本当に禁止?派遣社員の副業ルール・選び方

副業ブームの中、派遣社員の方も副業が気になっているのではないでしょうか?派遣社員は副業を始める際、派遣元と派遣先のどちらの就業規則に従うべきなのか、よくわからないと感じている方も多いはずです。

 

そこで今回は、私たちBitWork編集部が派遣社員向けに、副業を行う際のルールや厳選したおすすめの副業を中心に、副業の基礎情報などを詳しく解説・紹介していきます。

派遣社員の副業ルール

派遣社員が副業を行う場合、派遣元の会社が定める就業規則に従う必要があります。派遣会社の就業規則内に副業に関する規制がなければ、副業行えるということです。

 

実際には、就業規則内で副業を規制している派遣会社は少なく、派遣社員は副業がしやすいと言えます。しかし、どちらにせよ始めに規則の確認はしておきましょう。

副業がしやすい派遣先の特徴

派遣先の労働条件によって、副業のしやすさは変わります。副業に向いている派遣先の労働条件は以下の通りです

 

1. 残業が少ない

成果型の傾向が強く時間拘束がない場合は残業を強いられることはないでしょう。

 

2.休日が取りやすい

週休日と決められていれば、副業はしやすいです。出勤する曜日が固定されていると、副業習慣は続きやすくなるでしょう。

 

3. 通勤が楽

派遣先の職場と自宅距離が近い場合や通勤手段が楽な場合は、時間や体力の無駄な消費が少なく、副業がしやすいです。電車の乗り換え自転車・バスの利用などチェックし、できるだけ楽な方法を探すことも大切です。

 

派遣先を選ぶときは、最低でも上記の3つのポイントをチェックしておきましょう。

派遣社員の副業選びの3つのポイント

派遣社員が副業を選ぶときの3つのポイントを紹介します。

在宅が可能な副業を選ぶ

勤務先への出勤があると移動時間がもったいないため、在宅で行える副業をおすすめします。副業に費やせる時間はただでさえ少ないため、できるだけ無駄な時間を省くべきです。

 

時間の問題以外にも、在宅の方がリラックスしながらマイペースに業務を行えます。また、移動で溜まる身体的な疲労をなくせるのも大きなメリットです。

 

以上の理由から、在宅副業は本業との両立がしやすいのです。

単発が可能な副業を選ぶ

できるだけ単発で行える仕事を選ぶことも大切です。単発の仕事は報酬も良いですし、万が一自分に合わなかったときにやめやすいです。「週に1回以上稼働」など稼働日数が定められている仕事は選ぶべきではありません。

時間に縛りのない副業を選ぶ

「〇〇時~〇〇時稼働」など、就業時間が決まっている仕事はおすすめしません。そういった仕事は、スキマ時間を有効活用しにくく融通が利かないため、本業と並行して行う副業には向いていないのです。

 

自分の都合に合わせて柔軟に働ける成果報酬型の副業を強くおすすめします。

派遣社員におすすめの副業5選はコレ!

派遣社員におすすめの副業を紹介します。「何から始めたら良いかわからない!」という人は参考にしてみましょう。

事務職の派遣社員向き副業「データ入力」

データ入力は、データの数値や文字などの情報を、パソコンやスマホで入力する仕事のことです。指示通りにやるだけの簡単な仕事が多く、また時間と場所に捉われず自由に行えるのが魅力的な副業です。



具体的なデータ入力の仕事には、「テープ起こし」「住所入力」「売り上げ入力」「会議の議事録や音声データの入力」「検索結果で表示されるサイトのリスト化」「口コミ入力」「SNSのいいね数を増やす作業」などあり、多岐に渡ります。



中にはサポートセンターとして電話でオペレーターをする案件や入力後にファイリングなどの事務作業がある案件など追加業務を含む案件もあります。これらはもちろん、報酬が高くなる傾向があります。



事務職経験がある派遣社員であれば、スキルを生かしてスピーディに案件をこなすことができるでしょう。こなした量と報酬が比例するため、もっとも効率の良い副業になるかもしれません。

 

■おすすめサービス『Lancers』

Lancers』は、幅広いジャンルで「仕事を依頼したい人」と「仕事を受注したい人」をマッチングさせる総合型クラウドソーシングサイトです。



カテゴリが豊富で案件数も多いのが特徴で、案件が探しやすく、依頼者も受注してくれる人をみつけやすくなっています。実際に案件は、以下のような8つのカテゴリで分けられています。

[カテゴリ一覧]
・システム開発・運用
Web制作・WEBデザイン
・デザイン制作
・ライティング・ネーミング
・タスク・作業
・マルチメディア
・翻訳・通訳サービス
・ビジネス・事務・専門・その他

