。外部の審査を受けることは重要。外部からも認められる会社にするためにも規模を大きくしていくことが私の仕事だと思っています。

――認められるためには、どんな要素が必要なのでしょうか。

 外部視点、内部視点の両面から考える必要があります。

 外部視点では、市場のスタンダードであるといえる会社になることです。そのためには、それを証明できる仕組みを創らなければなりません。また、認知度を高めていくことも必要でしょう。認知度を高めることに対するひとつの手段として、拠点を大きくしていくことを意識しています。

 また、内部視点。こちらについては、人それぞれ価値観が異なるので難しいところですが、より多くのメンバーが納得できる最適配分を決めていくことが必要ですよね。

メンバーにとって居心地のいい会社でありたい

――最適配分を決めていくこと、ですか。それが言わば「経営陣の仕事」とも言えそうですね。

 そうですね。会社のことを考えることは、家族を考えることに近いのかな、と思います。会社勤めをする場合、仕事に携わる時間は人生の大半を占める。ならば、メンバーにとっては居心地のいい会社でありたいと思います。しかし先程も言った通り、価値観は人それぞれ。「時間はいくら割いてもいいから、給与がたくさんほしい」という人もいれば、その逆も然り。「休みも給与も適度にあれば、どんな仕事内容でもいい」という人だっているでしょう。しかし、この全てのニーズを完全に満たすことはほとんど不可能だと思います。自分の家族には、より良いと感じられる環境にいてほしいですが、できることには限りがある。その最適配分を決めていくことが「経営の仕事」なのではないでしょうか。

――当然ですが、非常に難しい仕事ですね。それでは「経営の仕事」を目指す上で、必要なものは何だと思いますか。

 自分のことを棚に上げてお話ししますが(笑)、「人間性」に尽きると思います。

 もちろん、スキルも必要です。技術的なスキルが高ければ、その人は「プロフェッショナル」と呼ばれるでしょう。しかし、経営に関しては「スキルがあるが個人のことしか考えていない人」よりも「スキルが無いが全体のことを考えている人」の方が向いていると思いますね。

 スキルは必要条件です。経営をする上ではもちろん必要ですが、後から習得することはいくらでもできます。よく「若い頃はあんなにやんちゃだったのに、子供が生まれてからしっかり者になった」という親の話を聞くでしょう? それと同じです。

過去の経験と知識がその人の行動を決める。 だから、遠慮なく挑戦して、失敗すればいい

――なるほど。では、経営を行うに相応しい人格やスキルを身に付けるには、何をすれば良いと思いますか。

 多様な経験の中で研ぎ澄まされていく感覚が、スキルや人格を形づくると思います。仕事が人を成長させる、とはよく言いますが、その通りでいろいろなことに挑戦してみれば良いのではないでしょうか。

 経験がその人の基盤となると思います。何もない状態で行動できる人というのは少ない。知らないことに飛び込むのは勇気がいるし、何をしていいかわからない。真っ暗で何もない世界に放り出されるようなものです。でも例えば、過去に砂漠で生き延びた人のドキュメンタリーを見ていれば、初めて降り立った砂漠でも、とりあえずオアシスや人里を探そうとするはずです。過去の経験と知識がその人の行動を決める。

 エージェントは、若いうちから権限をどんどん持たせていく会社です。経験を積み重ねるという意味でも、遠慮なく挑戦して、失敗すればいいと思います。失敗から学ぶことが後の判断基準となりますから。

――今後「エージェントの経営に携わりたい」という人には、何をしてほしいですか。また、どんな人がエージェントの経営に向いているでしょうか。

 そうですね。様々な経験や失敗を経て、未経験のメンバーにそこから得た学びを話してほしいです。

 向き不向きに関しては、やはり人格的な面でお話したいです。真面目な人、人として気持ちのいい人が向いていると思います。もう少し具体的に言えば「利他的な人」ですね。うーん、これも抽象的ですか?(笑)

 「後世を育てていきたい」という気持ちで経験を紡いでいってほしいです。
自分の経験談は相手にとっては知識として蓄えられます。 それが、次の世代を創っていく指標になると思います。

二宮重人(Shigeto Ninomiya)

