システムエンジニア(SE)
最終更新日
2021.09.17
公開日
2021.09.07

システムエンジニア(SE)

システムエンジニアとは、クライアントからの「こんなシステムが作りたい」といった要望に対して、最適な仕様のシステムを設計・開発する仕事です。

まず、クライアントの要求をヒアリングすることでシステム全体の仕様を決定し、基本設計、詳細設計まで落とし込みます。プログラミングが完了しシステムが形になった後は、動作確認や運用開始後のメンテナンスまで幅広く対応。

システム設計に関する知識はもちろん、開発チームのマネジメントや進捗管理、設計書・テスト項目の作成などさまざまなスキルが必要です。また、クライアントとの折衝や下流工程を行う現場とのやりとりなど、高いコミュニケーション能力も求められるでしょう。

評価・満足度

総合評価 3.0
平均年収
569万円
最高年収
1,500万円
やりがい
3.0
給与・年収
3.0
専門性
3.0
将来性
3.0
休日・待遇
3.0

システムエンジニアの主な仕事内容

システムエンジニアの仕事は、「要求分析・要件定義」「基本設計」「詳細設計」「テスト」「保守・運用」といった段階に分けられます。

要求分析・要件定義

まず、クライアントがどのようなシステムを求めているのかヒアリングし明確にすることが第一段階です。かかる費用や時間を算出した上で、クライアントの要望に対してどのように実現するかを決定し、システム全体の概要を作成します。

基本設計

クライアントの要望を実現するためのシステムの大枠を設計します。要求分析・要件定義の内容をもとに、システムに搭載する機能、情報の表示方法や操作方法、ネットワーク構成や画面レイアウトなど基本的な仕様を決定していくのです。

詳細設計

クライアントの要望とマッチした仕様書通りにシステムが動作するよう、どのような技術や仕組みを用いるか、細かい設計を決定する段階です。

プログラミングするために必要なデータベースの構造や画面項目など、基本設計で決定した内容をさらに堀り下げて仕様を固めます。

プログラミングについては、システムエンジニアが自分で担当したり、プログラマーに依頼することもあるようです。

テスト

詳細設計で決定したシステムのプログラミングが完了した後は、システムが設計通りに作動するかの確認を実施します。要求分析や設計書の内容と相違がないか検証し、不備やミスがないか、問題なく動作するかをチェックする最終工程です。

保守・運用

システムの運用を開始した後も障害対応はシステムエンジニアの仕事。障害の原因を突き止め解決し、復旧を目指します。また、定期的なメンテナンスもシステムエンジニアの重要な役割です。

システムエンジニアの年収

システムエンジニアの年収は、日本の平均年収と比較すると高めの水準と言えます。

昨今、どの業界・業種でもITの技術や知識がある程度は必要となりました。それに伴いシステムエンジニアが常に人手不足の状態であるため、優秀な人材には高い給与を支払ってでも採用・確保したいと考える企業も多い傾向が多いのです。

加えて、システムエンジニアは、業務の内容から残業が多い点も年収の高さに少なからず影響しているでしょう。

もちろん、システムエンジニアとして実績を残し、プロジェクトリーダーやマネージャー職へとキャリアアップし収入を上げることも可能です。

一方で、最近では人手不足から年齢の高い人が未経験からシステムエンジニアを目指すケースもありますが、その場合は低めの年収からスタートとなります。性別で年収に差はなく、女性の技術者にとってもキャリアアップを目指せる職種です。

このように経験年数や実績により差はあれど、システムエンジニアは、年収アップを目指せる、やりがいのある職種と言えるでしょう。

システムエンジニアに求められるスキル

システムエンジニアになるために求められる能力・スキルについて以下に紹介します。

コミュニケーション能力

システムエンジニアとして活躍するためには、コミュニケーション能力が必要不可欠です。

システムエンジニアはクライアントのニーズを丁寧にヒアリングして要望を的確に把握する必要があります。時にはシステムに詳しくないクライアントに対して、専門用語を使用せずにシステムの提案や説明をすることも。

