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入社試験を3回受けた元フリーターは、今では経営陣と呼ばれている

 大阪、名古屋の拠点立ち上げを行い、現在は売り上げの過半数を占めるセールスソリューション事業部の西日本統括を務める田中。

 しかし、そんな田中も入社前はフリーターだったと語ります。だからこそ思う成長の定義と、次の経営層を育てるために意識していたことについて話を聞いてきました。

26歳、フリーター。 同世代にビジネスの世界で追いつくためには、とにかく仕事に時間を投下するしかないと思った

――入社試験を3回も受けたと聞きました。そこまでエージェントにこだわったのには理由があったのでしょうか。

 1度入社試験を受けたとき、落とされたんです。自分では納得がいかなかったので受け直しました。負けず嫌いだったので、意地を張っていた、という方が正しかったですね。結局3度も入社試験を受けたので、採用する側も根負けして「とりあえず働いてみれば」ということで、最初はアルバイトとして入社しました。

 実は、他社の内定も決まっていたんです。それでもエージェントを選んだのは「経験を積める環境に身を置きたかったから」。26歳のフリーターで社会人経験もスキルもない自分が、同世代にビジネスの世界で追いつくためには、とにかく仕事に時間を投下するしかないと思っていました。だからこそ、設立3年目という創業期であり、人数もまだまだ少ないこの会社は、自分を鍛えるためにはうってつけだと思ったんです。

 全国的なプロモーションをひとりで行ったり、大変なことも多くありましたが「30歳までには同世代を全員超えてやる」と思いながら、がむしゃらに働きました。

29歳で大阪オフィスの責任者、役職としてはゼネラルマネージャーとなりました。現在は西日本の責任者とマネジメント範囲を大きく広げられていますね。

名古屋オフィス立ち上げ当時。立ち上げメンバーを「会社が好きで、責任感がある」と語る。

 そうですね。現在は全国に広がるセールスソリューション事業部の、西日本エリア――大阪、名古屋、広島、福岡を担当しています。

 マネジメントには「業績」と「組織」の2軸があると思っています。厳密にはもっと細分化もできますが、今回はこの2軸で分類させてください。

 セールスソリューション事業部は、売上の大多数を占める主要な事業ですから、私の最も重要な役割は「業績」を守っていくことです。ここが崩れると、会社の業績が崩れることに直結します。そうなれば、メンバーの生活を守れませんし、会社自体が存続できません。

 経営における重要指標を担う役割をそれぞれが全うすることで経営が成り立つのだと思います。私の場合、それが「業績を守ること」です。

「主語を会社にする」とはどういうことか

――経営陣として、必要な力とは何だと思いますか。

 難しい質問ですね。要素がたくさんあるので一概には言えませんが「全体最適の視点」は必要だと思います。正解は誰にもわかりません。でも、選んだからにはやるしかない。選択した決断が、正解になるように動くしかないです。ただ、「私がこう思う」で選択してはならないと思います。視点はあくまでも会社であるべきです。その為には、視座を高く持って、できる限りの全体像を把握することは大切だと思っています。

――視座を高く持つためにはどうしたら良いでしょうか。

 自分の上司だったらどう考えるかを常に意識することではないでしょうか。少なくとも私はそうやってきましたし、それが一番手っ取り早い方法なんじゃないかな。主語を「会社」にする、というのはその繰り返しなのだと思います。

0から積み上げてきたからこそ思う、「成長する」とはどういうことか

――田中さんもそうやって成長してきたのですね。

 そうですね。成長の方法は私の中では3つ。「部下を育てること」「トップセールスマンになること」「組織創りに参画すること」。いずれも「自らの市場価値を上げること」だと思います。年功序列では市場価値は上がりません。

 市場価値を上げるためには、職務経歴書に書けることを増やすことが大切だと思っています。市場価値というのは他社から見た評価ですから、自分のことを知らない人が納得できるような実績を連ねられるようなものが必要です。例えば「事業を立ち上げた」とか「自分が講じた施策で年商3億達成した」とか。「社内で1番になった」というのでもいいと思います。そして、これらは意識しなければ実現できません。意識してはじめて、目標を達成するための行動が生まれるのですから。行動して、反省して、その反省を元に行動する。まさにPDCAですよね。PDCAの繰り返しが成長を促進させていくのだと思います。

 稀に「たまたま達成できた」という例もあるのでしょうが、この場合「成長できた」とは言えませんよね。

 自分がマネジメントをするときには必ず「それって考えて行動したの?」という質問はするようにしています。考えることを癖付けることが、PDCAの基礎だと思うので。

――拠点や事業の立ち上げを経てこそ感じることでもありますよね。とはいえ、現在の立場ではあまり直接メンバーをマネジメントしていく機会は減っていると思います。どんな人にマネジメントを任せていきたいですか。

 ラストマンの意識は持っていてほしいです。自分が最後の砦だ、という意識。これを、それぞれが守っていくべき場所で発揮できればとても強い組織になると思います。「自分が最後のひとりだ」と思えばチェックの量も変わるでしょう? この意識を持ってもらうために「考えて行動する」癖を付けることを重要視してきました。

 エージェントという会社はこれからも進化していきます。大きな変化も伴うでしょう。私は創業期から関わってきましたが、変化が大きくて本当に飽きませんよ(笑)だから、マネジメントをするしないに関わらず、変化に対応できる人がエージェントには合っているんだと思いますね。

田中良治(Ryoji Tanaka)

セールスソリューション事業部西日本統括ゼネラルマネージャー。
26歳で職歴の無い状態で入社し、多数の商品プロモーションイベントに携わる。
現在にも続くモバイル事業の立ち上げ、また大阪・名古屋オフィスの拠点立ち上げを行い、同オフィスの責任者を務めた。

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