看護師
公開日
2021.10.26

看護師

看護師とは、医師の指示のもと、診察や治療の補助をする職種。勤務先は、病院や診療所、高齢者向け施設、保育施設、リハビリセンターなど多岐にわたります。

近年では、長寿化や少子高齢化の傾向から、在宅ケアや訪問看護などが増え、看護師が必要とされる場も広範囲に。

ケアの対象となるのは乳幼児から高齢者まで幅広く、看護師は一人ひとりの症状や治療方法を正確に把握し適切な処置が求められます。

健康にまつわるさまざまな問題を抱えている人々やその家族を、身体的なケアはもちろん精神的なサポートも含めて支える、看護師の仕事は意義ある仕事と言えるでしょう。

評価・満足度

総合評価 3.0
平均年収
492万円
最高年収
800万円
やりがい
3.0
給与・年収
3.0
専門性
3.0
将来性
3.0
休日・待遇
3.0

看護師の主な仕事内容

私たちの健やかな生活を支えてくれる、最も身近な存在とも言える看護師。仕事内容は具体的にどういったものなのでしょうか?以下に詳しく解説します。

診察補助

看護師の仕事で一番知られているものが医師の診察補助でしょう。看護師は医師の指示に従って以下のことを行います。

  • 血圧・体温・脈拍など患者のコンディションチェック
  • 診療に必要な器具の受け渡し
  • 注射、採血、点滴などの処置
  • 消毒、薬の塗布、
  • 各種検査
  • 服薬の説明
  • 生活指導

病院の規模や診療科によって求められる業務範囲は異なりますが、「医師の診察・診療を助け、患者とその家族をサポートする」役割は共通しています。

入院患者のケア

看護師の仕事には入院病棟での患者ケアもあります。食事や排泄、入浴の補助といった身の回りのお世話をしたり、注射や点滴、投薬の管理、各種検査も担当。患者やその家族の精神的ケアやカルテの記入・管理、ナースコールの対応も看護師の仕事です。

入院病棟の場合、看護師はローテーション制をとり24時間、患者の対応をします。見舞いに来た患者の家族と対話をしたり、患者に変化はないか常に細やかな気配りをしたりするのも看護師の大切な役割と言えるでしょう。

手術補助

看護師の仕事の一つに手術中の医師の補助が挙げられます。医師が手術に集中できるよう、滞りなく手術が進むよう、必要な器具の受け渡しやバイタルのチェックなどの手術のサポートです。

手術中はスピードが求められるため、手術の進行状況を確認しながら先回りして必要な器械を準備したり、投薬や麻酔の介助、その他簡単な処置を行うことも。

手術中はもちろん、術前・術後の患者のケアや室温・照明などの環境管理、手術記録も看護師の重要な仕事です。

救急病棟・救急センターでの看護

深刻な外傷や疾患を負った患者の対応が求められる、救急病棟や救急センターでの看護もあります。医師と連携して止血や蘇生措置と命に関わる処置をすることも多く、スピードや瞬時の判断が求められるこでしょう。

また、救急の現場は24時間体制のため、ローテーションによって深夜でも対応することが少なくありません。命を救う喜びがあると同時に、力を尽くしても死と直面することもあるでしょう。

一刻を争う緊迫した現場のため、医師や他の医療従事者とのチームワークも重要です。

ICU・NICUでの看護

ICU(集中治療室)・NICU(新生児特定集中治療室)にて、生命に危機のある患者を看護することも。ICU・NICUともに血圧や心電図のモニター、人工呼吸器など多くの医療機器が置いてあり、そのデータを見ながら看護師は常に患者の様子をチェックします。

モニターの数値や患者の状態から即座に判断して医師と連携することも多く、患者の回復や安定に喜びを感じることと死に立ち会うことの両方に直面するでしょう。

また、不安やストレスを感じる患者の家族の支援も看護師の大切な役割。患者の容態について適切に伝えたり、精神的なサポートが求められます。

高齢者施設での看護

看護師の仕事には高齢者施設における看護も挙げられます。主な仕事は入居者の健康管理。

老人ホームやデイサービスといった高齢者施設には医師が常駐していないため、看護師が入居者の健康状態を把握し、服薬を管理したり、必要な場合は医療機関と連携します。

入居者の体調に変化があった場合は適切で迅速な対応が求められるため、入居者やその家族、介護職員、医療機関とのコミュニケーションが重要になるでしょう。

訪問看護

近年、需要が高まっている訪問看護も看護師の仕事。地域で在宅医療を必要とする人のお宅を訪問して必要なケアをし、日常生活を支えます。

主治医の指示のもと、健康状態のチェックや医療処置、生活指導を行うことも。身体介護が必要な高齢者だけにとどまらず、乳幼児やリハビリが必要な人など幅広い年齢層に利用されています。