また、プログラマーやプロジェクトメンバーにクライアントの情報や要望を分かりやすく伝えたり、的確に指示を出すといった高いコミュニケーション能力が求められます。

ITスキル・知識

システムエンジニアは、クライアントにシステムの説明や提案をして設計書を作成するため、ITスキル・知識が必要です。

プログラミングはプログラマーに依頼するケースもありますが、指示をしたり進捗を管理する必要があるため、最低限のプログラミングの知識も必要でしょう。

また、IT業界はトレンドの移り変わりが早く、その時代のニーズに合ったシステムを開発するためには、常に最新の情報を得ておく必要があるでしょう。

論理的思考能力

システムの設計・開発には論理的思考が欠かせません。設計書や仕様書の作成においてはもちろん、クライアントにシステムについて提案する際も、プログラマーやチームメンバーに指示を出す際も、論理的な説明が求められます。

緻密な計画や作業が必要となるシステムの開発において、感覚では物事を決定できません。論理的な思考を用いて、設計から開発まで進める必要があるのです。

プロジェクト管理能力

システムエンジニアは、システムを設計・開発するためのプロジェクト全体を管理する能力が求められます。特に大規模なシステム開発の場合、複数のプログラマーや他のシステムエンジニアが関わるケースも。

システムの設計・開発が予定通りに進んでいるか、トラブルや不具合が発生していないか、納期に間に合いそうかなど、プロジェクト全体の進捗を把握し、必要があればクライアントと調整します。

そのため、設計書を作成して完了ではなく、システムの運用までプロジェクトを責任持って管理することが重要なのです。

システムエンジニアに役立つ資格・スキル・経験

システムエンジニアになるために、国家資格や特別な経歴は必須ではありません。しかし、キャリアアップや転職活動を有利に進めるために資格取得を目指す人も多いです。

資格があることでシステムエンジニアとしての知識や技術の客観的証明にもなります。企業によっては、資格取得を支援してくれたり、資格手当の支給といった金銭的なメリットも。

システムエンジニアとして活躍するためにおすすめの資格を紹介します。

ITパスポート

ITの基礎知識を持っていることの証明となる国家資格。ITパスポートを取得することで、ITの知識を正しく理解し業務に活用できる力が身につきます。情報技術に携わる仕事に就きたい人に、最初にチャレンジしてほしい資格です。

ITパスポートは全国47都道府県で毎月試験を実施しているため、都合に合わせて試験日や会場を選択できます。受験資格はなく、誰でも受験可能。四肢択一の試験です。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、経済産業省に認定されている国家資格。システムエンジニア、プログラマーなど、ITエンジニアが共通して理解しておくべき基本的な知識を体系的に学習できる資格です。

IT関連の仕事をこれからスタートする人におすすめの資格と言えるでしょう。基本情報技術者試験に合格すれば、情報処理技術者として必要な知識や技術が一定のレベルに達している証明にもなります。

試験は年2回、受験資格はなく、誰でも受験可能。多肢選択式の試験で、午前と午後にそれぞれ150分です。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、知識や技術の応用力が問われる国家資格。ITエンジニアの登竜門と言われている基本情報技術者試験に次ぐレベルで、ITエンジニアとしてワンランク上を目指したい人向けの資格と言えるでしょう。

応用情報技術者試験に合格すれば、社内での評価も上がり、クライアントへの提案も説得力が増します。また、企業によっては資格手当の対象になることも。

試験は年2回、受験資格はなく、誰でも受けられます。午前は多肢選択式で、午後は記述式でそれぞれ150分です。

システムエンジニアの仕事の厳しさ

システムエンジニアの仕事は、やりがいがある反面、大変なこともあります。システムエンジニアの仕事の厳しさについて、具体的に解説しましょう。

責任が重い

システムエンジニアは、システムが完成するまで全ての工程に携わり管理するため、責任が重いと感じるでしょう。

システムの正確性が求められるのはもちろん、納期へのプレッシャーも強く、納品後の障害対応も。システム開発に影響のあるミスやトラブルが発生すれば納期にも影響が出るため、常に細心の注意を払いながら仕事を進める必要があるのです。

納期が厳しい

システムエンジニアの仕事には必ず守らなければならない納期があります。クライアントの要望ありきなため、予定通り納品できるよう進めなければなりません。

設計書通りに進まない、想定通りに動作しないなど、イレギュラーが発生することもしばしば。

問題をクリアしながら、各方面で調整しながら、納期に間に合うよう作業を進める必要があります。そのため、納期が近づくと追い込みのように業務が大変になり、残業や休日出勤などが発生することもあるでしょう。

