大学生から始められる副業10種類を紹介します。

【安全性】【将来性】【手軽さ】、3つの視点で『大学生だからこそおすすめしたい副業』と一緒に、『副業とアルバイトの違い』『大学生の副業における注意点』も合わせて解説していきます。

業務委託型副業とアルバイトの違い

副業は、「本業とは別で収入を得る仕事」を指します。その意味では、本業と掛け持ちでアルバイトをした場合、アルバイトも副業の1つと言えるでしょう。ただ、業務委託型の副業と一般的なアルバイトは雇用・条件面で違いがあります。

契約の違い

アルバイトは勤め先の会社や店と雇用契約を結び、雇われる形で働くのが一般的です。

一方の業務委託型副業は、クライアントから雇われるのでなく、業務委託契約を結んで業務を依頼される形で仕事をこなします。雇用関係にないため、就業規則に縛られず働けるメリットがあります。

収入の違い

アルバイトは時給制。一定時間拘束され、その時間に合わせて給与が発生します。長い時間働けばその分確実に稼げる安心感はありますが、労働時間に見合った金額以上を稼ぐことはできません。

業務委託型副業は、その多くが成果報酬型。依頼に対しどれだけ成果を出したかで報酬額が変動します。効率的に成果を出すコツさえ掴めば、アルバイト以上の収入を得られる可能性も。努力・工夫のしがいを感じられるでしょう。

年齢制限の違い

多くのアルバイトは、年齢制限あり。特に下限は厳しく、何歳からアルバイトができるかは労働期基準法で決められています。また、勤務時間や仕事内容の関係から学生不可としているケースも少なくありません。

一方の副業は、年齢制限が緩いのが特徴。保護者の同意は必要になるものの、中学生や高校生が稼げる副業もあります。

時間・場所の違い

前述したとおり、アルバイトは雇用契約となるため、基本的に雇用主が定めた時間・場所で勤務しなければなりません。この制限により、応募できるアルバイトも大きく絞られてしまうでしょう。

その点副業は、時間・場所を制限されない案件が大多数。学業との両立もしやすく、応募できる案件の幅も広がります。

大学生が副業をするメリット

副業のメリットといえばやはり収入アップですが、大学生の副業にはそれ以外のメリットもあります。

将来や就職活動に役立つ

副業は、自分で時間配分を決め、自分で効率的な稼ぎ方を追求しなければなりません。

一見デメリットに感じるかもしれませんが、この経験がスケジュール管理能力、自己管理能力、分析力、課題解決力などを高めます。これらは、社会人に必須な能力。社会に出て大いに役立つでしょう。

また、副業の中には実績が目に見えてわかりやすいものが多くあります。例えば、アフィリエイトでの売り上げ実績やプログラミングでの制作実績など。高い実績を出せば、就職活動でも大きなアピールポイントになります。

学業と両立しやすい

副業は自分1人の単独作業で進められるものが大多数。時間や場所に縛られないため、学業とも両立しやすいメリットがあります。

中には、通学の移動時間中に稼げるスマホ副業も。大学生の貴重な時間を、有効に使って稼げます。

高収入を得られる可能性がある

やり方によって高収入を得られるのは、時給制アルバイトには無いメリットです。

副業は実績がそのまま収入に反映されます。効率的に稼ぐコツを掴み、スキルを磨けば、高収入を手にすることも夢ではありません。

時給制アルバイトの場合、特に学生は時給相場が低く、どうしても稼げる上限は決まってくるもの。努力次第で高収入を稼げるチャンスがあるのは、副業だからこそと言えるでしょう。

大学生の副業選びのポイント

たくさんの副業が誕生している現在。「あまりに多すぎて何をしてよいのかわからない」という大学生もいるでしょう。ここで、大学生の副業選びのポイントを紹介します。

安全な副業を選ぶ

近年、副業に関わる詐欺被害が多発しています。特に大学生は、社会経験がなく知識が乏しいうえ、保護者の同意なく契約できる年齢ということから、詐欺に狙われやすいようです。副業を始める際は、まず安全面をチェックしましょう。