普段から在宅介護で困っていることや不安に感じていることなど、患者家族の相談に乗ったり必要な支援をしたりすることも、看護師にとって重要な仕事と言えるでしょう。

看護師の年収

看護師の年収は、日本の労働者の平均年収と比較すると平均的もしくはやや高めと言えるでしょう。看護師の年収にはボーナスはもちろん、夜勤手当や残業手当も含まれます。

夜勤や残業が多い職場では年収は高くなりますが、同時に勤務時間が長く、体力勝負なところも否めません。

看護師の年収は、働く医療機関によっても異なります。病床数が多かったり、高度な医療や最先端の治療を行う病院では年収も高くなる傾向。その分、対応する業務は多岐に渡り、入院患者数が多ければナースコールも多くなるでしょう。

また経験やキャリアを積み、役職を持つと年収は上がります。主任、看護師長、看護部長など役職が上がるほどに課せられる業務範囲は広がりますが、その分年収アップ。

すべての医療機関、雇用形態、役職の看護師に共通して言えるのは、看護師は人々の健康や生活に深く関わる責任ある職業であること。多くの人の健康で幸せな日常を守り支えるといった、私たちの生活に欠かせない価値ある仕事と言えるでしょう。

時給や手当、年収が高くなる一方で、深夜の勤務があったり重労働があったりと体力的にも精神的にも大変な仕事です。

看護師に求められるスキル

「人を助ける仕事がしたい」と看護師に憧れる人は多いもの。では、看護師として働くために求められるスキルはどのようなものがあるのでしょうか。以下に詳しく解説します。

観察力

看護師にとって観察力は欠かせないスキルです。患者の状態を常にチェックし、小さな変化や異常も見逃さずに早期に発見しなければなりません。

それにより適切な処置をしたり、医師と連携するのが看護師の重要な役割。体調だけでなく精神的な変化、そして患者の家族の変化についても十分に観察しておく必要があります。

判断力

看護師には判断力が求められます。時に患者の容態は急変することもあるため、医師の指示を待つだけでなく瞬時に判断して対処することも必要。

場合によっては看護師の判断で処置をしたり、医師に連携し指示を仰ぐこともあるのです。看護師の仕事は人の健康や命を扱うからこそ、スピードある判断と行動に移せる力が必要と言えるでしょう。

コミュニケーション力

看護師はコミュニケーション力が必要です。スムーズに治療を進めるためにも、患者の話を丁寧に聞き、信頼関係を築くことが大切。

コミュニケーションというと「話し上手」のイメージがありますが、「聞く力」も看護師には必要です。不安やストレスを抱えて「話を聞いてほしい」「話がしたい」「治療や今後の生活について詳しく聞きたい」との思いを抱えている患者も多いもの。

患者の家族とのコミュニケーションも欠かせません。日常生活において患者のケアをする際に困っていること、悩んでいることなどを聞き出し、精神的なサポートをするのも看護師の役割です。

また、医師や他の看護師との連携も非常に大切。看護師は一人で仕事をしているのではなく、医師から適切な指示をもらい、他の看護師と連携し、さまざまな角度から患者を診る必要があります。

医師とのコミュニケーションがうまくいかなければ治療にも支障をきたし、大問題になりかねません。他の看護師とはローテーションで仕事をしているケースが多いため、情報共有や引継ぎが肝になります。

そのため看護師は、患者やその家族、医師や他の看護師と協調し、良質なコミュニケ-ションをとる力が求められるでしょう。

看護師に役立つ資格・スキル・経験

では、看護師として仕事をするために、必要な資格はどういったものがあるのでしょうか?また、看護師にとって取得しておくと役立つ資格はあるのでしょうか?