業務量が多い

IT業界は常に人手不足なため、システムエンジニア一人ひとりの業務負荷が高いと言えます。また、日々技術が進化しているため、常にアンテナを張り巡らせ、新しい知識・技術を習得しなければなりません。

未経験から目指せる職種であるがゆえ、経験の浅いシステムエンジニアも多く、仕事のできる人には業務が集中することも。客先常駐型の案件も多いため、クライアント企業の環境や都合に合わせて業務が増えたり、変化することもあるのです。

システムエンジニアに向いている人

では、どんな人がシステムエンジニアに向いていると言えるのでしょうか。システムエンジニアに向いている人を解説します。

IT知識・技術に興味がある人

時代のニーズに合わせたシステムを開発できるよう、ITに興味を持ち続け、常に新しいものを積極的に学び取り入れられる人がシステムエンジニアに向いていると言えるでしょう。

変化の激しいIT業界においてはトレンドに敏感であり、意欲的に新たな知識や技術を取り入れる必要があるのです。

変化に柔軟な人

常に新しくなるIT技術の変化に柔軟に対応できる人は、システムエンジニアに向いていると言えるでしょう。システムの設計から運用開始まで、トラブルやバグの修正などその時の状況に合わせて臨機応変な対応が求められます。

また、クライアントとの折衝や設計書作成、チームメンバーの管理、運用後の障害対応など、マルチタスクに柔軟に対応することも必要です。

論理的思考力がある人

システムの構築には論理的思考が欠かせません。例えばシステム設計の際、どのようなことを根拠にして設計するのか、数値はどのようにして導き出したのか、それはどのような作用をもたらすのか、論理的にクライアントに説明する必要があります。

また、プログラマーや他のチームメンバーに指示を出す際も、論理的で的確な説明が求められるでしょう。

システムエンジニアは、物事の法則をきちんと理解した上で、仕組みを順序立てて説明したり、論理的に考える力が必要なのです。

システムエンジニアになるには

システムエンジニアになるために必須の学歴や資格はありません。一度違う職種に就職してからシステムエンジニアとして転職する人もいます。IT業界は慢性的な人手不足のため未経験者も積極的に採用するといった現状も。

ここでは、システムエンジニアになるための3つの方法を紹介します。

新卒でシステムエンジニアを目指す

学校を卒業して、そのまま新卒でシステムエンジニアとして就職するのが最も一般的。

システムエンジニアというと理系のイメージがありますが、プログラミングスキルだけではなく、コミュニケーション能力やクライアントとの折衝力も重視されるため、文系の学生でも問題ありません

実際に文型の学生を歓迎している企業も多いようです。

プログラマーからキャリアアップする

プログラマーとして経験を積んでからシステムエンジニアにキャリアチェンジする人もいます。実際にプログラムを組むのはプログラマーに依頼することが多いですが、システムエンジニアにとってもプログラミングのスキル・知識は必要です。

システムの設計や開発をする上でも、プログラマーに指示して管理する上でも、プログラマーとしての経験は活かせるでしょう。

未経験から転職する

異業種から未経験でシステムエンジニアに転職も可能です。プログラミングスクールやオンライン講座を利用したり、独学で書籍などから学んでシステムエンジニアを目指す人も。

また、持っていると有利な資格を取得してシステムエンジニアへの転職に備える人もいるでしょう。年齢が若い方がキャリアチェンジしやすいので早めの決断が必要です。

システムエンジニアのキャリアパス

システムエンジニアのキャリアパスは多様化しています。従来まではシステムエンジニアからプロジェクトリーダー(PL)、そしてプロジェクトマネージャー(PM)へと上流工程を目指すキャリアパスが一般的でした。

しかし現在は特定のITスキルを持つITスペシャリストや企業の課題をIT技術で解決するITコンサルタント、IT技術と営業職をあわせ持つセールスエンジニアなど、さまざまな専門職が増えています。また、異業種への転職やフリーランスへの転身、管理職へとシフトする例も。

システムエンジニアは、新卒や未経験から目指せる職種です。技術職を目指したい人や手に職をつけたい人にとって、システムエンジニアは入り口として選択しやすいと言えます。そして、そのキャリアパスも多岐に渡るため、数多くの可能性があり、自分にあったキャリアアップを実現できる職種と言えるでしょう。

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