無名のサイト、無名の企業には注意が必要。クラウドソーシングや求人サイトを利用するなら、会員数が多い大手サイトが安心です。SNSを通したダイレクトメールでの勧誘も詐欺の可能性があるので注意してください。

初期費用がかからない副業を選ぶ

最初から稼げる副業ばかりではありません。また、「始めて見たら自分には合わなかった」というケースもあるため、初期費用はできるだけ抑えるのが賢明です。

大学生の場合、安定した収入がないので特にお金には慎重に。パソコンを持っていないならスマホでできるもの、パソコンを持っているならパソコンだけで完結するものから始めるのがよいでしょう。

将来やスキルにつながる副業を選ぶ

せっかく副業を始めるなら、将来に役立つ副業、スキルが身につく副業がおすすめ。

例えば、将来エンジニアを目指しているならプログラミングの副業、記者を目指しているならライティングの副業など、将来につながる副業を選びましょう。

収入だけでなく将来に目標を置けば、思うように稼げなかったとしても「続けてみよう」と思えるはず。実績を積めば就職活動時にもアピールできますよ。

大学生におすすめな副業一覧

さっそく大学生におすすめな副業を紹介していきます。まずは一覧で確認してみましょう。

将来に向けてスキルアップを望める種類や、片手間に行える負担の軽い種類を選びました。

各副業ごとに収入目安・必要スキル・注意点などを解説していくので、自分の好み・ライフスタイルに合った副業を見つけてみましょう。

ゲーム実況・動画配信

ゲーム好きの方は、ゲーム実況・動画配信で副業をする方法も視野に入れてみましょう。『Youtube』『OPENREC』『Twitch』などのサービスを利用するのが定番です。

視聴回数に応じた広告収入・視聴者からの投げ銭システムから稼ぐことができます。どちらにせよ「人を集め、魅了する」力が必須。難易度は高いですが、なにより「楽しめる」ことが魅力です。

コツコツとファンを増やしていけば、インフルエンサー（影響力のある人物、広告塔）になれるチャンスもあるでしょう。

他にも、視聴者との会話から「コミュニケーション力」を、企画を考える際に「アイデア力・マーケティング力」を、動画撮影・編集から「PCアプリ・ツールスキル」を磨くことができます。

※スマホゲームアプリの「リセマラ代行」「バグチェック」などの副業もあります。

アフィリエイト

アフィリエイト広告付きブログ・サイト運営は、人気・注目度、共に最上級レベルの副業です。誰でも簡単に始められる上に、楽しみやすい特徴を持ちます。

本気で行えば、自然と「ライティング」「リサーチ」「分析」「マーケティング」の力が養える自己投資としての価値もあり、経験・スキルを磨けば月100万以上を稼ぐことも夢ではありません。

しかし、最低でも6か月程度は無報酬となる覚悟が大事。「継続」ありきなので、強い忍耐力が問われます。競争も激しく、稼ぐのは簡単ではありませんが、挑戦しがいのある副業であることは間違いありません。

アフィリエイトをやるには、案件を紹介してくれるASPの登録が必須です。ASPによって「同じ案件でも単価が高い/低い」「このASPにはあのASPにはない案件がある」などあるので、いくつも登録しておいて損はないでしょう。

WEBライター

経験・スキルが上がれば、月10万～30万も夢ではないWEBライターの副業。一方で、初心者でもできる簡単な案件（報酬は少なめ、1文字0.5円～）も豊富にあるため、始めやすさ抜群です。