セールスソリューション事業部東日本統括ゼネラルマネージャー。ヒューマンソリューション事業部ゼネラルマネージャーも兼務。
入社後は派遣事業のシステム刷新とインフラ整備に尽力し、その後子会社設立、新規事業立ち上げにも関わった。現在はセールスソリューション事業部の東日本エリアの責任者を務め、更なる拠点拡大・事業拡大を目指す。

二宮を上司にしたいなら↓


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元起業家CHROの問題提起「マネージャーが未来を考えていない組織は弱体化する」

 スタートアップ、ベンチャー企業を経験した後、現在弊社CHROとして最高人事責任者を務めている八並。採用や教育、広報といったHR領域のみならず、グローバル戦略、国策事業への参入を見据えた新規事業推進にまで活躍の場を広げ続けています。

 今回は、彼が提起する「マネージャーが未来を考えていない組織は弱体化する」という言葉の真意について探っていこうと思います。

制度や研修だけでは「人は育たない」マネージャーが意識すべき時間軸

――早速ですが、「マネージャーが未来を考えていない組織は弱体化する」という言葉の真意について教えていただければと思います。

 経営者は、未来を創る活動をしなければなりません。私たちエージェントは「問題解決ができる人財を創るエコシステム」を実現させようとする会社です。そんな会社を背負う上で、意識すべき時間軸が「未来」です。

 「今」を考えることは大切です。役職について間もない職責者に課せられるプレッシャーは大きい。「前任者から業績を落とさないようにしないと」「部下をまとめあげなければ」…そんな不安を抱え、「今」をどうにかすることにしか目が向かなくなってしまうことは往々にしてあると思います。

 しかし、私たち職責者に求められるのは「現状維持」ではありません。課せられた仕事に対しての結果を出しながら、並行して未来を描くための活動――未来を描くために必要な知識や知見のインプット、協力していただけるネットワークを構築しておくこと――が必要になっていきます。そうでないと、いつまでたっても1マネージャーで停滞してしまうと思うのです。

――「未来を創る」というのは、具体的にはどういった意味でしょうか。

 重要なポイントは「循環させていくこと」だと思っています。「未来」というのは「次世代」と同義です。構築したものは、どんどん次世代に任せていくべきだと思います。

 「任せていく」ということに億劫になる気持ちはよくわかります。自分で行動していれば、その結果に納得できるし、自らの力量もわかった上で大きなミスなく運用できる。教えていくのにも時間がかかりますしね。しかし、任せることを避けていては次世代は成長していきませんし、自分自身も新しいことへチャレンジはできません。逆を言えば、自分がチャレンジしない限り、部下は永遠に昇進できない。キャリアが頭打ちになってしまう。当然モチベーションも下がってしまいます。ただ、無闇に任せていけばいいわけでもありません。再現性のある仕組みを構築してから任せていくことで、はじめてバトンを渡せる状態になります。

 任せられる側には当然プレッシャーがかかるでしょう。初めて行う業務、責任も大きくなります。 それは苦しいけれど、乗り越えれば必ず成長できるはずです。乗り越えた数だけ自分のレベルアップにつながり、成長した人が増えればその分自社の平均水準も高くなる。未来を考える人が増えれば、育てられる次世代も増えていく。そんな好循環を創り出せます。

未来を創り出すために、職責者が取り組むべきこと

――「未来を創る力」を身に付けるためには、私たちは何をすれば良いのでしょうか。

 知識のインプットと、人脈の構築に時間を投資することは重要だと思っています。自分ひとりの力だけでは限界があるので、自分に足りない部分を補うための準備はしておいて損はない。

  行動はし続けるべきだと思います。行動ができない場合というのはリスクを恐れてのことが多い。何かを選択すれば何かを失うのは当然ですよね。「今日のお昼は和食にしよう」という選択を取れば、今日のお昼に中華を食べる未来は失われるのですから。失うことは怖い。だから行動することは怖いと思います。

  しかし、私個人としては行動しない方がリスクが高いことが多いと思っています。人生は有限。ならば、行動した時間の方が自分にとって有益だと思います。行動したことによるリスクと、行動しなかったことでできたリスクを可視化し、比較した上で判断できれば理想的ですね。