データ入力の仕事は、「タスク・作業」内に掲載されています。仕事の流れは、クライアントが依頼している案件に対して応募・提案し、作業が完了次第、報酬をもらうというのが基本になります。クライアントからの評価が高いユーザーは、指名制で仕事を依頼されることもあります。

Lancers』ではユーザーのことを「ランサー」と呼んでいます。



ぜひ、どんな仕事が掲載されているのかチェックしてみてください。

ライター職の派遣社員向き副業「記事作成」

記事作成は、クライアントの依頼に応じて記事を書く仕事です。依頼内容は専門知識を要するものから、簡単な体験談まで幅広く存在します。専門知識が必要なもの程、単価が高くなります。



記事作成の副業は、一般的にクラウドソーシングサイトを利用してクライアントの案件を請け負う形で行われることが多いです。



ライター経験のある派遣社員であれば、自身のライティングスキルをそのまま活かせるため、おすすめです。スキルの高さはこなせる案件の質と量につながるため、報酬も高くなりやすいでしょう。

 

■おすすめサービス『サグーワークス』

サグーワークス』は、記事作成特化型のクラウドソーシングサイトです。案件の難易度が優しい物から難しいものまで幅広く存在するため、自分に合った案件を見つけやすいという特徴があります。案件により報酬は変わりますが、1万円程度の報酬がもらえる高額案件もあります。



記事作成で副業をするなら、まずは『サグーワークス』に登録することをおすすめします。

マーケティング・企画職の派遣社員向き副業「アンケートモニター」

アンケートモニターとは、リサーチ会社が運営するサイトに登録して、WEBアンケートなどの市場調査に協力する仕事のことです。スマホかPCさえあればどこでも行えるのが強みの副業です

 

アンケート1件あたり3円程度の報酬がもらえるので、しっかりと行って月3000円程度の報酬を期待しておくと良いでしょう。スキマ時間で軽くこなせるという点で、他の副業と並行して行う方も多いです。

 

マーケティングや企画職経験のある派遣社員は、アンケートにおいて消費者視点での回答がスムーズにできるでしょう。こなせる量も増えて、稼げる金額が高くなりやすいです。

 

■おすすめサービス『マクロミル』

マクロミル』は、調査・リサーチ会社最大手の株式会社マクロミルが運営するアンケートモニターサイトです。「案件数が多い」「報酬単価が高い」「信頼が厚い」の3拍子が揃っていて、人気が高いです。

 

ベーシックなWEBアンケートだけではなく、インタビュー調査(オンライン)・商品モニター・座談会・会場調査など、様々なコンテンツがあります。

 

「アンケートモニター」でおすすめなサービス『i-Say

i-Say』は、世論・市場調査会社世界3位のイプソスが運営するアンケートサービス。他のサイトよりも案件数は少ないですが、単価が高いのが特徴です。

「私はこれまでのアンケート1件毎、35pt~100pt獲得できました。」

このような口コミを発見しました。アンケートサイトは単価が低いものが多いので、「少しでも簡単に稼ぎたい!」と思う人におすすめです。

エンジニア職の派遣社員向き副業「プログラミング」

プログラミングとは、アプリの開発やWEBサービスの開発など、WEB関連のプログラミングをする仕事のことです。具体的な仕事は「Webサービス制作」「ホームページ制作」「アプリ開発」「ツール制作」「コードの修正」「プログラミング講師」など幅広く存在します。

 

プログラミングの仕事は報酬単価が高く、需要も伸びているため、稼げる副業として大変人気が出ています。案件の難易度や必要期間次第で報酬は変動しますが、中には数百万円の報酬がもらえる案件もあります。

 

エンジニア職の経験がある派遣社員であれば、自分が持っているスキルや知識を生かしながら行うことができ、さらなるスキルアップが望めるでしょう。

 

■おすすめサービス『CrowdWorks』

CrowdWorks』は、総合型のクラウドソーシングサイトです。他のクラウドソーシングサイトと比べて、WEBプログラミング系の案件が多く、また高額な報酬の案件も多い特徴があります。

 

CrowdWorks』で実際に公開されている固定報酬型の案件の例をみていきましょう。

・在庫管理、販売管理Webシステム開発案件:100,000 300,000
・メール自動配信RPAツールのシステム開発:500,000 1,000,000
webサイトの情報のスクレイピング:10,800
・グーグルカレンダーの内容をLINEで自動通知できるシステムの構築依頼:5,000 10,000

とにかく種類が豊富で、仕事の方法や報酬体系も色々と選べるため、自分に合った案件を見つけやすいです。

 

運営会社の株式会社クラウドワークスは、フリーランス向けの求人紹介サービス『クラウドテック』も展開しており、こちらも注目のサービスです。

営業職の派遣社員向き副業「商談アポセッティング」

「商談アポセッティング」とは、お客さんを紹介してほしい企業から依頼を受け、知り合いの企業を紹介し商談を設定する仕事のことです仮に成約が生まれなかったとしても、アポをセッティングするだけで報酬を受け取ることができます。