「書く力」は「考える力」。情報整理・要約・文章化など、頭を使って培われるスキルは、業種/業界問わず生涯活かしていけるので、本気でやれば必ず自己投資になります。

納期厳守・素早い返事などを心がけ、依頼主から継続的な仕事依頼を受けるのが稼ぐためのポイントです。

写真販売

撮影した写真を専門サイトで売る写真販売の副業は、高画質カメラがなくても、スマホカメラだけで行えるようになりました。

何気ない日常でも、マメに写真を撮る習慣がある人は、無意識に撮影スキル・センスが伸びている可能性も。誰でも気軽に始められ、且つ挑戦しがいのある副業です。

写真販売は「売れるか売れないか」のシビアな世界なので、収入幅は広く、月数万～数百万円稼ぐプロもいれば、月1,000円～1万円をコツコツ稼ぐスタイルの人もいます。自分の「好み・センス」を追求し、無理なく継続していくのがおすすめです。

覆面調査

一般消費者を装い、企業サービスの品質調査を手伝う覆面調査員は、とにかく『お得』な副業です。気になるサービスを受けるついでに稼げるため、損をしにくい特徴があります。

謝礼には調査時の飲食費（購入費）・交通費諸々を含まれているので、謝礼がそのまま収益とならない点に注意してください。また人気が急増している分、競争率が高く当選しにくい点も理解が必要です。

アンケートモニター

アンケートモニターは、在宅時・移動時の好きな時間だけ行える超簡単な副業です。世に出ていない新商品をいち早く試せることも。

高報酬の座談会・会場調査（当選倍率10％程度）は日給1万円程度稼げる可能性がありますが、簡単には当選しません。不定期の臨時収入と考えるのが賢明。地道に応募を続け、チャンスを待ちましょう。

ポイントサイト

好きな時間だけで稼げる、超お手軽な副業のポイントサイトは、悪質サイトに要注意。不透明な情報記載・最低換金額が高すぎる・運営元が不透明な場合は危険です。

サービス登録・友人紹介等で月数万円稼ぐ人もいますが、そう簡単なことではありません。個人情報管理も必須です。コツコツと小遣い稼ぎ（月1,000～3,000円）するのが多数派であると理解しておきましょう。

データ入力

難易度が低く、誰でも気軽に始められるデータ入力の副業は、「調査不要」「調査込み」の2パターンの案件があります。

収入相場は時給100円～1,000円、稼げない副業と言われることも。加えて、単純作業が続くので、やりがいを感じにくいことも理解しておきましょう。しかし、やった分だけ確実に報酬がもらえる上に、面倒な人付き合いがない良い側面もあります。

LINEスタンプ販売

LINEスタンプの報酬は売上の35％、200円のスタンプが1個売れると70円なので10個売れると700円が収入になります。スタンプ1つの販売で月3000円稼げれば良い方だと認識しておきましょう。

また、1種類40個程度のデザインを作成すれば販売可能。1個2時間計算で合計80時間なので、他の副業に比べて稼ぎづらいのは間違いありません。

月10万円以上稼ぐ人は100個以上のスタンプを販売しているよう。根気よくコツコツ取り組むのがポイントです。本気で稼ぐためには「数を打つ」精神を心がけましょう。

家庭教師

週1～2日、1時間～2時間でも始められる家庭教師は「高時給」「やりがい」を兼ね備えた副業です。学歴が高ければ高いほど、時給が上がる特徴があります。

時給相場は1,500～2,000円、2時間の授業を週2回行えば、3万円程度稼げる計算です。生徒の成績向上・受験合格に対する「責任」を持つことをしっかりと理解しておきましょう。

