2018年、広島県福山市は兼業・副業人材での「戦略推進マネージャー」募集をし、倍率80倍の中、5人の採用が決まりました。

本業で働く傍ら、福山市でも働く採用メンバーのやりがい・働く動機・年収等を解説していきます。

広島県福山市の兼業・副業人材の役割

「副業であれば、首都圏の優秀な人材確保ができる」という経緯のもと、採用された5人の戦略推進マネージャーは、以下のような仕事の役割を担っているようです。

人口減対策である若者定着や女性の子育て支援に関わる施策の企画・推進
→民間企業の視点から専門的な助言

参考：プレジデント オンライン『”市長補佐の副業”に応募した395人の動機』

広島県福山市の兼業・副業人材の年収

採用されたメンバーの気になる雇用条件は以下の通りです。

報酬はすべて「謝礼」に当たるため、本業での働き先が「二重雇用」を心配することがないようです。

参考：プレジデント オンライン『東京から広島に通勤「副業会社員」の収入』

広島県福山市の兼業・副業人材の働く動機

採用されたメンバーのうち2人の働く動機は以下の通りです。2人ともきっかけは、自分のスキル・経験を活かせる仕事内容であったこと。その上で、興味分野・社会貢献性に魅力を感じているようです。

映像製作会社　管理職の野口進一さん（42歳）※都内住み

仕事内容：主に映画などのロケ誘致やクリエイティブ産業の誘致・新興

働く動機：「マーケティングや経営企画、映画のプロデュースなどの経験をしてきましたが、培った経験が最も市民生活に近い行政で活かせるのか試してみたかった」
「埋もれた町の魅力や資源を掘り起こし、ロケ地として活用しながら観光資源やクリエイティブな産業の振興につなげたい」

2児の子育て中　西依清香（にしより・さやか）さん（39歳）

仕事内容：主に女性・母親視点を生かした子育て施策の拡充と市役所内の働き方改革のサポート

働く動機：「ビズリーチ主催の福山市の副業の説明会の案内を夫がメールで転送したのがきっかけです。私が中小企業診断士の資格を持ち、地域支援事業の手伝いをした経験があるので、夫から『興味があるんじゃない？』と言ってきたのです。私も子育てしているので地域の少子化対策にも興味がありました」

兼業・副業人材が求めること

兼業・副業として広島県福山市で働く二人に共通しているのは、

自分の能力が活かせることに加え、影響力の大きさ・社会貢献性の高さからやりがいを感じているのでしょう。

挙げた4つの項目は、今回のような公共団体での兼業・副業に限らず、企業で兼業・副業とし働く場合にも「大切にすべきこと」です。

自分で完結できる副業（ネット完結の副業など）においても、確認しておくと良いでしょう。