看護師国家資格

看護師として仕事をするためには看護師国家試験に合格することが必須。看護師国家試験を受験するためには、国が認めている看護大学・短大・正看学校・准看学校の看護師養成課程におけるカリキュラムを修了することが条件です。

国家試験に合格することで、厚生労働大臣より看護師免許が与えられ、看護師として仕事ができるようになるのです。

国家試験と聞くとハードルが高く感じてしまうかもしれませんが、毎年受験者の90%以上が合格しています。

准看護師資格

看護師資格が国家資格であるのに対して、准看護師資格は都道府県知事資格。准看護師は、医師または看護師の指示のもとで患者のケア・処置を行う職種で、勤務先は看護師と同様です。

看護師資格を受験するためには、中学校卒業が必須条件。中学校卒業後に准看護師の養成所または高校の衛生看護科に進学して、准看護師試験を受験するケースが一つ。

もしくは、高校卒業後に看護系大学・短大・専門学校に進学して、准看護師試験を受験するケースもあります。

准看護師から看護師にステップアップすることは可能。そのためには看護師に必要な過程を修了し、看護師国家資格に合格する必要があります。

専門看護師資格

専門看護師とは、日本看護協会が認定する看護分野全体のスペシャリストです。

特定の看護分野にて高いレベルの看護を提供できる知識と技術があり、患者やその家族に質の高いケアが提供できると認められた看護師のこと。医療現場の人材育成や各種機関との調整、看護学の研究など幅広い活躍が期待されます。

以下が、専門看護師を目指す際に選択する13専門分野です。

  • がん看護
  • 精神看護
  • 地域看護
  • 老人看護
  • 小児看護
  • 母性看護
  • 慢性疾患看護
  • 急性・重症患者看護
  • 感染症看護
  • 家族支援
  • 在宅看護
  • 遺伝看護
  • 災害看護

専門看護師の資格を得るためには、看護系の大学院に2年以上通い、専門看護師教育課程を履修する必要があります。あわせて、5年以上の実務経験(うち3年は専門分野での実務経験)が必須に。もちろん看護師国家資格を所持していることが前提です。

看護師として働きながら専門看護師の勉強をするのは大変なため、休職・退職して資格取得を目指す人も。また、働きながら専門看護師資格を取得する人のための奨学金制度を利用する人もいるでしょう。

大学院を修了したら、専門看護師認定審査の受験します。内容は書類審査と筆記試験。資格取得後も5年ごとに更新審査があります。

認定看護師資格

認定看護師資格とは、日本看護協会が認定する看護現場のスペシャリストです。

専門看護師は、専門分野における看護の他にも教育や管理、研究まで幅広く対応するのに対し、認定看護師は現場での実践に重きを置いています。より専門性の高い知識・技術を身に付け、医療現場で質の高い看護ケアにこだわる人が向いていると言えるでしょう。

以下が19の認定看護分野です。

  • 感染管理
  • がん放射線療法看護
  • がん薬物療法看護
  • 緩和ケア
  • クリティカルケア
  • 呼吸器疾患看護
  • 在宅ケア
  • 手術看護
  • 小児プライマリケア
  • 新生児集中ケア
  • 心不全看護
  • 腎不全看護
  • 生殖看護
  • 摂食嚥下障害看護
  • 糖尿病看護
  • 乳がん看護
  • 認知症看護
  • 脳卒中看護
  • 皮膚・排泄ケア

認定看護師資格を取得するためには、看護師国家資格を保有していることはもちろん、認定看護師教育機関で6カ月間学ぶ必要があります。看護師として5年以上の実務経験(うち3年は認定看護分野での実務経験)も必須です。

認定看護師の受験内容は書類審査と筆記試験。専門看護師資格と比較すると若干ハードルが低いと言えるでしょう。専門看護師と同様、資格取得後も5年ごとに更新審査があります。

助産師国家試験

看護師は、助産師国家資格を取得することで助産師としての仕事も可能になります。助産師とは、出産の支援や妊産婦・赤ちゃんの健康指導、生活指導を行う職種。助産師になるためにも看護師国家資格が必要で、加えて助産師国家資格も取得しなければなりません。

看護系大学・短大・専門学校にて看護師課程と助産師課程の両方を修了し、看護師国家試験と助産師国家試験の両方に合格すると晴れて助産師の仕事ができます。近年の助産師国家資格の合格率は95%以上と高水準です。

保健師国家試験

看護師は、保健師国家資格を取得することで保健師としての仕事もできます。保健師とは、学校や地域の保健センターなどで地域住民の健康管理や保健指導を行う仕事。

保健師になるためには看護師国家資格とあわせて保健師国家資格が必要です。保健師国家試験を受験するためには、看護師国家試験の合格後に保健師養成校にて1年以上の学科を修了しなければなりません。

もしくは、4年制大学の看護系学部で保健師に必要なカリキュラムを修了すれば、看護師および保健師の受験資格を同時に得られます。近年、保健師国家資格の合格率は90%以上と高水準です。

看護師の仕事の厳しさ

一度は憧れる人も多い看護師の仕事ですが、人々の命や生活を支える医療現場では大変なことも多いはず。看護師の仕事はどういった厳しさがあるのでしょうか?