大学生におすすめの「就職に活かせる」副業3選

副業によっては、実績を出して就職活動に活かせるものもあります。就活でアピールしやすいおすすめの副業を3つご紹介します。

Webデザイン

Webデザインの副業は実績が形として残るので、就活時に大きく役立ちます。

デザイン系の就職は、応募時にポートフォリオを求められることも多いもの。

Webデザインの副業でポートフォリオを充実させれば、ほかの新卒生と差をつけられるかもしれません。収入も得られてポートフォリオも作れて一石二鳥の副業です。

プログラミング

専門性が高いプログラミング関係の就職は、「即戦力」になるかどうかを見極められることも。

それゆえに、大学生でもプログラミングを学んでいる人は多く、一歩踏み込んだアピールが必要。

「プログラミング副業で高い評価を受けた」「プログラミング副業で多くの企業とつながっている」などの実績があれば、面接でも注目を集められるかもしれません。

スキル販売

自分で自分のスキルを売るスキル販売は、営業力が必要になります。

自分のスキルがどのように役立つか、自分の持つスキルで何ができるかを、相手に伝わるよう説明しなければなりません。

この経験はそのまま就職活動の面接に活かせます。スキル販売の副業で、プレゼン力、営業力を磨きましょう。

大学生におすすめの「学業と両立しやすい」副業3選

副業には本業あってのもの。大学生にとっては学業が本業ですから、学業に支障があってはいけませんね。続いて、学業と両立しやすい副業を3つご紹介します。

アンケートモニター

アンケートモニターは、スマホやパソコンから回答するWebアンケートが主流。

スマホからであれば移動中や待ち時間など空いた時間を使ってでき、効率的。学習時間を減らすことなく稼げます。

アンケートの中には、新商品に関するモニターアンケートも。企業がどのような商品を企画・開発しているかがわかるので、将来マーケターや商品企画の仕事を目指す学生は勉強にもなりますよ。

メルカリでの不要品販売

メルカリでの不要品販売は、納期に関係なく自分のペースでできる副業。

購入者と約束した商品送付時期は守らなければいけませんが、それも自分で交渉できます。納期に追われないので、学業が後回しになってしまうことがありません。

初期費用もかからず、学生が始めやすい副業の1つです。

アフィリエイト

ブログやWebサイトに記事をあげ、記事に貼った広告のクリックで報酬を得るのがアフィリエイトです。

自分で運用するブログ・サイトなので、基本的に記事を作成するペースは自由。学業とのバランスを考えながら進められます。

ブログ・サイトが人気になり軌道に乗ってきたら、記事アップを他者に委託して不労所得とするのもよいでしょう。

大学生が副業をする際にやるべきこと

大学生が副業をする際にやるべきことは全部で2つ。

それぞれ詳しく解説していきます。

目的を明確にする

副業をする明確な目的を定めると、やる気や継続につながります。例えば、以下のような形です。

「生活をもっと贅沢にする」や「もっと趣味をしたい」のような抽象的な形ではなく、いつ(日にち・時間）するのか・何のためにするのか・どうやってするのか（場所や手段）・どれくらい稼ぐのかなどの小さな目標を立てておくのも大切です。

確定申告の仕組みを理解する

確定申告に関する基本的な知識は以下2つです。

確定申告の申請方法を確認しておきましょう。

大学生が副業をする際の注意

ネットには副業の良い面のみをピックアップしたサイトも多くあがっていますが、必ずしも良い結果になるとは限りません。副業を始める前に、注意点も知っておきましょう。

怪しい儲け話や勧誘にのらない

ネット上にも副業をうたった詐欺サイトが存在しますが、大学生は普段のコミュニティの中でも怪しい副業に誘われるケースがあるようです。

大学の友人や先輩、サークル、SNS仲間を介した副業で詐欺にあったという例や、知らないうちに詐欺に加担していたという例も。

少しでも怪しいと思ったら関わらずきっぱり断るようにしましょう。

すぐに稼ぎにならなくてもあきらめない

副業の中には、すぐに収入につながらないものもあります。人気・支持率に伴って収入がついてくるアフィリエイトや動画配信がその一例です。

頑張って学業と両立しながら始めた副業で稼ぎが出ないとがっかりしてしまいますが、副業は継続が大切。続けることで収入が上がるケースも多くあります。

また、Webライティングやデータ入力といったクラウドソーシングの仕事は、経験の長さで単価をアップしてもらえることも。忍耐と持久力をもって副業に臨みましょう。

まとめ

ひと昔前までは、学生の収入源というとアルバイトが定番でした。ネットが普及した現在は、スマホや自宅でできる副業が充実しています。

大学に通いながらできる副業もたくさんあるので、ぜひ検討してみてください。大学時代からのビジネス経験は、社会人になっても大きく役立つでしょう。