 

単に報酬をもらえるだけではなく、利用した企業とのつながりができるという面でもメリットが大きく、副業の枠にとらわれず、代理店業として本腰を入れることも可能です。

 

営業職で働いている派遣社員 は、これまで名刺交換をたくさんしてきたと思います。今まで積み上げてきた人脈を副業に活かさない手はありません。

 

■おすすめサービス『Saleshub』

Saleshub』は、2017年に開始した商談アポセッティングサービスです。開始から2カ月でサポーター登録している営業マン(仲介者)が1,200人以上、営業マン(仲介者)を募集している企業アカウントが300件以上を記録し、数々のニュースで取り上げられました。

 

営業経験から人脈に自信のある方だけでなく、単純に人と企業をつなげる仕事に魅力を感じる人にもおすすめです。まず登録して、どんな仲介が行われるかチェックしておきましょう。

その他派遣社員向き副業とおすすめサービス

自分の得意やスキルを自由に売り買いできるサービスがあります。日常で活かしている小さなことから、希少性の高い専門的なことまで、幅広く商品化されています。

「得意・スキル」を売る

自分の得意やスキルを自由に売り買いできるサービスがあります。日常で活かしている小さなことから、希少性の高い専門的なことまで、幅広く商品化されています。

 

■おすすめサービス『ココナラ』

ココナラ』は「知識・スキル・経験を売り買いできるフリーマーケット」として、2012年にサービス開始されたスキルシェアのサービスです。スキルシェアの市場では最大手であり、ユーザー数も70万人を突破しています。



サービスの特徴は、ワンコインでの取引が可能であることやビジネスや占い、似顔絵・イラスト、画像・デザイン、文章・キャッチコピー・Webサービスなど幅広くジャンルを取り扱っていることです。

 


『ココナラ』で実際に販売されている商品を紹介します。

・元ナンパ師がモテるための第一歩を教えます:500
・失恋話聞きます:500
・女子アナが何か特別案事書きます:3,000
・ペットのモノクロスタイリッシュな似顔絵描きます:2,000
・オリジナル消しゴムをつくりましょう!:3,000
・ゆる~いイラストの描き方をお教えします!:3,000

モノづくり・話し相手・アイデア出し・絵描き、突出したスキルでなくても、自分流にアレンジして魅力的な商品になっています。



会社員の場合、業務で身に付けた得意・スキルだけでなく、本業で生かしきれない日常の些細なテクニックやちょっとした趣味などを、気軽に商品化してみましょう。自由な売り方が可能だとわかります。本業で活かしきれないスキルやノウハウを商品として売り出すことができます。

「時間」を売る

自分の時間を自由に売るサービスもあります。日常のスキマ時間を有効的に活用でき、かつ収入が得られる魅力的な副業として利用する人も多いです。



■おすすめサービス『タイムチケット』

タイムチケット』は、個人の時間を30分単位で売買できるサービスです。「わたしの30分、売りはじめます。あなたの30分、買ってみます。」というキャッチフレーズで2014年にサービスが開始されました。



会員数は既に10万人を突破しており、注目度も高いです。その道のプロフェッショナルとして人気の高い商品を売る人も多く、上記で紹介した『ココナラ』よりも、少し専門性が高いです。



実際に『タイムチケット』で販売されている商品をみていきましょう。

・散歩をしながらあなたの魅力を写真に撮ります:60 4,500
・マッチングアプリでの恋活・婚活を三倍円滑にする方法!:60 3,000
・【食費0円】友人と飲みに行くだけで、継続的に収入を得る方法:60 18,700
・美人と付き合いたい方☆その方法教えます:60 8,800

こちらも、『ココナラ』と同じようにオリジナリティの強い商品が多い印象を受けます。『タイムチケット』で売られている商品は、他スキルシェアサービスで売られている商品よりも高いものが多く、全体の相場は高めです。

 

商品名だけではわかりませんが、高値に値する価値を提供できている商品が多いということです。販売側のハードルは少し上がりますが、実力試しに高めの価格設定ではじめて、様子を見ながら徐々に調整していくのもおすすめです。

派遣社員が副業を行う際にするべき6つのこと

就業規則を確認する

就業規則の確認は、副業をする際一番始めに行うべきことであり、かつ最も大切なことでもあります。なぜなら、副業を始めた後に規則に反することが発覚した場合、あらゆるリスクを背負うことになるからです。罰金や減給だけでなく会社での立場が悪くなることもあり、最悪退職に追い込まれる場合もあります。



まず規則を確認して理解ができない部分があれば、人事担当か労務管理担当もしくは上司に必ず確認とりましょう。できるだけ慎重に、曖昧な理解で終わらせないようにしましょう。