 制度面では弊社の場合、職責に就いたメンバーには、事業創出やPL管理等積極的に任せるようにしています。そこで生じる責任は、現状ではそのメンバーにとって大きすぎるものかもしれません。しかし、いつまでも自分にとって心地いい環境にいては成長できないと思うんです。高いレベルに無理矢理自分を合わせていくことで自ずと成長できる部分もあると思います。

――「どのように行動すればよいかわからない」というケースもあると思いますが、その場合はどうしたら良いでしょうか。

 そうですね。そういうケースももちろんあると思います。しかし「行動するための行動」と考えればできることは増えるのではないでしょうか。誰かに相談するでも良し、アンテナを多方面に張って知識を蓄えるでも良し。 そうやって知見を広げていけば見えてくるものもあるのではないでしょうか。

もやもやを抱えた人にこそ、入社してほしい

――これからも採用活動は継続します。今後メンバーとして、どんな方を迎えていきたいですか。

 もやもやを抱えている人にこそ、エージェントに入社してほしいと思います。悩みを抱えていない人なんていません。それに対してのアクションは何でもいいんです。事業に挑戦したり、相談したりしながら、弊社の中で何か糸口が見つかれば嬉しいな、と思います。

 私自身も、可能性や想いを実現できる組織を作っていきたいと思っています。これからお会いするかもしれない未来のメンバーには、自分自身が想っている素直な気持ちを面接で話してほしいです。そしてどうやったら、その想いを形にできるか、一緒に考えられると素敵ですね!

八並嶺一(Ryoichi Yatsunami)

株式会社エージェント 執行役員CHRO(最高人事責任者)。
学生時代から起業に興味を持ち、自ら飲食店を経営。卒業後はフリーランスとして広告代理事業・営業代行を行う。 大学卒業後、スタートアップ、ベンチャー企業2社経験後、エージェントに入社。人材紹介・派遣事業の立ち上げ後、HR(ヒューマンリソース)事業部へ。現在は、CHROとして「採用」「人材開発」「コーポレートコミュニケーション」をメインに事業推進している。

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私たちのバリューは「問題解決できるか」で決まる◇16期決起総会レポートvol.2

 決起総会レポート第2弾です。今回は、代表四宮から発表された、今後の方針について。太字部分ですね。

  • AG-MIND委員会による、今期のマインド浸透の取り組み紹介プレゼン
  • ジェダイに扮した代表四宮による16期方針の発表
  • 15期の年間表彰
  • 歌舞伎町No.1ホストによる乾杯挨拶
  • オリジナルTシャツファッションショー
  • 各拠点対抗アピール対決
  • 15周年記念ムービー

 そして私は重大なことに気が付いた。

この調子でいくと決起総会だけで7記事作成することになるであろうということに…! 

さすがにそれはくどい。しつこい。引っ張りすぎ。(確かに、書いてる側からすると原稿数稼げてありがたいのだけれども) 見てる側からしたらたまったもんじゃないぞ正気を取り戻せ!!!

 と、いうことで! 割愛できる部分はカットしつつ、要点を踏まえて無駄話せずにお送りしたいと思います。

前回記事はこちら

では早速行きます。満を持して登場、われらが代表四宮だぁぁぁー…っ⁉ しのみ…いや違う。彼は…

アナ○ン・ス○イウォーカー⁉

~ここから回想~

 決起総会準備中、「極秘資料だ!」との命を受け、個室で密かに四宮のプレゼン資料を確認していた秋山。スライドショーを開くと、聞き覚えのあるあの音楽が大音量で流れ始めた。慌てて音声をオフにし、再度画面に目をやるとそこには、かの有名な「○ター・ウォー○のテーマ」に乗せて、エンドロールを模しながら我が社エージェントの15年間の大いなる歴史が語られていた…!

後日、ライターAは語る(無駄に匿名)

 だがしかし! 度肝を抜かれっぱなしではいられない。ここまでの大作を創り上げたのであれば、当日もそれ相応の意気込みを見せてほしい…!

