「自分のスキルを売る」と言っても、売り方は1つではありません。
商品として並べて待つのか、時間を切り売りするのか、経験を1時間だけ話すのか、人を紹介するのか、常駐に近い形で入るのか。報酬の決まり方が根本的に違います。
そして手数料も違います。ココナラは一律22%(税込)、タイムチケットは金額帯で25%→20%→15%と下がる段階制。同じ5万円を売っても、手元に残る額が変わります。
この記事は5つのプラットフォームを、手数料と「誰が価格を決めるか」で並べます。どれが稼げるかは書きません。
この記事で分かること
- ココナラとタイムチケットの手数料の違い(一律か段階制か)
- 同じ売上でも手元に残る額がどれだけ変わるか(実額)
- 5つのプラットフォームで「誰が価格を決めるか」の違い
- 報酬が発生するタイミングの違い
- 本業がある人が特に確認すべき点
5つの型を先に整理する

同じ「スキルを売る」でも、仕組みが違います。
| 型 | 価格を決めるのは | 報酬が発生するのは | サービス |
|---|---|---|---|
| 商品を並べる | 自分 | 購入されたとき | ココナラ |
| 時間を売る | 自分 | 時間の提供が完了したとき | タイムチケット |
| 経験を話す | 依頼側の提示が基本 | 面談が実施されたとき | ビザスク |
| 人をつなぐ | 企業が設定 | アポ成立時・成約時 | Saleshub |
| 案件に入る | 案件ごとの単価 | 稼働に対して | クラウドテック |
上の2つは自分で値付けができます。下の3つは、依頼側または企業が提示した条件を受けるかどうかの判断になります。
この違いは、始めた直後に効きます。自分で値付けできる型は、実績がない段階では価格を下げるしかありません。一方、依頼側が価格を決める型は、そもそも案件が来るかどうかが最初の関門になります。
手数料を実額で比べる

公式ページに記載のある2社を、金額で比べます。
| サービス | 手数料 | 適用 |
|---|---|---|
| ココナラ | 販売価格の22%(税込) ※一律 |
2021年4月12日以降の決済 |
| タイムチケット | 段階制 5万円以下の部分:25%(+税) 5万円超10万円以下の部分:20%(+税) 10万円超の部分:15%(+税) |
2025年8月1日以降の購入申込み |
出典:ココナラ「購入時のサービス手数料の導入および販売時の手数料の改定」/タイムチケット「手数料について」(いずれも2026年8月3日確認)
金額に直します。タイムチケットは帯ごとに計算する点に注意してください(全体に一律の率がかかるのではありません)。
| 売上 | ココナラ(22%) | タイムチケット(段階制・税抜計算) |
|---|---|---|
| 1万円 | 手数料2,200円 → 受取 7,800円 | 手数料2,500円 → 受取 7,500円 |
| 5万円 | 手数料11,000円 → 受取 39,000円 | 手数料12,500円 → 受取 37,500円 |
| 10万円 | 手数料22,000円 → 受取 78,000円 | 手数料22,500円 → 受取 77,500円 |
| 20万円 | 手数料44,000円 → 受取 156,000円 | 手数料37,500円 → 受取 162,500円 |
| 50万円 | 手数料110,000円 → 受取 390,000円 | 手数料82,500円 → 受取 417,500円 |
※タイムチケットの列は消費税を除いた計算です。実際には手数料に消費税が加算されます。
読み取れることは2つです。
- 10万円あたりまではココナラのほうが手元に残ります。段階制の最初の帯が25%と高いためです
- 20万円を超えるとタイムチケットが逆転します。超過分が15%まで下がるためです
始めた直後は数千円から数万円の取引が中心になるため、その金額帯ではココナラのほうが有利という計算になります。ただし手数料だけで選ぶ話ではありません。次章を見てください。
購入者側にも手数料がかかる場合がある
ココナラは2021年4月12日から、購入者にも購入金額の5.5%(税込)のサービス手数料が導入されています。出品者の受取額には影響しませんが、購入者から見た支払総額は表示価格より高くなります。
価格を設定するときは、購入者が実際に払う金額を意識してください。表示1万円のサービスは、購入者にとって1万円ではありません。
手数料が引かれたあとの手取りは、出品ページの条件を見るのが確実です。
報酬が発生するタイミングが違う