副業の時間を確保する

副業をする時間をしっかりと確保しておくことも大切です。副業を始めると、「時間管理」をより緻密に行う必要があることは言うまでもありません。「いつ、何を、どこまでするのか」といった、細かな管理を継続していく必要があります。



もし、時間をうまく確保できなかったら副業は続かなくなるでしょう。無理に続けたとしても、本業に支障をきたす可能性が大きいので、注意してください。

休息をしっかり取る

しっかりとメリハリをつけて、休む日や時間を決めておくことも大切です。副業を始めると、やるべきことが増えて多忙になり、週休0日になってしまうこともあるでしょう。



「副業をしているから仕方がない」と、仕事を続けていると体調を崩してしまうかもしれません。最悪、長期治療を要する病気にかかってしまう可能性もあります。

 

そうなると、積み上げてきた仕事の成果が一気に台無しになってしまうかもしれません。何か異変を感じたらすぐに休むようにするなど、無理をしないことを心がけましょう。

確定申告のルールを理解する

派遣社員にはあまり馴染みのない「確定申告」についても、副業を始める際には理解しておく必要があります。



確定申告というのは、前年の所得を税務署へ申告し、それに応じてかかる税金を支払うための手続きになります。

 

会社から給料をもらっている派遣社員は通常、年末調整によって税金の精算が済むため確定申告の必要がないのですが、副業をする場合、副業で得た所得が20万円を超えると確定申告が必要となります。

恋人・家族との時間を確保する

副業をするために家族や恋人との時間を削ることはおすすめできません。互いの理解によるものですが、副業に夢中になりすぎるとコミュニケーションが減り、次第にすれ違いを起こしてしまう恐れがあります。

 

忙しくなるのは仕方がないことですが、しっかりとスケジュール管理をして仕事とプライベートにメリハリをつけましょう。

開業届を提出する

副業をする際、開業届の提出は必須ではありません。しかし、開業届を提出して税務署に認められた場合、所得が事業所得とみなされ節税ができます。それだけでなく、赤字を三年間繰り返すことができたり、家業では家族に払う給与分は経費としてみなされ税がかからなかったり、様々なメリットがあるのです。



ただ、確定申告時の記入内容が増えて面倒になるので注意が必要です。副業収入が高く、安定している方が届けを出す場合が多いことも覚えておきましょう。

どうしても会社にバレたくない場合はどうすればいい?

ずばり住民税の対策をしっかり行うことです。会社に副業がバレてしまうパターンとして最も多いのは、住民税の過不足が発覚することです。



住民税は前年の総所得によって税額が割り出されます。通常の派遣社員の場合、前年の給与(所得)によって税額が決まり、その年の給与から天引きされます。前年に副業をしていた派遣社員が特に対策を行わなければ、副業での所得も合わせた総所得分の住民税が会社の給与から天引きされるため、税額の違いから会社にバレてしまうのです。



対策については以下の通りです。

副業の収入が雑所得(事業所得)の場合

副業での収入が雑所得または事業所得に該当する場合、会社に副業がバレないようにするには、確定申告書の第二表にある「給与・公的年金等に係る所得以外の所得に係る住民税の徴収方法の選択」で「自分で納付」のところにチェックを入れましょう。

 

こうすることで、本業での所得分の住民税決定通知書は会社に、副業での所得分は自宅に届き、会社に副業がバレることはありません。

副業の収入が給与所得の場合

副業での収入が給与所得の場合、原則「自分で納付」すること(普通徴収)ができません。そのため、住んでいる市区町村の役所と交渉し、副業所得分の住民税を特別徴収(天引き)から普通徴収にしてもらう必要があります。しかし、確実に変更できるとは限りません。

副業をしていることを周りに話さない

この他、当たり前のことですが、周りに副業のことを話さないようにするのも大切です。給与や税金のことを話す際には、特に気をつける必要があります。些細な発言から勘づかれてしまうことは非常に多いので、油断はしないようにしましょう。



以上、3点の会社に副業がバレない方法を紹介しましたが、100%バレないわけではないので、事前に会社の許可を得ることを強くおすすめします。最近では、社員の発言をきっかけに会社が副業解禁を始めるケースも増えています。なるべくクリアな状態で副業ができるよう心がけましょう。

まとめ

派遣社員におすすめの副業として、「データ入力」「記事作成」「アンケートモニター」「プログラミング」「商談アポセッティング」の5つを紹介しました。それぞれ、今すぐ使えるサービスも紹介したので、副業を始める時の参考にしてみてください。

 

最後に、派遣元の会社で決められた就業規則に従う必要があることを絶対に頭に入れておきましょう。そこがクリアでないと副業することがリスクになりかねないので気をつけてください。

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