 と、いうことで、総会の打ち合わせ中チャット送りました(上司から送ってもらうところチキン感否めない)。そして無事、当日の衣装が四宮自腹でのコスプレに見事決定! この悠然たる登場に至るのでございます。

 なお、ライトセーバーを振る度にマイクが拾わない程度の音量で「ブォン」って音がしていた模様。高性能が地味に鬱陶しい。

「人創り」という目的は果たせているか

 はい。無駄話しないようにと気を付けていたはずが、早速道を逸れまくりました。でも、アナ○ン登場は逸れても仕方ない。むしろ逸れなければ失礼である、と私は言い続けたいと思います。

 本題です。15年間の軌跡を振り返り、私たちが何をしたかったのかを改めて見つめ直しました。私たちがしたかったこと、それは――「人創り」。

 世の中にある様々な問題を解決できる人財が増えれば増える程、社会はより良いものとなっていきます。そんな「問題解決人財」を、私たちは創っていこうと考えているのです。

 代表プレゼンでは、私たちが目指すべき姿が「問題解決ができる人財」であることを改めてメンバーに伝え、「問題解決人財」を増やすために考えられた新たな制度についての発表が行われました。

問題解決人財へのステップ

 まず「問題解決人財」とはどのように創られていくのか。成長のステップは下記のように考えています。

  1. 言われたことができること
  2. 自分で何が問題なのかを見つけられること
  3. その問題を解決する方法をサービス化できること
  4. そのサービスを事業として展開できること

 問題解決は、人から言われたことをすることから始まります。その経験の積み重ねで、解決するためのノウハウや課題感を身に付け、自分で考えて動くことができるようになります。そうなれば、指示する手間がなくなった分時間効率も良くなるので生産性は上がります。
 自分で考えた解決方法に価値をつけるのがサービス化です。そのサービスが成長すれば事業になります。

 私たちが成長=問題解決できるようになれば自ずと生産性は上がります。エージェントの強みが「人」であると言えるのは、

エージェントに頼めば、言われたことを やるだけで終わらない人がたくさんいる」からなのです。

キャリアプロダクションを成長させていくためには

 現在、私たちは労働人口が大きく減少し、生産性が20年も横ばいになっている日本の労働力の「困った」解決に向けて、3つの領域で事業に取り組んでいます。

 一つ目は、個人をもっと活躍できる場所へと移動を促し、職場の最適配置を推進するキャリア領域。二つ目は、個人の能力開発を行って生産性を高めていくプロダクション領域。最後は新たな仕事や役割を創る新規事業領域です。エージェントで掲げる「キャリアプロダクション」というのは、この3つの事業領域を通じて、日本の「困った」を解決に取り組む仕組みです。

 この活動による社会へのインパクトを大きくしていくためには、私たち自身が問題解決人財としてもっと活躍していく必要があります。

 代表の四宮は言います。

「『アクティベート』が次の会社のテーマになる!」

個人が主体的に能力を発揮し、社会で活躍する状態」を「アクティベート」と定義し、その状態を創るために3つの環境を整えます。

 報酬の充実や安心して働ける「健全環境」、個人が自分の能力開発やキャリア構築できる「成長環境」、自分の仕事がきちんと評価される「承認環境」。この3つの環境バランスを充実していくことが重要になるということです。

 四宮は続けます。

「この3つの環境を充実させるために、やれることからどんどん取り組んでいこう! 至極真っ当で、王道な手段を力強く推進しようじゃないか!」

それが、今回発表された制度なわけです。

まずは、この3つの環境を充実させていくために以下の取り組みを発表!

  • 成長に応じた手当や休日の増加
  • 新しい職務への挑戦
  • 誰でも新規事業を立ち上げられる制度
  • メンバーをブランディングしていくための制度
  • 社会へ約束するブランドステートメント

「自然と『頑張ってもいいかも』と思える環境が整い、うっかり頑張っちゃったらそれが評価され、なりたい自分にいつの間にかなっていくというプラスの循環を無理なく創り出だそう」というのが今回の狙いだそうです。つまり、これからはやれない理由を探す方が難しい会社にしていくというわけですね。

 これから私たちがアクティベートし、どんな問題解決を生みだしていくのか、とても楽しみになる発表ばかりでした。今後は、実際に出てきた解決事例などもどんどん紹介していければと思います!