手数料と同じくらい重要なのが、いつ報酬が確定するかです。
| 型 | 報酬の発生条件 | 読み方 |
|---|---|---|
| 商品を並べる(ココナラ) | 購入され、納品が完了したとき | 売れるまでゼロ。出品しても収入は保証されない |
| 時間を売る(タイムチケット) | 予約された時間の提供が完了したとき | 枠を出しても予約が入らなければゼロ |
| 経験を話す(ビザスク) | 面談が実施されたとき | 登録しても依頼が来るとは限らない |
| 人をつなぐ(Saleshub) | アポ成立時と成約時の2段階 | アポの時点で協力金が発生する設計がある |
| 案件に入る(クラウドテック) | 稼働に対して | 継続案件になれば読みやすい。一方で稼働時間の拘束が発生する |
Saleshubの協力金には「アポのセッティングに対するご協力金」と「ビジネスの成約に対するご協力金」の2種類があります。成約まで待たずに、アポが成立した段階で発生する設計です。
出典:Saleshub「応募がアップするご協力金の設定について」(2026年8月3日確認)
本業がある人が確認すること

5つのうち、後ろに行くほど本業との関係を確認する必要が高くなります。
| 確認項目 | 特に効くサービス | 理由 |
|---|---|---|
| 競業避止義務 | ビザスク、Saleshub | 本業の知見や人脈をそのまま使う形になる |
| 秘密保持義務 | ビザスク | 話す内容が本業の非公開情報に触れ得る |
| 利益相反 | Saleshub | 本業の取引先を紹介する形になる場合がある |
| 労働時間の通算 | クラウドテック | 稼働時間が長くなりやすい |
| 就業規則の届出義務 | すべて | 許可制・届出制の区分による |
ビザスクとSaleshubは、本業の経験そのものが商品になります。単価が高くなりやすい反面、競業避止義務と秘密保持義務に最も近い型です。始める前に就業規則を確認してください。
クラウドテックのような案件型は、稼働時間が長くなりがちです。雇用契約と業務委託で労働時間の通算の扱いが変わる点は、副業の労働時間が危ないで整理しています。
入口になるサービス5つ
ここから各サービスを挙げます。案件数や平均単価は書きません。時期と分野によって変わるためです。
ココナラ一律22%・自分で値付け
スキルを商品として出品し、購入を待つ形式です。販売手数料は販売価格の22%(税込)で一律。金額が大きくなっても率は変わりません。購入者側には別途5.5%(税込)のサービス手数料がかかるため、表示価格と購入者の支払額は一致しません。少額の取引が中心の段階では、段階制より有利な計算になります。
タイムチケット段階制・20万円超で有利
自分の時間を「チケット」として売る形式です。手数料は段階制で、5万円以下の部分25%、5万円超10万円以下20%、10万円超15%(いずれも+税)。帯ごとの計算なので、全体に一律の率がかかるわけではありません。売上が20万円を超えるあたりからココナラより手元に残る計算になります。
ビザスク経験そのものを売る
1時間程度のスポットコンサルとして、実務経験を依頼者に話す形式です。学習して身につけるスキルではなく、本業での経験年数がそのまま価値になります。競業避止義務と秘密保持義務に最も近い型なので、受ける案件の内容を毎回確認してください。謝礼額とサービス利用料の条件は公式サイトでご確認ください。
Saleshubアポ成立でも発生
企業に人を紹介し、協力金を受け取る形式です。協力金は「アポのセッティングに対するご協力金」と「ビジネスの成約に対するご協力金」の2種類があり、成約を待たずにアポの段階で発生する設計があります。金額は企業が設定します。本業の取引先を紹介する形になる場合は、利益相反の確認が必要です。
クラウドテック稼働時間で報酬
業務委託の案件を紹介する形式です。上の4つと違い、出品や待ちではなく案件に入って稼働する働き方になります。継続案件になれば収入は読みやすくなりますが、そのぶん稼働時間の拘束が発生します。本業がある場合は、週あたりに確保できる時間と照らして判断してください。
クラウドソーシングとの違い