体力的にも精神的にもキツイ

看護師の仕事には、体力的にキツイこともたくさんあります。例えば患者の移動介助、体位変換といった重労働も日常的に発生する上、時には暴れたり、取り乱したりする患者をなだめることも。

夜勤では仮眠もとれずにナースコールの対応に追われたり、日勤と夜勤のローテーションは体力的にも大変です。患者が急変したり、救急の患者が運ばれてきたりとやむなく残業が発生することも多々あるでしょう。

また精神的なキツさも看護師の仕事にはつきもの。患者の容態に変化はないか、医師や他の看護師との連携にミスはないか、常に神経を集中して業務にあたります。

看護していた患者の死に直面することもあり、悲しくつらいこともあるでしょう。おむつ交換や鼻・痰の吸引などといった身の回りのお世話がキツイと感じる人も。

このように看護師の仕事は体力的にも精神的にもキツイ仕事と言えるでしょう。

責任が重い

看護師の仕事は人の命と向き合う仕事。責任が重く、失敗が許されないといったプレッシャーの中で働いています。

患者の様子に異変を感じた場合、自分の判断で何らかの処置をするのか、忙しくしている医師に対応を依頼するのか迷うことも。チームで動くことも多く、自分の行動が周りに影響を及ぼすことも多々あります。

それでも看護師は適切な判断とスピードが求められるため、責任が重くキツイと感じることもあるでしょう。

休みが取得しづらい

看護師の仕事は休みがとりづらいといったキツさもあります。基本的にシフト制のため、急な休みに対応するのは難しく、言い出しづらいこともあるでしょう。

あらかじめ申請していても希望の日に休めるとは限りません。特に小さな子どもがいると、急な体調不良も起こりがちですが、基本的に急な休みは取得しづらい現状もあるかもしれません。

そのため、妊娠、出産、子育てといったライフイベントにおいては、働き方を変えたりいったん退職したりと、看護師として第一線で働き続けることは非常に大変なことなのです。

看護師に向いている人

では、どのような人が看護師に向いていると言えるのでしょうか?

相手を思いやれる人

「人の役に立ちたい」という熱意があり、相手のためにお世話をするのが好きな思いやりのある人が看護師に向いていると言えるでしょう。

もちろん仕事と割り切って業務にあたることも必要ですが、根底には相手を思いやれる心が大切です。人は、相手が思いやりのある人なのか、仕事としてマニュアル通りに接しているだけなのか敏感に察するもの。

看護師は、苦しんでいたり不安や悩みを抱えていたりする患者やその家族に寄り添ったケアをする必要があるのです。

タフな人

看護師の仕事は体力的にも精神的にも大変な仕事。勤務中は長時間立ちっぱなしで重労働も多くあるでしょう。夜勤もあったり、残業が続いたり。そのため看護師は、まず第一に健康で体力があることが求められます。

看護師は人の命に関わる仕事でもあるため、つらい場面に立ち会うこともあるでしょう。それでも次から次へと業務は続き、新たな患者も待っています。ずっと悲しんで悩んでいる暇もないため、精神的に強くならなければ仕事を進められません。

看護師には優しく暖かいイメージを抱きがちですが、思いやりに加えて肉体的、精神的なタフさも必要なのです。

責任感のある人

看護師には責任感のある人が向いていると言えます。看護師の仕事は人の命と向き合う仕事。そして多くの人の健康な生活を支える使命があります。看護師の一つひとつの判断が患者とその家族の未来を動かしかねません。

そのため、看護師は責任を持って、妥協なく業務に取り組める人が向いているのです。

向上心のある人

看護師には向上心も必要です。医療の現場は日々進歩しており、新しく学ぶことも多くあります。資格をとって終わりではなく、医療現場で経験を積み、知識や技術を高め、学び続ける意欲が大切です。

