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ゲイ弁護士カップルのドキュメンタリー映画「愛と法」上映会に参加してきました◇日本オラクル様社内イベント

 6月はLGBTQプライド月間です。1969年6月にニューヨークで起きた「ストーンウォールの反乱」事件をきっかけに、性的少数者(LGBTQ)の権利擁護運動が始まりました。

 日本オラクル株式会社様(以下、日本オラクル様)では、2015年からLGBTQ+Alliesグループ「OPEN Japan」を発足。プライド月間である6月には「Rainbow Week」 を設け、従業員向けに理解促進のための活動を行っています。

 その最終日の6月14日(金)、日本オラクル様の社内イベントに弊社の芦田が参加してきました。

 今回は、芦田にイベントの感想と、このイベントを自社の取り組みにどう活かしていくのか聞いていきたいと思います。

芦田の紹介記事はこちら

――今回参加させていただいたイベントは、どういった内容のものだったのでしょうか。

 ゲイ弁護士カップルのドキュメンタリー映画「愛と法」の上映会と、LGBTQ当事者との対話を行うというイベントでした。性的マイノリティの方々の現状を理解し、すべての人々が働きやすい環境を創るためにできることについて一緒に考えることを目的としています。

――他社様の社内イベントに参加させていただくという貴重な機会です。どのような経緯で参加に至ったのでしょうか。

 エージェント社内で「LGBTQにかかわるダイバーシティ推進室を立ち上げたい! 活動をしていきたい!」と思っていたのですが、何から始めて良いかわからず困っていました。社内でも新たな取り組みであり、私自身プロジェクトを中心になって発足させるという経験は初めてだったので、社内外含めて様々な方にご相談させていただいていたんです。

 そんな中、日本オラクル様ダイバーシティグループの中野様からお声がけいただき、今回のイベントに参加させていただくことになりました。

――映画『愛と法』とはどのような内容なのでしょうか。

 映画『愛と法』はマイノリティの人たちの裁判を担当する、弁護士夫夫(ふうふ)のドキュメンタリーです。日本社会の仕組みの中で「自分らしさ」を主張するべく闘う姿を優しく、ユーモラスに描いています。

 スクリーンで見る弁護士夫夫の姿は、仕事に関してもプライベートに関しても一途でエネルギッシュ。日本の法制度の中で「生きづらさ」を感じながらも、自分らしく生きる人たちのために闘う芯の強い生きざまに心を打たれました。「自分らしさ」って間違いでも罪でもない。そして「自分らしさ」を受け入れ、応援し、時には一緒に闘う夫夫のような人たちに自分もなれたらいいなと思いましたし、そんな人がもっと増えていけば素敵だな、と思いました。

――私もトレーラーを拝見しました! 関東でも上映会があるようなので、行ってみようかな。

映画『愛と法』 http://aitohou-movie.com/

――鑑賞後はどのようなことをしてきたのでしょうか。

 テーブルごとに、LGBTQ当事者の方々をファシリテーターとした対話の時間が設けられました。テーブルにはファシリテーターの他、日本オラクルの社員の方々、外部からのイベントの参加者等、年齢層も様々な方とお話させていただきました。

 LGBTQ以外にも、様々な事情でマイノリティとなり、生きづらさや不安を抱えた経験がある方からお話を伺うことができました。実体験を交えた様々なエピソードは、共感だけでなく、「そうだったんだ…!」と新たな気づきをもたらしてくれました。「ダイバーシティ=多様な人がいるよ!」と言われても、どんな人がいるのか? どんなことを感じているのか? と聞かれると、それぞれの細かい背景や考えは知らなかったり、気が付けないことはたくさんあります。そのことに改めて気が付き、「ひとりひとりの話を聞く」ことは本当に大切なんだ、と再度思い直すことができました。

 ダイバーシティ推進とは「人財の多様性を認める」と大きく捉えてしまいがちです。しかし今回イベントに参加させていただいて、難しく考えずもっとシンプルに捉えていいのだ、と感じることができましたし、多くの人にそのことを伝えたいと改めて思いました。私自身、社内でダイバーシティ推進室を発足することについて難しく考えすぎていた部分があったので、まずは「身近な人を一番大切にできる人になろう」と感じることができました。

――「やらなきゃ」と思うと本質を見失ってしまいがちですよね。私もよくあります(苦笑)

 そうですね。「ダイバーシティ推進」を通して本当にやりたかったことを見つめ直す機会となりました。

――今回のイベントを、今後の活動にどう活かしていくつもりですか。

 人事として毎日たくさんの人と面接をしますし、エージェントのメンバーも270名以上います。それぞれバックボーンも考え方もライフスタイルも違いますし、目指す大志も様々。突き詰めれば百人百様のそのひと「らしさ」がある。

 面接で出会った人たちとは一期一会の出会いだとしても、一緒の時間を気持ちよく過ごしていきたい。不安や悩みを少しでも持たないで働いてほしいと思います。

 今後社内でもこういったイベントを行ってみたいですね。文化的にも働きやすい組織・会社を創っていきたい。できることから積極的に行動していきます。

本上映会は、日本オラクル様のLGBTQとアライのコミュニティである「OPEN Japan」が、『目指せ1000人 映画「愛と法」を見て、身近なところから多様なひとが自分らしく暮らせる社会を考える。』 のプロジェクトの発起人である児玉智美さん(写真左)の協力を得て開催したものです。「OPEN Japan」では、性的マイノリティに対するアウェアネスを高めるために毎年LGBTQに関する映画上映を行っており、「この映画を通して、たくさんの人に考えるきっかけにしてほしい!」という児玉さんの想いと一致して、今回の映画上映会が企画されました。

芦田真子(Mako Ashida)

ヒューマンリソース事業部所属。中途採用担当。
自身のセクシュアリティを「クエスチョニング」であると自認したのは社会人2年目。エージェント入社後はモバイル商材を取り扱う販促プロジェクトに着手し、その後HR事業部へ異動。採用活動と並行して、ダイバーシティ推進室発足の活動にも着手している。

株式会社エージェントでは一緒に働く同志を募集しています

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