「コンサルタント」と呼ばれる肩書きをよく目にするようになりました。コンサルタントとは、各分野の専門家として助言を与える仕事です。
その中でも、キャリアアップや転職活動などに取り組む人を支援する「キャリアコンサルタント」として、週末だけ活動するという副業スタイルを持つ人も増えつつあります。
言葉の意味は何となくわかるけど、その実態は?今回は、副業としての「キャリアコンサルタント」に焦点をあててみましょう。
目次
キャリアコンサルタントとは
まず、「キャリアコンサルタント」とはどういう仕事なのか、詳しくご紹介します。
「キャリアコンサルタント」は、2016年4月に国家資格となりました。つまり、有資格者のみが「キャリアコンサルタント」と名乗れるのです。
厚生労働省では、職業名や資格名に関わらず、キャリア形成のサポートをする人のことを統一して「キャリアコンサルタント」と呼びます。
高い専門性をもつ、国が認める今後需要が高まるであろう資格です。キャリアコンサルタントが活躍する場所として、次のようなフィールドがあります。
企業・組織内キャリアコンサルタント
「稼げる度」★★★☆☆
「難易度」★★★★☆
主に企業の人事部や人材開発部門に在籍し、採用や定着支援、従業員の能力開発に関する企画立案・実行を行います。
特定の企業に専属として従事することが多く、需要は上がってきているものの、ある程度の難易度といえるでしょう。
一方、企業に所属するということで、報酬は安定し、平均年収300〜400万円です。もちろん、企業の規模や経験度によっては、より高収入は見込めます。
現状では、企業が個人に外部委託のような形式でキャリアコンサルティングを発注するケースは少なく、副業として挑戦するのは難しいでしょう。
人材派遣・人材紹介コーディネーターとしてのキャリアコンサルタント
「稼げる度」★★★☆☆
「難易度」★★★☆☆
転職エージェントや人材派遣会社に在籍して、転職・就業希望者と企業の間に立ち、マッチングを行う上で、キャリアコンサルティングの知識を活用するタイプです。
求職者の潜在的能力やキャリアプランを引き出し、企業のニーズにも応えるという、幅広い業界の知識とさまざまなケースに柔軟に対応することが求められます。
未資格・未経験でも、コーディネーターとして経験を積みながら「キャリアコンサルタント」を目指すことができます。
収入としては、企業専属よりも低くなる可能性はありますが、やはり経験を積むことで高くなることは見込めます。
この場合も、フルタイムでの就業が求められることが多く、副業としての選択肢にはなりにくい種類です。
公的就業支援機関内キャリアコンサルタント
「稼げる度」★★★☆☆
「難易度」★★★☆☆
地方自治体のハローワークで、求職者の職業選択や求職活動のサポート、スキルアップのサポートを行います。パートタイムでの就業も可能なので、週末のみという副業的スタイルがとれるフィールドです。
ただ、公的機関ということもあり、経験必須とする場合が多いことを知っておきましょう。
教育機関内キャリアコンサルタント
「稼げる度」★★★☆☆
「難易度」★★★★☆
主に、大学のキャリアセンターなどで学生の進路選択や求職活動のサポートや、学内のキャリア教育プログラムの立案・実施なども行います。
学生が求める業界や企業に関する情報を、その個性や希望などを踏まえながらアドバイスをするなど、正確かつ最新の知識をもつことが必要になります。
また、社会人としての経験がない学生と接するというスキルも必須といえるでしょう。
企業内の場合と同じく、ひとつの団体に所属する形式になるので、難易度としては高くなります。決して高収入とはいえませんが、パートタイムでの就業も可能な場合もあり、安定した収入を得ることはできます。
独立キャリアコンサルタント
「稼げる度」★★☆☆☆
「難易度」★★★★★
副業としてキャリアコンサルタントを検討するのであれば、この独立パターンが一番始めやすい種類です。業務委託を受けて、企業や教育機関でプロジェクトベースで携わる場合もあります。
また、中には、社会保険労務士や心理カウンセラーの資格を持ち合わせて、さまざまな案件を個人で受注する方も多くいます。
団体に所属していない自由度はありますが、安定性がなく、専門性や経験値が最も求められるといえるでしょう。経験と実力次第で、高収入は見込めますが、一握りの人に限られているのが現状です。
キャリアコンサルタントになる方法
次に、キャリアコンサルタントになるための流れをご説明します。
国家資格であるキャリアコンサルタントになるためには、まず「キャリアコンサルタント試験」への合格が必要となります。
受験資格
・厚生労働大臣が認定する講習の課程を修了した人
・労働者の職業の選択、職業生活設計又は職業能力開発及び向上のいずれかに関する相談に関し3年以上の経験を有する人
・技能検定キャリアコンサルティング職種の学科試験又は実技試験に合格した人
・平成28年3月までに実施されていたキャリア・コンサルタント能力評価試験の受験資格である養成講座を修了した人(平成28年4月から5年間有効)
年に3回実施される試験を受験するために、上記のいずれかを満たす必要があります。
試験は学科と実技試験に分かれており、両方の試験で合格し、その後必要登録作業が完了し、初めてキャリアコンサルタントと名乗ることができます。
資格習得のためには、厚生労働大臣が認定する養成講座の受講が必須となるので、養成講座を提供する機関での通学・通信学習が必要です。時間の捻出そして、受講料をはじめとする費用の準備も計画に入れましょう。
ポイントとして、
– 必要準備期間:最短でも3ヶ月
– 必要費用:30〜40万円(養成講座受講料)+38,800円(受験料)+8,000円(登録料)
一朝一夕で始められる職業ではありませんが、資格取得の準備にしっかり取り組むことが、のちの活動に大きく影響します。
キャリアカウンセリングは、無資格でも行えるので、まずはボランティアなどでキャリアカウンセリングの経験を積みながら、資格勉強を進めるのもおすすめです。
キャリアコンサルタントで副業をする上での注意点
キャリアに関する助言をするのは、その人の人生に大きく関わる可能性が高いことです。場合によっては、責任問題に発展することもあります。
副業であれ、本業であれ、個人情報や企業情報などの機密事項の取り扱いや、正確な情報を常にもつための日々の学習は必須です。
また、相談者と深くコミュニケーションをとる中で、解決が困難な状況に直面した場合の対処法など、自身の状態を常に冷静に保つことが求められるので、精神的なプレッシャーを直接的に受けやすいことも理解しておきましょう。
キャリアコンサルタントで副業で稼ぐコツ
キャリアコンサルタントという業種が、日本ではまだ確立しておらず、需要もまだそこまで高くないというのが現状です。
その中で、副業としての収入を得ていくためには、顧客との信頼関係を確立できるかどうかが重要です。
どのフィールドであれ、キャリア育成に終わりはなく、一度成果を出せば、そこから継続して仕事を受けることができます。
知識と経験値はもちろん、高いコミュニケーション能力が、着実に収入を上げる鍵になります。
まとめ
副業としては、なかなかハードルが高いキャリアコンサルタント。
一方で、日常の業務経験をもとに、資格取得と実地でのカウンセリング・コンサルティング経験を積むことで、高い専門性のあるスキルを手に入れることができます。
グローバル化が進み、働き方の多様性が認められるこれからの時代で、副業としても、最も注目すべき職業のひとつではないでしょうか。
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