「収入」を軸に置きながら、副業を考える人は多いでしょう。

しかし、最近では「スキル」を重視する方も急増しています。

参考：副業で報酬以外に求めるのは「新しいスキル」――約3割が回答

「外国人労働者の受け入れ」や「終身雇用の崩壊」、「労働力人口の減少」などの社会の変化により、「自力で稼ぐ力」を問われ始めているのです。

そこで今回は、仕事を通じて「もっと将来に活かせるスキルを身に付けたい！」といった気持ちをお持ちの方に向けに、副収入を得ながらスキルアップできる副業を紹介します。

6つの分野での副業を、稼ぎやすさ/必要学習時間/難易度/将来性を比較しながら紹介していきます。

スキルアップ副業No.1「プログラミング系」

「プログラミング」系の副業は、非常に需要が高いでしょう。IT人材の不足が社会問題となっており、小学校での必須教科にもなるほどです。

専門性が必要なので、初期投資としてお金も時間もかかりますが、挑戦する価値がある分野と言えるでしょう。

プログラミング副業を始めるおすすめの方法【中級者以上】

クラウドソーシングサービスを使って、案件を探す方法が主流です。

大手の人気クラウドソーシングサイトは『CrowdWorks』や『Lancers』ではプログラミングスキルを活かせる案件が豊富にあります。

両サイトとも副業として活用している方が多いため信頼も厚いです。

プログラミングスキルを身につけるおすすめの方法【未経験・初心者】

プログラミング未経験で１から学びたい方は独学でも可能ですが、難易度は高いと言われています。（9割が挫折するという声も）

ある程度の自己投資が可能であるならば、スクール活用し、短時間で効率的に学ぶべきでしょう。

おすすめは『TechAcademy [テックアカデミー]』『TECH::CAMP（エンジニアスクール）』『Tech Boost』などのプログラミングスクールの開発系コースです。

そもそもプログラミング系のスキルとは？

プログラミングスキルとは、簡単に言うとコンピューターにさせたい仕事をコンピューターが理解するための言語で順番に書いていく技術です。

副業としては例えば、アプリ制作やウェブサービス制作、マクロなどのツール制作、コードの修正、プログラミング講師などの仕事があります。

スキルアップ副業No.2「Webデザイン系」

さまざまなものがオンラインで取引されるようになっている時代だからこそ、現在も将来的にも需要が高い分野です。

最近では、簡単にWEBデザインの基礎を学べるサイトもあり、初心者でも比較的挑戦しやすいともいえます。

副業として収入をアップするためには、それなりのソフトなどが必要になることは留意しましょう。

Webデザインスキルを身につけるおすすめの方法【未経験・初心者】

WEBデザインは豊富な種類の学習向けの本が出版されているため、未経験の方であれば独学で本から学ぶ方法がおすすめです。

独学が苦手な方は、オンラインスクールの『TechAcademy [テックアカデミー]』、オフラインスクールの『TECH::CAMP（エンジニアスクール）』などで、デザインコースに通うことをおすすめします。

子どもがいる女性なら、ママ専用WEBデザイナースクール『Famm』がおすすめ。シッターが無料預かり、録画をいつでも視聴可能、受注までのサポート、など子育てに忙しい人へのサポートが揃っています。

Webデザイン系の副業を始めるおすすめの方法【中級者以上】

経験者の方であれば、プログラミングと同様に『CrowdWorks』や『Lancers』などのクラウドソーシングサイトでWEBデザイン系のスキルを活かせる案件を受注するのが主流です。