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【代表インタビューvol.1】創業14年、大学生だった四宮がエージェントを設立した理由

代表が大学生のときに立ち上げたエージェント。設立から早14年、代表ももう38歳になりました。組織も大きく、事業も幅広くなりましたが、創業の想いは14年前から変わりません。

今回は代表取締役、四宮浩二に「エージェントを設立した理由」を聞いてみたいと思います!

四宮浩二(しのみや こうじ) 株式会社エージェント 代表取締役
カンボジアに小学校を寄贈する社会貢献活動を通じて、社会問題の解決するためには、非営利では限界がある、と痛感し起業を決意。 社会の「困った」の解決を通して、『次代を創る』という想いを胸に2004年4月に渋谷で㈲エージェントを大学在学中に立ち上げる。

――そもそも、エージェントってどんな事業を行っているんでしょうか?

 私たちエージェントは、『All-Smileで社会の“困った”を解決するキャリアプロダクション』になることを目指しています。

 「キャリアを創りたい」という人財のニーズを、企業の「ビジネス課題を解決したい」というニーズに繋げることで、人創りと企業のビジネス課題の解決の両方を実現するソリューションサービスを展開しています。今後は、様々な業界の問題解決に精通するキャリアを育て、あらゆる問題を解決できる人財が所属するキャリアプロダクションを目指していきたいと考えています。

 エージェントを創ったのは、「人を創る」活動がしたいから。社会には様々な人がいて、好きなことも得意なこともそれぞれ違う。そうした個性を必要とする、生かせる場所は必ずどこかにあって、それを最適に繋げれば、人が自分らしく、自分を活かしながら成長できる仕組みは創れると思っています。また、これからの未来は、AIをはじめとした技術革新により、人が担う仕事の大多数が時代と共に変化していきます。だから、人が新たな領域にチャレンジし、自らの強みを変化させる仕組みが社会には必要になると感じています。どんな時代になっても、人が変化に対応し、自分らしく働いて成長するためのサービス・事業を創ることで、キャリアを社会に繋ぐプラットフォームを目指していきたいと思っています。

大学生で起業! きっかけはカンボジアへの小学校寄贈

――起業のきっかけはなんだったんでしょうか?

 大学時代に所属していた学生団体で、カンボジアに小学校を寄贈しました。
この学生団体というのが、「若者の視点から社会問題に対して解決策を見出す」というテーマで活動をしていて、私は3期目の実行委員長を務めさせて頂きました。その頃は、9.11のテロが起きたときで、その事件をきっかけに、教育問題に取り組むことに決めたんです。

――なぜ教育問題に取り組んだのですか?

 9.11のような事件の根本にある問題は、教育にあると考えたからです。どのような教育を受けるかで、人の行動や未来は大きく左右されますが、教育を受ける子供は、自らの教育環境を選ぶことができません。世の中には、その教育環境すらない場所がまだまだたくさんあることを知り、教育に対して何かできることはないだろうか、と思ったのがきっかけです。そこで、当時教育供給率が低かったカンボジアへ小学校を寄贈する活動をすることを決めました。

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寄贈した小学校。
子供たちに将来の夢を聞くと、「社会に貢献したい」と口を揃えて言うそうです。

――「選択肢がある」ということは日本人では当たり前ですが、教育が無ければ確かに思いつくこともないかもしれません。

 そうなんです。僕自身もこの活動を通して、自分の置かれている環境がいかに恵まれたものであるのかに気が付くことが出来ました。学校とは、言わば「人を創る」仕組なんですよね。教育を受けることで、自分の可能性を知り、世界の広さを知る。もしかしたら、自分が寄贈した小学校から将来カンボジアの未来を変える人が育つかもしれない。そう考えると、人創りって無限の可能性を秘めているし、とっても大きなインパクトを生むかもしれない活動だな、と感じるようになりました。 

目の前のことに全力で取り組んでいたら、いつのまにか「起業」していた

――カンボジアに小学校を創って、そのままエージェントを創業したのですか? 