この記事で扱った5つと、クラウドワークス・ランサーズのようなクラウドソーシングは性質が違います。
| スキルマーケット(本記事の5つ) | クラウドソーシング | |
|---|---|---|
| 案件の見つけ方 | 出品して待つ/依頼が来る | 募集に応募する |
| 価格 | 自分または依頼側が設定 | 募集時に提示されている |
| 実績がない段階 | 選ばれにくい | 応募できる案件がある |
| 手数料 | 22%(ココナラ)/段階制(タイムチケット) | 16.5%〜20% |
クラウドソーシングの手数料の実額はスキルアップできる副業6選で計算しています。実績がない段階ではクラウドソーシングで応募し、実績ができてからスキルマーケットで出品する——という順序が現実的です。
始める前のチェックリスト
- 自分が値付けする型か、提示を受ける型かを理解した
- 手数料が一律か段階制かを確認した
- 想定する売上金額で、手元に残る額を計算した
- 購入者側の手数料の有無を確認した(価格設定に影響する)
- 報酬がいつ確定するかを確認した
- 本業の競業避止義務・秘密保持義務に触れないか確認した
- 就業規則が許可制か届出制かを確認した
- 稼働型を選ぶ場合、週の合計時間を試算した
- 年間の所得が20万円を超えるかを把握する準備をした
やめておいたほうがいい進め方
| 進め方 | 問題 |
|---|---|
| 手数料の率だけで選ぶ | 段階制は金額帯で有利不利が逆転する |
| 5つすべてに同時登録する | プロフィールの作り込みが分散し、どれも選ばれにくくなる |
| 実績ゼロで高単価を設定する | 選ばれない。最初は実績を作る設計にする |
| 本業の情報をそのまま話す | 秘密保持義務に触れる。特にビザスク型 |
| 本業の取引先を紹介する | 利益相反になり得る。特にSaleshub型 |
| 稼働型を本業と並行で無制限に受ける | 労働時間の通算と健康管理の問題が出る |
よくある質問
Q. 手数料はどこが安いですか。
売上の金額帯で変わります。1万円ならココナラの受取7,800円、タイムチケットは7,500円です。10万円でもココナラ78,000円、タイムチケット77,500円で、始めた直後の数千円〜数万円の帯ではココナラのほうが手元に残ります。
Q. 購入者も手数料を払いますか。
ココナラは2021年4月12日から、購入者にも購入金額の5.5%(税込)のサービス手数料が導入されています。出品者の受取額には影響しませんが、購入者の支払総額は表示価格より高くなります。
Q. 出品すれば収入になりますか。
なりません。ココナラは購入・納品が完了したとき、タイムチケットは提供が完了したときに報酬が発生します。出品や枠の公開だけではゼロです。例外はSaleshubで、成約を待たずアポ成立の段階で協力金が発生する設計があります。
まとめ
- 5つは価格を誰が決めるかで2つに分かれる(自分で値付け/提示を受ける)
- ココナラは販売価格の22%(税込)で一律、購入者にも5.5%(税込)がかかる
- タイムチケットは段階制(5万円以下25%/5万円超10万円以下20%/10万円超15%・いずれも+税)
- 実額では10万円までココナラ有利、20万円超でタイムチケットが逆転
- Saleshubはアポ成立時と成約時の2段階で協力金が発生する
- ビザスク・Saleshubは本業の経験と人脈を使う型。競業避止と秘密保持の確認が必須
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