副業としてWEBデザインスキルを活かして、両サイトで稼ぎを上げている方は沢山います。

そもそもWEBデザイン系のスキルとは？

WEBデザインスキルとは、簡単にいうと「WEBサイトのレイアウトをつくる技術」です。

最近では、HTMLやCSS、JavaScriptを使ってコーディングをする役割も含まれてきていますが、WEBデザインの本質は見た目を考えることです。

具体的には、WEBページのレイアウト作成やデザイン、コーディングなどの仕事があります。

スキルアップ副業No.3「ライティング系」

スキルアップを見込める副業の中で、一番初心者向けな副業がライティング系です。

商品レポートや旅行レポートといったブログのようなコンテンツから、専門性の高い内容の記事まで、スキルアップの幅も広いです。

クラウドソーシングなどだと、単価が1文字0.1円といったものもあり、慣れないうちは収入の割に時間を費やす、といった悪循環も起こり得るので注意しましょう。

ライティングスキルを身につけるおすすめの方法【未経験・初心者】

独学でもライティングスキルを身につけることは十分可能です。

最初に以下の2冊本を読むと、文章作成の本質を理解することができます。

独学である程度基礎を学びさらに良い記事を書くためには、他者からのフィードバックを受け、改善の回数を増やすのが肝になります。アウトプットの絶対量を増やすためにブログをはじめるのもおすすめです。

Webデザイン系の副業を始めるおすすめの方法【中級者以上】

記事制作特化型のクラウドソーシングサイト『サグーワークス』では、幅広い難易度のライティング案件が掲載されています。

そもそもライティング系のスキルとは？

ライティングスキルとは、その名の通り書く技術であり、具体的には、ターゲットである読者のニーズを満たし、適切な分量で分かりやすく明快な文章を書くスキルです。

上記２つのプログラミングスキルとWEBデザインスキルと違い、誰でも日ごろから使っているスキルでもあります。

スキルアップ副業No.4「動画制作系」

動画配信を本業とする人が注目されていることもあり、動画制作のスキルは副業としても高い需要があります。

またスマートフォンの性能も高く、高価な機材なしで高品質の映像を制作できるようになり、独学でもさまざまな技術を習得することができます。

副業レベルになると、編集ソフトの購入が必要になりますが、作業量がスキルアップに直結し、今後の需要も高い状態が続く分野のひとつです。

そもそも動画制作系のスキルとは？

動画制作スキルとは、動画を作成したり編集したりする技術です。

動画の種類は、SNS広告用の動画や企業・サービス紹介の動画、イベント告知の動画、結婚式で流す動画などさまざま。

現在、SNSやWEBメディアで動画が頻繁に流れているように、動画広告市場は急成長しているため、仕事は探せばいくらでも見つかる状況になっています。

動画制作スキルを身につけるおすすめの方法【未経験・初心者】

未経験の場合は『デジタルハリウッドSTUDIO上野 by LIG』などの動画クリエイタースクールに通うことをおすすめ。

ここでは、動画制作スキルだけでなく動画を活かしたマーケティングも学ぶことができます。

動画制作系の副業を始めるおすすめの方法【中級者以上】

経験者の場合は、『crevo』や『Viibar』といった動画制作特化型クラウドソーシングサイトに登録して自分のスキルに合う案件に挑戦してみてください。

スキルアップ副業No.5「翻訳系」

英語だけでなく、外国語スキルの需要はグローバル化が進むにつれて高くなってきています。

単に外国語が得意というだけではなく、ある程度の表現力やライティングスキルも求められるので、学習というよりも経験を積む必要がある分野です。

金融や医療といった専門分野での知識を身につけると、より需要が高まり収入も見込めます。

翻訳系の副業を始めるおすすめの方法【中級者以上】

翻訳サービス、クラウドソーシング、スキルシェア、人脈などの方法があります。

【副業】翻訳で稼ぐ6つの方法と稼ぐコツ・注意点【副収入】

スキルアップ副業No.5「コンサルティング系」

そもそもコンサルティング系のスキルとは？

コンサルティングスキルとは、企業の様々な課題を明らかにし、解決に向けた助言をすることができる技術です。

専門知識、業界知識、ロジカルシンキング、コミュニケーション力、マネジメント力、コミットメント力など、幅広いスキルが必要とされる分野でもあります。

コンサルティング系の副業を始めるおすすめの方法【中級者以上】

1時間程度の短い時間でコンサルティングができる『ビザスク』というサービスがおすすめです。

スキマ時間を活用できるので、副業として活用している方も多いようです。

コンサルティングスキルを身につけるおすすめの方法【未経験・初心者】

コンサルティング未経験の方は、まず小さな実績を積むことが大切です。

例えば、『ココナラ』や『タイムチケット』などのスキルシェアサービスで自分のできる範囲でのコンサルティング商品を出品。もしくは、会社でコンサルティング的な業務をするなどです。