治療方法やケアについても一度学んだことを生涯続けるのではなく、積極的に知識や技術をアップデートすることは、看護師にとって必須と言えるでしょう。

看護師になるには

看護師になるためには、看護師国家資格が必要です。看護師国家試験を受けるためには、専門の学校で必要なカリキュラムを修了する必要があります。以下に、看護師になるためのルートについて具体的に解説します。

看護大学(4年)

高校卒業後、看護大学に入学し4年間かけて看護について学ぶ方法です。長い期間かけて看護はもちろん、一般教養も学べるといった強みもあります。

看護職と言われている助産師や保健師についての教育も受けられるため、助産師や保健師の国家資格にも挑戦したい人にとっては効率的でしょう。

看護大学と聞くと理系のイメージを持つ人も多いですが、文系科目で受験できる学校もあります。4年間かけて看護師にとって必要なカリキュラムを修了し、看護師国家試験に合格すると晴れて看護師としての仕事ができるようになるのです。

看護短期大学(3年)

高校卒業後、看護短期大学に入学し、看護師を目指すのも一つの方法です。一般的な短期大学の在学期間は2年間ですが、看護短期大学の在学期間は3年間。看護大学で学ぶより1年早くカリキュラムを修了し、国家試験に臨みます。

短期集中して学び、試験に合格すれば看護大学より1年早く現場に出て、看護師としての経験が積めるでしょう。

看護師養成所(3年)

看護師養成所は高校卒業後、3年間かけて看護を学ぶ学校です。学習のスピードは看護短期大学と同様ですが、実習が多いのが特徴。

また、一般教養などの学びはありません。必要なカリキュラムを3年かけて学び、看護師国家資格の取得を目指します。

一貫看護師養成課程校(5年)

一貫看護師養成課程校では、中学を卒業後、5年間かけて一般科目も含め看護について学びます。試験に合格すれば、看護師として一番早く現場に出れるのが大きな特徴。

中学生の時点で「将来は看護師として働きたい」といった強い意志がある人にとっては、一番早く夢が叶えられる選択と言えるでしょう。

准看護師から看護師を目指す

まずは准看護師として現場で働いてから、看護師を目指す人もいるでしょう。

看護師が国家資格であるのに対して、准看護師は都道府県知事が認定する知事資格。准看護師は看護師と比較すると業務範囲が限られ、医師や他の看護師の指示のもとで患者のケアに当たります。

とはいえ、中学卒業後に最短2年で受験資格が得られ、資格取得までの費用も抑えられることから、まず第一歩として准看護師を目指す人も。

准看護師が看護師になるためには、看護師養成校に2~3年通い、看護師国家資格に合格する必要があります。

社会人から看護師を目指す

一度社会に出て別の職種にて働いたのち、看護師を目指す人もいるでしょう。

看護学校への入学や看護師国家試験を受けるのに、年齢制限はありません。何歳からでも、異業種からでも挑戦できるのです。看護師に必要な指定のカリキュラムを修了すれば、看護師国家試験が受けられ、合格すれば看護師として勤務可能に。

また看護学校の多くは、教育訓練給付制度を利用して通えるため、返済不要で学費のサポートが受けられるメリットもあります。

看護師のキャリアパス

看護師には、国家資格を取得し晴れて看護師になってからもさまざまなキャリアパスが存在します。

まず第一に、組織の中で主任、看護師長、看護部長といったキャリアアップを目指すこと。他の看護師をチームでまとめたり、マネジメントについて学ぶ必要があるでしょう。

実務経験を積む中で、ある特定の分野に特化してより専門的に学びたいと考えた場合は、専門看護師、認定看護師を目指して資格を取得する道も。

また、助産師国家資格や保健師国家資格といったプラスアルファの資格を取得することで、より多くの人々を支援できるようになるでしょう。

勤務先も、病院やクリニックだけではなく、看護師を必要としている施設はたくさんあります。直接患者をケアするのではなく、看護師を指導する教育者を目指したり、研究職に就く人も。

看護師は国家資格であり一生できる仕事です。地域や時期を選ばず、いつでも仕事ができます。看護師は、自分のライフステージの変化に応じて得意や志向を活かしながら、さまざまなキャリアパスを選択できる職種と言えるでしょう。

評判・口コミ

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