性的マイノリティに関するダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体「work with Pride」が主催する『PRIDE指標2021』にて、エージェントが「ブロンズ」に認定されました。
work with Pride 概要
企業などの団体において、LGBTQ 、すなわちレズビアン・ゲイ・バイセクシュアル・トランスジェンダーなどの性的マイノリティに関する、ダイバーシティ・マネジメントの促進と定着を支援する任意団体です。work with Prideの目的は、日本の企業内で「LGBTQ」の人々が自分らしく働ける職場づくりを進めるための情報や、各企業が積極的に取り組むきっかけを提供することです。
この目的を達成するために、work with Prideでは年に一回、企業・団体の人事・人権・ダイバーシティ担当者を主な対象に、LGBTQに関するカンファレンス「work with Pride」を開催しています。
(公式HPより引用:https://workwithpride.jp/about-us/)
PRIDE指標について
本指標の名称は、LGBTQの人々が誇りを持って働ける職場の実現を目指して、「PRIDE指標」といたしました。5つの評価指標の名称も、PRIDEの各文字に合わせて、
- Policy (行動宣言)
- Representation (当事者コミュニティ)
- Inspiration (啓発活動)
- Development (人事制度・プログラム)
- Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)
としています。
( 「work with Pride PRIDE指標2021」より引用:https://workwithpride.jp/pride-i/#prideOffset)
社内コミュニティ「LGBT-ALLY Network」メンバーに話を聞きました
LGBTQについての活動を行う社内コミュニティ「LGBT-ALLY Network」より、芦田と永崎に話を聞いてみました。
芦田
セクシュアリティはクエスチョニング(自分の性を定めない状態を指します。自分の性がどちらかわからず悩んでいる人や自分の性をあえて決定しない人が該当します)。社内コミュニティ「LGBT-ALLY Network」主宰。
永崎
FtMのトランスジェンダー(身体的には女性、性自認は男性)。
―― ブロンズ認定、嬉しいニュースです。何をきっかけにこの認定を目指そうと思ったんでしょうか?
私は3年前からLGBTQに関する活動を始めたのですが、その頃から存在は知っていました。私の知る限り、LGBTQに関する唯一の賞だったので、活動をするうえでずっと目指したいとは思っていたんです。認定を受けることは、社内の皆さんの理解が対外的にも認められたということなので、そんな会社を目指したい、という意味で活動のモチベーションになっていました。
私たちのやっている取り組みが、社会的に見てどんな立ち位置になるのか知りたかったのもありますし、「取り組みをやっているだけ」で終わらせるのではなく、きちんと結果を残したいとは思っていましたね。
―― このタイミングで挑戦しようと思ったのは、どうしてですか?
実は迷ったんですよね(笑)取れるかな? って。
今年から認定基準が厳しくなったんです。去年まではPRIDEのそれぞれの指標のなかのチェック項目のうち2項目以上満たしていればよかったのが、今年から3項目以上に増えるなど加点⽅法が変わって。本来は、去年も出したいとは思っていたんですがコロナ禍であまり活動に時間を割けなかったので……満を持して「今年は!」という気持ちだったんですが、基準が厳しくなったので不安ではありました。
―― 昨年の認定企業の顔ぶれを見ても、錚々たる企業が名を連ねています。ブロンズ認定企業も大きな企業ばかりですね。
エージェントは「中小企業」のカテゴリに入ります。中小企業で認定を受けている 企業自体が昨年は全体の18%(「PRIDE指標2020レポート」参照)なので、中小企業規模で認定を受けられたこと自体、非常に意義のある結果になったと思います。
エージェントにあるLGBTQに関する制度
エージェントで行っている取り組みについてご紹介します。
◆ Policy (行動宣言)
エージェントでは、CSRにて行動宣言を明示しています。
◆ Representation (当事者コミュニティ)
エージェントには「LGBT-ALLY Network」という当事者・アライが相談できるコミュニティがあります 。
◆ Inspiration (啓発活動)
エージェントでは、新メンバー向け研修の中にLGBTQに関する研修を組み込んでいたり、不定期で社内報連載を行っています。
◆ Development (人事制度・プログラム)
エージェントでは、同性婚の場合も異性婚と同様の休暇や祝金を受けられます。
明文化されていない個別対応が可能な事象も多くあります。例えば、私の場合はトランスジェンダーで、入社時点では通称名と戸籍名が異なりましたが、戸籍名を変更するまでは通称名を使って就業していました。現在も戸籍上は女性ですが男性として働いています。このように相談すれば対応可能なケースも多くあるので、ここをきちんと明文化していきたいと思っています。
◆ Engagement/Empowerment(社会貢献・渉外活動)
コロナ禍で今年はあまりこういった取り組みは実現できませんでした。最近はオンラインイベントなどもありますし、積極的に参加の呼びかけなど行っていければと思っています。
今後もさらに多様性に対応できる会社にしていけるように、引き続き取り組みを続けていきたいと思います。