自力でスキルを身に付けるのが難しいと感じた場合は、『通勤講座』というオンラインサービスのコンサル養成講座を受講するのもおすすめです。

副業でスキルアップを求めるべき理由は？

副業を認める企業も増える中、企業の採用や人事評価も「個々人のスキル・実績」を重視するのがトレンドなのです。

個人の生産性をより上げるために働き方改革が政府主導で進められています。今後はさらにAIが労働力として大きな役割を果たすようになると予想できるでしょう。AIに置き換えられる仕事は、どんどん人間からAIに代わっていくかもしれません。

このような質問を自分に問いかけたとき、胸を張って答えられることがないと感じる人もいるかもしれません。

実際に、「市場価値のある」スキルをいかに身につけるかと考えた時、副業を思いつく人も多いでしょう。スキルアップをすることで、現職でのキャリアアップはもちろん、転職や独立といった新たなビジネスチャンスの可能性も手に入ります。

さまざまなワークスタイルが生まれている今、副業にもスキルアップを求めることが必要となっているのです。

スキルアップ副業実践者の例

では、実際にどのようなスタイルでスキルアップができる副業をライフスタイルに取り入れたらいいのでしょうか？

体験談をもとに探ってみましょう。

全くの初心者からプログラミングの学習を始めてからの状態をブログで配信。そこに、アファリエイトを導入することで、広告収入を狙うことから始めるスタイルです。

最初は月に数百円程度の稼ぎにはなりませんが、読者数を増やすことで徐々に収入アップが見込めます。

また、自身のライティングスキルやアファリエイト知識、何よりもプログラミングの知識を同時にアップすることができるのです。

学習の過程そのものを、別のスキルアップにも活用するという、是非参考にしたい方法ですね。

本業がWEBデザイナーだが、実際はイラストレーターとしてのスキルを伸ばしたいと考え、自身の作品が発表できるプラットフォームを活用。

多くの人の目に触れる場所に定期的に作品を出す中で、直接依頼を受けるようになり、少しずつその受注数を増やし、副業から独立に結びついたというケースもあります。

クリエイター系には「note」といった無料・有料双方の作品共有方法があるプラットフォームがあり、そのような発表の場をもつことでスキルアップをしながら、副業としての稼ぎも見込めるのです。

スキルアップをすれば、必然的に収入は増える

今あるスキルを磨いたり、新たなスキルを身につけると収入は増えやすくなります。例えば本業で活かせるスキルが上がれば、より高い成果に繋がり昇進が望めます。

また、副業の場合でもスキルを必要とする仕事の単価は高く、需要もあります。

収入を増やす上で意識すべきなのは、周りと比べて高いスキルを持つことです。他の人ができないスキルを持つと、人材としての希少価値が上がり、報酬もアップします。

終身雇用が崩壊し、成果主義の社会に変化しつつある現在において、収入を上げるためにはスキルアップが一番の近道なのです。

スキルを上げて、将来はフリーランスの道へ

副業でスキルアップし安定して収入を得られるようになれば、フリーランスへの道も見えてきます。

フリーランスになれば、個人の負担や責任が大きくなりますが、その分より自由で柔軟な働き方が可能となり充実感も上がるでしょう。

アメリカでは5年後に半数がフリーランスになるとも言われています。フリーランスの波が日本に来る時代に向けて、まずは副業からスキルを磨いて準備しておきましょう。

実際にフリーランスとして活動していくときは、『クラウドテック』のようなフリーランス向けの案件紹介サービスを活用することをおすすめします。

まとめ

これから急速に変わる時代でどう生き抜くかを意識したキャリアプランをもつことが求められるようになりました。

企業に依存するのではなく、「あなたのスキルは？」に即答できる自分自身を創り上げるための副業は決してネガティブな動きではありません。

今もっているスキルをアップさせるだけでなく、新しい分野のスキルを手に入れることも視野に入れながら、さまざまな可能性を模索してみてはいかがでしょうか？