「子なしハラスメント」を知っていますか?子どもがいない人に対して、不快な言動・行動をするハラスメントです。
最近ではさまざまな生き方が尊重されるようになってきましたが、「子どもを持つべき」との固定観念が根強いのも確か。仕事とは関係ないはずが、職場で子なしハラスメントをされる人が多いのです。
今回はそんな悪質なハラスメント、「子なしハラスメント」について紹介していきます。自分が被害に遭ったとき、周りの人が被害に遭っているときにすぐ対処できるよう、理解しておきましょう。
目次
子なしハラスメントとは
子なしハラスメントとは、子どもがいない人に対して不快な言動・行動をすること。仕事とプライベート、どちらでも起こり得るハラスメントです。
近年では生き方が多様化してきて、結婚や子育てが当たり前の選択ではなくなってきました。しかし「結婚すべき」「子育てをしないと一人前にはなれない」など固定観念が根強く、子なしハラスメントに繋がっているのでしょう。
子どもを持たない理由は人によってさまざま。自分で選択した人もいれば、やむを得ずな人もいます。
それにも関わらず「子どもを持つべき」という自分の考えを”常識”として押し付ける、悪質なハラスメントです。
子なしハラスメントの具体例
具体例を知って、すぐに子なしハラスメントに気づけるようにしましょう。
「楽なんだから、残業もできるよね」
子育てをしないから、といって過剰に仕事を押し付ける行為はハラスメントです。
もちろん仕事と子育ての両立は大変なので、お互い助け合うべき。しかし「子どもがいないから」という理由で仕事を押し付けるべきではありません。
「子どもは持つべきだよ」
「子どもがいないなんて、かわいそう」と個人の考えを押し付けるケース。子どもを持つか持たないかは人それぞれです。
・子どもがいて幸せ
・1人で幸せorパートナーがいて幸せ
・ほしいけどある理由で持てない
このようにいろいろな価値観があって当然。それに子どもは所有物ではありません。「持つべき」などと価値観で押し付けるべきではないでしょう。
「まだ子どもを持たないの?」
このように急かしてくる発言、よく聞く人も多いのではないでしょうか。人のプライベートに踏み込む悪質な発言です。
「今結婚しないと、子どもを産めなくなるよ」
「結婚して2~3年経つよね?まだ?」
これらにもさまざまな理由があります。全員が同じように子どもを望んでいるとも、すぐ妊娠するとも限りません。
言われた側は、「持ちたくても持てないのに」と苦しんでいるかもしれません。
子どもがいない理由はさまざま
繰り返しますが、子どもがいない/持たない理由は人によってさまざま。例えば以下のような理由が考えられます。
・元々子どもを作るつもりがない
・経済的な理由で子どもを作らない
・不妊治療の結果、授からなかった
・身体の理由で子どもを作らない
この他にも人によってさまざまな事情があるかもしれません。
3つ目の不妊治療を行うカップルは、日本で約6組に1組。不妊治療をしても必ず授かるとは限らず、普段「子どもはまだ?」と心無い言葉をかけられている人も、裏で悩んでいるかもしれません。
そして驚くのが流産の確立。年齢によってその確率は8~30%ともいわれ、子どもがいることは当たり前ではありません。
まさに子どもは授かりもの。頑張れば、望めばできるものではありませんし、それぞれの価値観があるため、どんな状況においても押し付けるべきではありません。
子なしハラスメントへの対処法
子なしハラスメントにあってしまった場合の対処法を紹介します。
似た境遇の人に相談する
心無い言動をする人にいくら話しても理解されないかもしれません。これ以上波風を立てたくない時は、同じ境遇の同僚や友人に相談してみましょう。
いつもどう反応しているかを聞いたり、愚痴を言い合うのも良いですね。仲間と話せば、ハラスメントをしてくる人に立ち向かう勇気が出てくるかもしれません。
社内・社外相談窓口を利用する
子なしハラスメントは、立派なハラスメント。周りに似た境遇の人がいない、解決したいなどの場合は相談窓口を利用しましょう。
社内にハラスメント相談担当がいれば良いですが、担当者によっては噂がたってしまう場合も。(セカンドハラスメント)
社外相談窓口ならその点安心。専門家に話を聞いてもらい、適切な対処法を教えてもらいましょう。
子なしハラスメントへの対策
ハラスメントは未然に防ぐのが一番。対策方法を紹介します。
相手の立場になって考える
残念ながら、相手の気持ちは経験しないとわからないこともあります。だからこそ理解しようと努力することが大切。しかし直接「どういう悩みがあるの?」と聞くとかえって傷つける恐れがあります。
・映画や本などで学ぶ
・悩みを検索する
このようにして、直接聞かずともどんな悩みを抱えていそうか、想像できるようにしましょう。
その場合、「全ての人がこういう悩みを抱えている」と決めつけるのはNG。人それぞれ事情が異なるので、参考程度にしましょう。
ハラスメント研修を行う
パワハラやセクハラなどは表に出てきましたが、まだなくなっていないのが事実。さらに子なしハラスメントや類似のシングルハラスメントは、会話で頻繁に出てきますが、ハラスメントと認識していない人も多いでしょう。
これを機に、職場で起こり得るハラスメントを紹介する研修を開いてはいかがでしょうか。個人間では指摘しづらくても、会社として研修をすれば社員の意識を高められます。
被害者が訴えやすい環境づくりにもなるので、全社的には難しくても部署ごとなどで提案してみましょう。
子なしハラスメント以外にも!あなたはいくつ知ってる?職場で起こり得るハラスメント
子なしハラスメント以外にも、職場ではさまざまな種類のハラスメントが起こり得ます。例えば以下のハラスメントを知っていますか?
・パワーハラスメント(パワハラ)
・モラルハラスメント(モラハラ)
・ソジハラスメント(ソジハラ)
・ラブハラスメント(ラブハラ)
・マリッジハラスメント(マリハラ)
・ハラスメントハラスメント(ハラハラ)
「自分は大丈夫」と思っていても、知識不足だと被害者にも加害者にもなる可能性が高まります。被害者、そして加害者にならないように、以下の記事をぜひチェックしてみてください。
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