 いいえ。小学校を寄贈した後は、先輩から誘われて人材ベンチャーのインターンに参加しました。学生団体の活動を通じて、様々な若者とのネットワークが出来ていたため、当時、それが私の強みの一つになっていて、インターン先でも人の紹介や募集を頼まれることも多く、そこで人材ビジネスというものを学んでいきました。また、自分たちの企画が大きなプロジェクトに抜擢されたりもしたので、学生が行う非営利活動とは違い、企業の営利活動だからこそ実現できるビジネスのスケール感も学ぶことができました。

 その後、インターンに誘ってくれた先輩とギフト(株)という会社を設立します。自分の強みを活かし、人材ビジネスを軸とした事業をやりましたが、請求書の書き方もわからない若者たちが、そんな簡単に会社経営できるはずもなく、会社は半年程度であえなく解散に…(苦笑)

 ちなみに、その会社で働いていたメンバーは、今は皆さん経営者になっていて、東証一部の社長になっている人もいたりします。今考えれば、飲み会ばかりやってた大学生サークルみたいな会社だったけど、あれはあれですごい会社だったなと(笑)

 解散後は、自分は個人事業主になりました。失敗を通じて、まず自分が力をつけなくてはならないと痛感したのが一番の理由です。個人事業主になってからは、様々な人材サービスを行いながら、シーサイドスクール(海辺の学校)という学生だけで運営する海の家を創ろうという企画を立上げ、江の島で海の家を展開しました。たまたま私が出展した年は、10年に一度の冷夏になり、売上は大打撃を受け、ここで私は大きな借金を抱えてしまいます。有難いことに、とあるベンチャー企業の社長がそんな自分を拾ってくれまして、その社長の特命担当として、業務委託で働いて借金返済に取り組むことに。そこでは、本当にたくさんのことを経験させて頂き、学生の身分を隠しながら、上場企業の雑誌立ち上げのプロジェクトマネージャーなんていう偉そうな肩書の仕事もやらせてもらったりしてました(笑)

――倒産に借金!波乱万丈ですね。

 確かに(笑) その後、個人事業で行っていた人材サービスを軌道に乗せ、現在のエージェントを設立することになります。

 私の場合、「よし起業しよう!」と思って起業したというより、目の前のことに全力で取り組んでいたら、いつの間にか「起業」していたというのが正直なところで、法人の設立日はもちろんありますが、業を起こすという意味では、いつからが起業だったのか分からないレベルです。高校生のときからイベント主催したりして自分でお金を稼いでいましたし(苦笑) 

 私の両親は医者で、父方の実家は江戸時代から続く医者家系だったらしいのですが、そんな歴史を無視するかのように違う道を選択し、自由奔放に生きる私の姿を見て、ある日、母親から「あなたを見ていると、人生が2倍楽しくなるわ」と言われたんですね。母親いわく、自分と全く違う生き方を間近に見ることで、自分の知らなかった生き方を共有することができ、人生が豊かになると。この言葉は、今の事業を創る上で大きく影響しています。いつしか「人創りに関わった数だけ、人生は楽しくなる」と思うようになりました。

 小学校寄贈の活動を通じて知った人創りの可能性と、母親からもらった気付きを掛け合わせたとき、自然にエージェント(次代を創る)という生き方に辿りつきました。自分にとって、これは生涯かけて行う人生活動だと思ってますから、ここでは言えない、涙なしには語れない波乱万丈なエピソードもたくさんありましたが(苦笑)、強い意志をもって続けてこれたと思いますし、これからも、生涯エージェントとして活動していきたいと思っています。

――人生は一度きりですが、その人の生き方に寄り添うことで様々な人生を経験していけると言えますね! 最後に、ここまで読んでいただいた皆さんにメッセージをお願いします。

 ぼんやり時間を過ごしていては、人生はあっという間に終わってしまいます。大切なことは、何のために働くのか?という質問に対する自分なりの答えを持つことじゃないかなと。簡単に見つかる答えではないと思いますが、その質問と常に向き合い、考えていくことはとても重要だと思います。それが何か分かったとき、きっと自分らしく、毎日がワクワクする充実した人生になっていくのだと思います。あっ、もしかしたら逆なのかもしれません(笑)。心がワクワクする方へ歩み続けることが、自分の人生の答えに繋がっていく生き方なのかも。一度きりしかない人生ですから、生まれたことに感謝して、全力で自分創りを楽しんでみてください!(*^^*)